Site uses cookies to provide basic functionality.

OK
HOSEA
Up
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
Toggle notes
Chapter 1
Hose JapBungo 1:1  これユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世イスラエルの王ヨアシの子ヤラベアムの世にベエリの子ホセアに臨めるヱホバの言なり
Hose JapBungo 1:2  ヱホバはじめホセアによりて語りたまへる時ヱホバ、ホセアに宣はく汝ゆきて淫行の婦人を娶り淫行の子等を取れ この國ヱホバに遠ざかりてはなはだしき淫行をなせばなり
Hose JapBungo 1:3  是において彼ゆきてデブライムの女子ゴメルを妻に娶りけるがその婦はらみて男子を產り
Hose JapBungo 1:4  ヱホバまた彼にいひ給ひけるは汝その名をヱズレルと名くべし 暫時ありて我ヱズレルの血をヱヒウの家に報いイスラエルの家の國をほろぼすべければなり
Hose JapBungo 1:5  その日われヱズレルの谷にてイスラエルの弓を折べしと
Hose JapBungo 1:6  ゴメルまた孕みて女子を產ければヱホバ、ホセアに言たまひけるは汝その名をロルマハ(憐まれぬ者)と名くべしそは我もはやイスラエルの家をあはれみて赦すが如きことを爲ざるべければなり
Hose JapBungo 1:7  然どわれユダの家をあはれまん その神ヱホバによりて之をすくはん 我は弓劍戰爭馬騎兵などによりてすくふことをせじ
Hose JapBungo 1:8  ロルハマ乳をやめゴメルまた孕みて男子を產けるに
Hose JapBungo 1:9  ヱホバ言たまひけるはその子の名をロアンミ(吾民に非ざる者)と名くべし 其は汝らは吾民にあらず我は汝らの神に非ざればなり
Hose JapBungo 1:10  然どイスラエルの子孫の數は濱の沙石のごとくに成ゆきて量ることも數ふる事も爲しがたく前になんぢらわが民にあらずと言れしその處にて汝らは活神の子なりと言れんとす
Hose JapBungo 1:11  斯てユダの子孫とイスラエルの子孫は共に集り一人の首をたててその地より上り來らん ヱズレルの日は大なるべし
Chapter 2
Hose JapBungo 2:1  汝らの兄弟に向ひてはアンミ(わが民)と言ひ汝らの姉妹にむかひてはルハマ(憐まるる者)と言へ
Hose JapBungo 2:2  なんぢらの母とあげつらへ論辨ふことをせよ彼はわが妻にあらず我はかれの夫にあらざるなりなんぢら斯してかれにその面より淫行を除かせその乳房の間より姦淫をのぞかしめよ
Hose JapBungo 2:3  然らざれば我かれを剥て赤體にしその生れいでたる日のごとくにしまた荒野のごとくならしめ潤ひなき地のごとくならしめ渇によりて死しめん
Hose JapBungo 2:4  我その子等を憐まじ淫行の子等なればなり
Hose JapBungo 2:5  かれらの母は淫行をなせりかれらを生る者は恥べき事をおこなへり蓋かれいへる言あり我はわが戀人等につきしたがはん彼らはわがパンわが水わが羊毛わが麻わが油わが飮物などを我に與ふるなりと
Hose JapBungo 2:6  この故にわれ荊棘をもてなんぢの路をふさぎ垣をたてて彼にその徑をえざらしむべし
Hose JapBungo 2:7  彼はその戀人たちの後をしたひゆけども追及ことなく之をたづぬれども遇ことなし是において彼いはん我ゆきてわが前の夫にかへるべしかのときのわが状態は今にまさりて善りきと
Hose JapBungo 2:8  彼が得る穀物と酒と油はわが與ふるところ彼がバアルのために用ゐたる金銀はわが彼に増あたへたるところなるを彼はしらざるなり
Hose JapBungo 2:9  これによりて我わが穀物をその時におよびて奪ひわが酒をその季にいたりてうばひ又かれの裸體をおほふに用ゆべきわが羊毛およびわが麻をとらん
Hose JapBungo 2:10  今われかれの恥るところをその戀人等の目のまへに露すべし彼をわが手より救ふものあらじ
Hose JapBungo 2:11  我かれがすべての喜樂すなはち祝筵新月のいはひ安息日および一切の節會をして息しめん
Hose JapBungo 2:12  また彼の葡萄の樹と無花果樹をそこなはん彼さきに此等をさしてわが戀人の我にあたへし賞賜なりと言しがわれこれを林となし野の獣をしてくらはしめん
Hose JapBungo 2:13  われかれが耳環頸玉などを掛てその戀人らをしたひゆき我をわすれ香をたきて事へしもろもろのバアルの日のゆゑをもてその罪を罰せんヱホバかく言たまふ
Hose JapBungo 2:14  斯るがゆゑに我かれを誘ひて荒野にみちびきいり終にかれの心をなぐさめ
Hose JapBungo 2:15  かしこを出るや直ちにわれかれにその葡萄園を與へアコル(艱難)の谷を望の門となしてあたへん彼はわかかりし時のごとくエジプトの國より上りきたりし時のごとくかしこにて歌うたはん
Hose JapBungo 2:16  ヱホバ言たまふその日にはなんぢ我をふたたびバアリとよばずしてイシ(吾夫)とよばん
Hose JapBungo 2:17  我もろもろのバアルの名をかれが口よりとりのぞき重ねてその名を世に記憶せらるること無らしめん
Hose JapBungo 2:18  その日には我かれら(我民)のために野の獣そらの鳥および地の昆蟲と誓約をむすびまた弓箭ををり戰爭を全世界よりのぞき彼らをして安らかに居しむべし
Hose JapBungo 2:19  われ汝をめとりて永遠にいたらん公義と公平と寵愛と憐憫とをもてなんぢを娶り
Hose JapBungo 2:20  かはることなき眞實をもて汝をめとるべし汝ヱホバをしらん
Hose JapBungo 2:21  ヱホバいひ給ふその日われ應へん我は天にこたへ天は地にこたへ
Hose JapBungo 2:22  地は穀物と酒と油とに應へまた是等のものはヱズレルに應へん
Hose JapBungo 2:23  我わがためにかれを地にまき憐まれざりし者をあはれみわが民ならざりし者にむかひて汝はわが民なりといはんかれらは我にむかひて汝はわが神なりといはん
Chapter 3
Hose JapBungo 3:1  ヱホバわれに言給ひけるは汝ふたたび往てヱホバに愛せらるれども轉りてほかのもろもろの神にむかひ葡萄の菓子を愛するイスラエルの子孫のごとく そのつれそふものに愛せらるれども姦淫をおこなふ婦人をあいせよ
Hose JapBungo 3:2  われ銀十五枚おほむぎ一ホメル半をもてわが爲にその婦人をえたり
Hose JapBungo 3:3  我これにいひけるは汝おほくの日わがためにとどまりて淫行をなすことなく他の人にゆくことなかれ 我もまた汝にむかひて然せん
Hose JapBungo 3:4  イスラエルの子輩は多くの日王なく君なく犠牲なく表柱なくエボデなくテラビムなくして居らん
Hose JapBungo 3:5  その後イスラエルの子輩はかへりてその神ヱホバとその王ダビデをたづねもとめ末日にをののきてヱホバとその恩惠とにむかひてゆかん
Chapter 4
Hose JapBungo 4:1  イスラエルの子輩よヱホバの言を聽けヱホバこの地に住る者と爭辨たまふ其は此地には誠實なく愛情なく神を知る事なければなり
Hose JapBungo 4:2  ただ詛偽凶殺盗姦淫のみにして互に相襲ひ血血につづき流る
Hose JapBungo 4:3  このゆゑにその地うれひにしづみ之にすむものはみな野のけもの空のとりとともにおとろへ海の魚もまた絶はてん
Hose JapBungo 4:4  されど何人もあらそふべからずいましむ可らず汝の民は祭司と爭ふ者の如くなれり
Hose JapBungo 4:5  汝は晝つまづき汝と偕なる預言者は夜つまづかん我なんぢの母を亡すべし
Hose JapBungo 4:6  わが民は知識なきによりて亡さるなんぢ知識を棄つるによりて我もまた汝を棄ててわが祭司たらしめじ汝おのが神の律法を忘るるによりて我もなんぢの子等を忘れん
Hose JapBungo 4:7  彼らは大なるにしたがひてますます我に罪を犯せば我かれらの榮を辱に變ん
Hose JapBungo 4:8  彼らはわが民の罪をくらひ心をかたむけてその罪ををかすを願へり
Hose JapBungo 4:9  このゆゑに民の遇ふところは祭司もまた同じわれその途をかれらにきたらせその行爲をもて之にむくゆべし
Hose JapBungo 4:10  かれらは食へども飽ず淫行をなせどもその數まさずその心をヱホバにとむることを止ればなり
Hose JapBungo 4:11  淫行と酒と新しき酒はその人の心をうばふ
Hose JapBungo 4:12  わが民木にむかひて事をとふその杖かれらに事をしめす是かれら淫行の霊にまよはされその神の下を離れて淫行を爲すなり
Hose JapBungo 4:13  彼らは山々の巓にて犠牲を献げ岡の上にて香を焚き橡樹 楊樹 栗樹の下にてこの事をおこなふ此はその樹蔭の美しきによりてなりここをもてなんぢらの女子は淫行をなしなんぢらの兒婦は姦淫をおこなふ
Hose JapBungo 4:14  我なんぢらのむすめ淫行をなせども罰せずなんぢらの兒婦かんいんをおこなへども刑せじ其はなんぢらもみづから離れゆきて妓女とともに居り淫婦とともに献物をそなふればなり悟らざる民はほろぶべし
Hose JapBungo 4:15  イスラエルよ汝淫行をなすともユダに罪を犯さする勿れギルガルに往なかれベテアベンに上るなかれヱホバは活くと曰て誓ふなかれ
Hose JapBungo 4:16  イスラエルは頑強なる牛のごとくに頑強なり今ヱホバ恙羊をひろき野にはなてるが如くして之を牧はん
Hose JapBungo 4:17  エフライムは偶像にむすびつらなれりその爲にまかせよ
Hose JapBungo 4:18  かれらの酒はくされかれらの淫行はやまずかれらの楯となるべき者等は恥を愛しいたく之を愛せり
Hose JapBungo 4:19  かれは風の翼につつまれかれらはその禮物によりて恥辱をかうむらん
Chapter 5
Hose JapBungo 5:1  祭司等よこれを聽けイスラエルの家よ耳をかたむけよ 王のいへよ之にこころを注よ さばきは汝等にのぞまん そは我らはミズパに設くる羂タボルに張れる網のごとくなればなり
Hose JapBungo 5:2  悖逆者はふかく罪にしづみたり我かれらをことごとく懲しめん
Hose JapBungo 5:3  我はエフライムを知る イスラエルはわれに隱るるところ無し エフライムよなんぢ今すでに淫行をなせりイスラエルはすでに汚れたり
Hose JapBungo 5:4  かれらの行爲かれらをしてその神に歸ること能はざらしむ そは淫行の霊その衷にありてヱホバを知ることなければなり
Hose JapBungo 5:5  イスラエルの驕傲はその面にむかひて證をなしその罪によりてイスラエルとエフライムは仆れユダもまた之とともにたふれん
Hose JapBungo 5:6  かれらは羊のむれ牛の群をたづさへ往てヱホバを尋ね求めん然どあふことあらじヱホバ旣にかれらより離れ給ひたればなり
Hose JapBungo 5:7  かれらヱホバにむかひ貞操を守らずして他人の子を產り新月かれらとその產業とをともに滅さん
Hose JapBungo 5:8  なんぢらギベアにて角をふきラマにてラッパを吹ならしベテアベンにて呼はりて言へベニヤミンよなんぢの後にありと
Hose JapBungo 5:9  罰せらるるの日にエフライムは荒廢れん我イスラエルの支派の中にかならず有るべきことを示せり
Hose JapBungo 5:10  ユダの牧伯等は境界をうつすもののごとくなれり我わが震怒を水のごとくに彼らのうへに斟がん
Hose JapBungo 5:11  エフライムは甘んじて人のさだめたるところに從ひあゆむがゆゑに鞫をうけて虐げられ圧られん
Hose JapBungo 5:12  われエフライムには蠧のごとくユダの家には腐朽のごとし
Hose JapBungo 5:13  エフライムおのれに病あるを見ユダおのれに傷あるをみたり斯てエフライムはアツスリヤに往きヤレブ王に人をつかはしたれど彼はなんぢらを醫すことをえず又なんぢらの傷をのぞきさることを得ざるべし
Hose JapBungo 5:14  われエフライムには獅子のごとくユダの家にはわかき獅子のごとし我しも我は抓劈てさり掠めゆけども救ふ者なかるべし
Hose JapBungo 5:15  我ふたたびわが處にかへりゆき彼らがその罪をくいてひたすらわが面をたづね求むるまで其處にをらん彼らは艱難によりて我をたづねもとむることをせん
Chapter 6
Hose JapBungo 6:1  來れわれらヱホバにかへるべし ヱホバわれらを抓劈たまひたれどもまた醫すことをなし我儕をうち給ひたれどもまたその傷をつつむことを爲したまふ可ればなり
Hose JapBungo 6:2  ヱホバは二日ののちわれらむ活かへし三日にわれらを起せたまはん 我らその前にて生ん
Hose JapBungo 6:3  この故にわれらヱホバをしるべし切にヱホバを知ることを求むべしヱホバは晨光のごとく必ずあらはれいで雨のごとくわれらにのぞみ後の雨のごとく地をうるほし給ふ
Hose JapBungo 6:4  エフライムよ我なんぢに何をなさんやユダよ我なんぢに何をなさんやなんぢの愛情はあしたの雲のごとくまたただちにきゆる露のごとし
Hose JapBungo 6:5  このゆゑにわれ預言者等をもてかれらを撃ちわが口の言をもてかれらえを殺せりわが審判はあらはれいづる光明のごとし
Hose JapBungo 6:6  われは愛情をよろこびて犠牲をよろこばず神をしるを悦ぶこと燔祭にまされり
Hose JapBungo 6:7  然るに彼らはアダムのごとく誓をやぶりかしこにて不義をわれにおこなへり
Hose JapBungo 6:8  ギレアデは惡をおこなふものの邑にして血の足跡そのなかに徧し
Hose JapBungo 6:9  祭司のともがらは山賊の群のごとく伏伺して人をそこなひシケムに往く大路にて人をころす彼等はかくのごとき惡きことをおこなへり
Hose JapBungo 6:10  われイスラエルのいへに憎むべきことあるを見たりかの處にてエフライムは淫をおこなふイスフルは汚れたり
Hose JapBungo 6:11  ユダよ我わが民の俘囚をかへさんときまた汝のためにも穫刈をそなへん
Chapter 7
Hose JapBungo 7:1  われイスラエルを醫さんときエフライムの愆とサマリヤのあしきわざと露るかれらは詐詭をおこなひ内には偸盗いるあり外には山賊のむれ掠めさるあり
Hose JapBungo 7:2  かれら心にわがその一切の惡をしたためたることを思はず今その行爲はかれらを圍みふさぎて皆わが目前にあり
Hose JapBungo 7:3  かれらはその惡をもて王を悦ばせその詐詭をもてもろもろの牧伯を悦ばせり
Hose JapBungo 7:4  かれらはみな姦淫をおこなふ者にしてパンを作るものに燒るる爐のごとし揑粉をこねてその發酵ときまでしばらく火をおこすことをせざるのみなり
Hose JapBungo 7:5  われらの王の日にもろもろの牧伯は酒の熱によりて疾し王は嘲るものとともに手を伸ぶ
Hose JapBungo 7:6  かれら伏伺するほどに心を爐のごとくして備をなすそのパンを燒くものは終夜ねむりにつき朝におよべばまた焔のごとく燃ゆ
Hose JapBungo 7:7  かれらはみな爐のごとくに熱してその審士をやくそのもろもろの王はみな仆るかれらの中には我をよぶもの一人だになし
Hose JapBungo 7:8  エフライムは異邦人にいりまじるエフライムはかへさざる餹餅となれり
Hose JapBungo 7:9  かれは他邦人らにその力をのまるれども之をしらず白髮その身に雑り生れどもこれをさとらず
Hose JapBungo 7:10  イスラエルの驕傲はその面にむかひて證をなすかれらは此もろもろの事あれどもその神ヱホバに歸ることをせず又もとむることをせざるなり
Hose JapBungo 7:11  エフライムは智慧なくして愚なる鴿のごとし彼等はエジプトにむかひて呼求めまたアツスリヤに往く
Hose JapBungo 7:12  我かれらの往ときわが網をその上にはりて天空の鳥のごとくに引堕し前にその公會に告しごとくかれらを懲しめん
Hose JapBungo 7:13  禍なるかなかれらは我をはなれて迷ひいでたり敗壞かれらにきたらんかれらは我にむかひて罪ををかしたり我かれらを贖はんとおもへどもかれら我にさからひて謊言をいへり
Hose JapBungo 7:14  かれら誠心をもて我をよばず唯牀にありて哀號べりかれらは穀物とあたらしき酒のゆゑをもて相集りかつわれに逆らふ
Hose JapBungo 7:15  我かれらを敎へその腕をつよくせしかども彼らはわれにもとりて惡きことを謀る
Hose JapBungo 7:16  かれらは歸るされども至高者にかへらず彼らはたのみがたき弓のごとし彼らのもろもろの牧伯はその舌のあらき言によりて劍にたふれん彼らは之がためにエジプトの國にて嘲笑をうくべし
Chapter 8
Hose JapBungo 8:1  ラッパをなんぢの口にあてよ敵は鷲のごとくヱホバの家にのぞめりこの民わが契約をやぶりわが律法を犯ししによる
Hose JapBungo 8:2  かれら我にむかひてわが神よわれらイスラエルはなんぢを知れりと叫ばん
Hose JapBungo 8:3  イスラエルは善をいみきらへり敵これを追ん
Hose JapBungo 8:4  かれら王をたてたり然れども我により立しにあらずかれら牧伯をたてたり然れども我がしらざるところなり彼らまたその金銀をもて己がために偶像をつくれりその造れるは毀ちすてられんが爲にせしにことならず
Hose JapBungo 8:5  サマリヤよなんぢの犢は忌きらふべきものなりわが怒かれらにむかひて燃ゆかれら何れの時にか罪なきにいたらん
Hose JapBungo 8:6  この犢はイスラエルより出づ匠人のつくれる者にして神にあらずサマリヤの犢はくだけて粉とならん
Hose JapBungo 8:7  かれらは風をまきて狂風をかりとらん種ところは生長る穀物なくその穂はみのらざるべしたとひ實るとも他邦人これを呑ん
Hose JapBungo 8:8  イスラエルは旣に呑れたり彼等いま列國の中において悦ばれざる器のごとく視做るるなり
Hose JapBungo 8:9  彼らは獨ゐし野の驢馬のごとくアッスリヤにゆけりエフライムは物を餽りて戀人を得たり
Hose JapBungo 8:10  かれら列國の民に物を餽りたりと雖も今われ彼等をつどへ集む彼らは諸侯伯の王に負せらるる重擔のために衰へ始めん
Hose JapBungo 8:11  エフライムは多くの祭壇を造りて罪を犯すこの祭壇はかれらが罪に陷る階とはなれり
Hose JapBungo 8:12  我かれらのために律法をしるして數件の箇條を示したれど彼らは反て之を異物とおもへり
Hose JapBungo 8:13  かれらは我に献ふべき物を献ふれども只肉をそなへて己みづから之を食ふヱホバは之を納たまはず今かれらの愆を記え彼らの罪を罰したまはん彼らはエジプトに歸るべし
Hose JapBungo 8:14  イスラエルは己が造主を忘れてもろもろの社廟を建てユダは塀をとりまはせる邑を多く増し加へたり然どわれ火をその邑々におくりて諸の城を燒亡さん
Chapter 9
Hose JapBungo 9:1  イスラエルよ異邦人のごとく喜びすさむ勿れなんぢ淫行をなして汝の神を離る汝すべての麥の打塲にて賜はる淫行の賞賜を愛せり
Hose JapBungo 9:2  打場と酒榨とはかれらを養はじ亦あたらしき酒もむなしくならん
Hose JapBungo 9:3  かれらはヱホバの地にとどまらずエフライムはエジプトに歸りアッスリヤにて汚穢たる物を食はん
Hose JapBungo 9:4  彼等はヱホバにむかひて酒を灌ぐべき者にあらずその祭物はヱホバの悦びたまふ所にあらずかれらの犠牲は喪に居もののパンのごとし凡てこれを食ふものは汚るべし彼等のパンは只おのが食ふためにのみ用ゐべくしてヱホバの家に入るべきにあらず
Hose JapBungo 9:5  なんぢら集會の日とヱホバの節會の日に何をなさんとするや
Hose JapBungo 9:6  視よかれら滅亡の故によりて去ゆきぬエジプトかれらをあつめメンピスかれらを葬らん蒺藜かれらが銀の寳物を獲いばら彼らの天幕に蔓らん
Hose JapBungo 9:7  刑罰の日きたり應報の日きたれりイスラエルこれを知ん預言者は愚なるもの霊に感じたるものは狂へるものなりこれ汝の惡おほく汝の怨恨おほいなるに因る
Hose JapBungo 9:8  エフライムは我が神にならべて他の神をも佇望めり預言者の一切の途は鳥を捕ふる者の網のごとく且その神の室の中にて怨恨を懐けり
Hose JapBungo 9:9  かれらはギベアの日のごとく甚だしく惡き事を行へりヱホバはその惡をこころに記てその罪を罰したまはん
Hose JapBungo 9:10  在昔われイスラエルを見ること荒野の葡萄のごとく汝らの先祖等を看ること無花果樹の始にむすべる最先の果の如くなししに彼等はバアルペオルにゆきて身を恥辱にゆだねその愛する物とともに憎むべき者とはなれり
Hose JapBungo 9:11  エフライムの榮光は鳥のごとく飛さらん即ち產ことも孕むことも妊娠こともなかるべし
Hose JapBungo 9:12  假令かれら子等を育つるとも我その子を喪ひて遺る人なきにいたらしめん我が離るる時かれらの禍大なる哉
Hose JapBungo 9:13  われエフライムを美地に植てツロのごとくなししかどもエフライムはその子等を携へいだして人を殺すに付さんとす
Hose JapBungo 9:14  ヱホバよ彼らに與へたまへ汝なにを與へんとしたまふや孕まざる胎と乳なき乳房とを與へたまへ
Hose JapBungo 9:15  かれらが凡の惡はギルガルにあり此故に我かしこにて之を惡めりその行爲あしければ我が家より逐いだし重て愛することをせじその牧伯等はみな悖れる者なり
Hose JapBungo 9:16  エフライムは撃れその根はかれて果を結ぶまじ若し產ことあらば我その胎なる愛しむ實を殺さん
Hose JapBungo 9:17  かれら聽從はざるによりて我が神これを棄たまふべしかれらは列國民のうちに流離人とならん
Chapter 10
Hose JapBungo 10:1  イスラエルは果をむすびて茂り榮る葡萄の樹その果の多くなるがままに祭壇をましその地の饒かなるがままに偶像を美しくせり
Hose JapBungo 10:2  かれらは二心をいだけり今かれら罪せらるべし神はその祭壇を打毀ちその偶像を折棄てたまはん
Hose JapBungo 10:3  かれら今いふべし我儕神を畏れざりしに因て我らに王なしこの王はわれらのために何をかなさんと
Hose JapBungo 10:4  かれらは虚しき言をいだし偽の誓をなして約をたつ審判は畑の畝にもえいづる茵蔯のごとし
Hose JapBungo 10:5  サマリヤの居民はベテアベンの犢の故によりて戰慄かんその民とこれを悦ぶ祭司等はその榮のうせたるが爲になげかん
Hose JapBungo 10:6  犢はアッスリヤに携へられ禮物としてヤレブ王に献げらるべしエフライムは羞をかうむりイスラエルはおのが計議を恥ぢん
Hose JapBungo 10:7  サマリヤはほろびその王は水のうへの木片のごとし
Hose JapBungo 10:8  イスラエルの罪なるアベンの崇邱は荒はてて荊棘と蒺藜その壇のうへにはえ茂らんその時かれら山にむかひて我儕をおほへ陵にむかひて我儕のうへに倒れよといはん
Hose JapBungo 10:9  イスラエルよ汝はギベアの日より罪ををかせり彼等はそこに立り邪惡のひとびとを攻たりし戰爭はギベアにてかれらに及ばざりき
Hose JapBungo 10:10  我思ふままに彼等をいましめん彼等その二の罪につながれん時もろもろの民あつまりて之をせめん
Hose JapBungo 10:11  エフライムは馴されたる牝牛のごとくにして穀をふむことを好むされどわれその美しき頸に物を負しむべし我エフライムに軛をかけんユダは耕しヤコブは土塊をくだかん
Hose JapBungo 10:12  なんぢら義を生ずるために種をまき憐憫にしたがひてかりとり又新地をひらけ今はヱホバを求むべき時なり終にはヱホバきたりて義を雨のごとく汝等のうへに降せたまはん
Hose JapBungo 10:13  なんぢらは惡をたがへし不義を穫をさめ虚偽の果をくらへりこは汝おのれの途をたのみ己が勇士の數衆きをたのめるに縁る
Hose JapBungo 10:14  この故になんぢらの民のなかに擾亂おこりて汝らの城はことごとく打破られんシャルマンが戰門の日にベテアルベルを打破りしにことならず母その子とともに碎かれたり
Hose JapBungo 10:15  なんぢらの大なる惡のゆゑによりてべテル如此なんぢらに行へるなりイスラエルの王はあしたに滅びん
Chapter 11
Hose JapBungo 11:1  イスラエルの幼かりしとき我これを愛しぬ我わが子をエジプトより呼いだしたり
Hose JapBungo 11:2  かれらは呼るるに隨ひていよいよその呼者に遠ざかり且もろもろのバアルに犠牲をささげ雕たる偶像に香を焚り
Hose JapBungo 11:3  われエフライムに歩むことををしへ彼等をわが腕にのせて抱けり然どかれらは我にいやされたるを知ず
Hose JapBungo 11:4  われ人にもちゐる索すなはち愛のつなをもて彼等をひけり我がかれらを待ふは軛をその腮より擧のくるもののごとくにして彼等に食物をあたへたり
Hose JapBungo 11:5  かれらはエジプトの地にかへらじ然どかれらがヱホバに歸らざるによりてアッスリヤ人その王とならん
Hose JapBungo 11:6  劍かれらの諸邑にまはりゆきてその關門をこぼち彼らをその謀計の故によりて滅さん
Hose JapBungo 11:7  わが民はともすれば我にはなれんとする心あり人これを招きて上に在るものに屬しめんとすれども身をおこすもの一人だになし
Hose JapBungo 11:8  エフライムよ我いかで汝をすてんやイスラエルよ我いかで汝をわたさんや我いかで汝をアデマのごとくせんや爭でなんぢをゼボイムのごとく爲んやわが心わが衷にかはりて我の愛憐ことごとく燃おこれり
Hose JapBungo 11:9  我わが烈しき震怒をほどこすことをせじ我かさねてエフライムを滅すことをせじ我は人にあらず神なればなり我は汝のうちにいます聖者なりいかりをもて臨まじ
Hose JapBungo 11:10  かれらは獅子の吼るごとくに聲を出したまふヱホバに隨ひて歩まんヱホバ聲を出したまへば子等は西より急ぎ來らん
Hose JapBungo 11:11  かれらエジプトより鳥のごとくアッスリヤより鴿のごとくに急ぎ來らん我かれらをその家々に住はしむべし是ヱホバの聖言なり
Hose JapBungo 11:12  エフライムは謊言をもてイスラエルの家は詐僞をもて我を圍めりユダは神と信ある聖者とに屬きみつかずみ漂蕩をれり
Chapter 12
Hose JapBungo 12:1  エフライムは風をくらひ東風をおひ日々に詐僞と暴逆とを増くはへアッスリヤと契約を結び油をエジプトに餽れり
Hose JapBungo 12:2  ヱホバはユダと爭辨をなしたまふヤコブをその途にしたがひて罰しその行爲にしたがひて報いたまふ
Hose JapBungo 12:3  ヤコブは胎にゐし時その兄弟の踵をとらへまた己が力をもて神と角力あらそへり
Hose JapBungo 12:4  かれは天の使と角力あらそひて勝ちなきて之に恩をもとめたり彼はベテルにて神にあへり其處にて神われらに語ひたまへり
Hose JapBungo 12:5  これは萬軍の神ヱホバなりヱホバは其記念の名なり
Hose JapBungo 12:6  然ばなんぢの神にかへり矜恤と公義とをまもり恒になんぢの神を仰ぐべし
Hose JapBungo 12:7  彼はカナン人(商賈)なりその手に詭詐の權衡をもち好であざむき取ことをなす
Hose JapBungo 12:8  エフライムはいふ誠にわれは富る者となれり我は身に財寳をえたり凡てわが勞したることの中に罪をうべき不義を見いだす者なかるべし
Hose JapBungo 12:9  我ヱホバはエジプトの國をいでしより以來なんぢらの神なり我いまも尚なんぢを幕屋にすまはせて節會の日のごとくならしめん
Hose JapBungo 12:10  我もろもろの預言者にかたり又これに益々おほく異象をしめしたり我もろもろの預言者に托して譬喩をまうく
Hose JapBungo 12:11  ギレアデは不義なる者ならずや彼らは全く虚しかれらはギルガルにて牛を犠牲に献ぐかれらの祭壇は圃の畝につみたる石の如し
Hose JapBungo 12:12  ヤコブはアラムの野ににげゆけりイスラエルは妻を得んために人に事へ妻を得んために羊を牧へり
Hose JapBungo 12:13  ヱホバ一人の預言者をもてイスラエルをエジプトより導きいだし一人の預言者をもて之を護りたまへり
Hose JapBungo 12:14  エフライムは怒を激ふること極てはなはだしその主かれが流しし血をかれが上にとどめその恥辱をかれに歸らせたまはん
Chapter 13
Hose JapBungo 13:1  エフライム言を出せば人をののけり彼はイスラエルのなかに己をたかうしバアルにより罪を犯して死たりしが
Hose JapBungo 13:2  今も尚ますます罪を犯しその銀をもて己のために像を鋳その機巧にしたがひて偶像を作る是みな工人の作なるなり彼らは之につきていふ犠牲を献ぐる者はこの犢に吻を接べしと
Hose JapBungo 13:3  是によりて彼らは朝の雲のごとく速にきえうする露のごとく打場より大風に吹散さるる穀殻のごとく窓より出ゆく煙のごとくならん
Hose JapBungo 13:4  されど我はエジプトの國をいでてより以來なんぢの神ヱホバなり爾われの外に神を知ことなし我のほかに救者なし
Hose JapBungo 13:5  我さきに荒野にて水なき地にて爾を顧みたり
Hose JapBungo 13:6  かれらは秣場によりて食に飽き飽くによりてその心たかぶり是によりて我を忘れたり
Hose JapBungo 13:7  斯るがゆゑに我かれらに對ひて獅子の如くなり途の傍にひそみうかがふ豹のごとくならん
Hose JapBungo 13:8  われ子をうしなへる熊のごとく彼らに向ひてその心膜を裂き獅子の如くこれを食はん野の獣これを攫斷るべし
Hose JapBungo 13:9  イスラエルよ汝の滅ぶるは我に背き汝を助くる者に背くが故なり
Hose JapBungo 13:10  汝のもろもろの邑に汝を助くべき汝の王は今いづくにかあるなんぢらがその王と牧伯等とを我に與へよと言たりし士師等は今いづくにかある
Hose JapBungo 13:11  われ忿怒をもて汝に王を與へ憤恨をもて之をうばひたり
Hose JapBungo 13:12  エフライムの不義は包まれてありその罪はをさめたくはへられたり
Hose JapBungo 13:13  劬勞にかかれる婦のかなしみ之に臨まん彼は愚なる子なり時に臨みてもなほ產門に入らず
Hose JapBungo 13:14  我かれらを陰府の手より贖はん我かれらを死より贖はん死よなんぢの疫は何處にあるか陰府よなんぢの災は何處にあるか悔改はかくれて我が目にみえず
Hose JapBungo 13:15  彼は兄弟のなかにて果を結ぶこと多けれども東風吹きたりヱホバの息荒野より吹おこらん之がためにその泉は乾その源は涸れんその積蓄へたるもろもろの賓貴器皿は掠め奪はるべし
Hose JapBungo 13:16  サマリヤはその神にそむきたれば刑せられ劍に斃れんその嬰兒はなげくだかれその孕たる婦は剖れん
Chapter 14
Hose JapBungo 14:1  イスラエルよ汝の神ヱホバに歸れよ汝は不義のために仆れたり
Hose JapBungo 14:2  汝ら言詞をたづさへ來りヱホバに歸りていへ諸の不義は赦して善ところを受納れたまへ斯て我らは唇をもて牛のごとくに汝に献げん
Hose JapBungo 14:3  アッスリヤはわれらを授けじ我らは馬に騎らじまたふたたび我儕みづからの手にて作れる者にむかひわが神なりと言じ孤兒は爾によりて憐憫を得べければなりと
Hose JapBungo 14:4  我かれらの反逆を醫し悦びて之を愛せん我が怒はかれを離れ去たり
Hose JapBungo 14:5  我イスラエルに對しては露のごとくならん彼は百合花のごとく花さきレバノンのごとく根をはらん
Hose JapBungo 14:6  その枝は茂りひろがり其美麗は橄欖の樹のごとくその芬芳はレバノンのごとくならん
Hose JapBungo 14:7  その蔭に住む者かへり來らんかれらは穀物の如く活かへり葡萄樹のごとく花さきその馨香はレバノンの酒のごとくなるべし
Hose JapBungo 14:8  エフライムはいふ我また偶像と何のあづかる所あらんやと我これに應へたり我かれを顧みん我は蒼翠の松のごとし汝われより果を得ん
Hose JapBungo 14:9  誰か智慧ある者ぞその人はこの事を暁らん誰か頴悟ある者ぞその人は之を知んヱホバの道は凡て直し義者は之を歩む然ど罪人は之に躓かん