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Chapter 1
Psal JapBungo 1:1  惡きものの謀略にあゆまず つみびとの途にたたず 嘲るものの座にすわらぬ者はさいはひなり
Psal JapBungo 1:2  かかる人はヱホバの法をよろこびて日も夜もこれをおもふ
Psal JapBungo 1:3  かかる人は水流のほとりにうゑし樹の期にいたりて實をむすび 葉もまた凋まざるごとく その作ところ皆さかえん
Psal JapBungo 1:4  あしき人はしからず 風のふきさる粃糠のごとし
Psal JapBungo 1:5  然ばあしきものは審判にたへず罪人は義きものの會にたつことを得ざるなり
Psal JapBungo 1:6  そはヱホバはただしきものの途をしりたまふ されど惡きものの途はほろびん
Chapter 2
Psal JapBungo 2:1  何なればもろもろの國人はさわぎたち諸民はむなしきことを謀るや
Psal JapBungo 2:2  地のもろもろの王はたちかまへ群伯はともに議り ヱホバとその受膏者とにさからひていふ
Psal JapBungo 2:3  われらその械をこぼち その繩をすてんと
Psal JapBungo 2:4  天に坐するもの笑ひたまはん 主かれらを嘲りたまふべし
Psal JapBungo 2:5  かくて主は忿恚をもてものいひ大なる怒をもてかれらを怖まどはしめて宣給ふ
Psal JapBungo 2:6  しかれども我わが王をわがきよきシオンの山にたてたりと
Psal JapBungo 2:7  われ詔命をのべんヱホバわれに宣まへり なんぢはわが子なり今日われなんぢを生り
Psal JapBungo 2:8  われに求めよ さらば汝にもろもろの國を嗣業としてあたへ地の極をなんぢの有としてあたへん
Psal JapBungo 2:9  汝くろがねの杖をもて彼等をうちやぶり陶工のうつはもののごとくに打碎かんと
Psal JapBungo 2:10  されば汝等もろもろの王よ さとかれ地の審士輩をしへをうけよ
Psal JapBungo 2:11  畏をもてヱホバにつかへ戰慄をもてよろこべ
Psal JapBungo 2:12  子にくちつけせよ おそらくはかれ怒をはなちなんぢら途にほろびんその忿恚はすみやかに燃べければなり すべてかれに依賴むものは福ひなり
Chapter 3
Psal JapBungo 3:1  ヱホバよ我にあたする者のいかに蔓延れるや 我にさからひて起りたつもの多し
Psal JapBungo 3:2  わが霊魂をあげつらひて かれは神にすくはるることなしといふ者ぞおほき セラ
Psal JapBungo 3:3  されどヱホバよ なんぢは我をかこめる盾わが榮わが首をもたげ給ふものなり
Psal JapBungo 3:4  われ聲をあげてヱホバによばはればその聖山より我にこたへたまふ セラ
Psal JapBungo 3:5  われ臥していね また目さめたり ヱホバわれを支へたまへばなり
Psal JapBungo 3:6  われをかこみて立かまへたる千萬の人をも我はおそれじ
Psal JapBungo 3:7  ヱホバよねがはくは起たまへ わが神よわれを救ひたまへ なんぢ曩にわがすべての仇の頬骨をうち惡きものの歯ををりたまへり
Psal JapBungo 3:8  救はヱホバにあり ねがはくは恩惠なんぢの民のうへに在んことを セラ
Chapter 4
Psal JapBungo 4:1  わが義をまもりたまふ神よ ねがはくはわが呼るときに答へたまへ わがなやみたる時なんぢ我をくつろがせたまへり ねがはくは我をあはれみ わが祈をききたまへ
Psal JapBungo 4:2  人の子よなんぢらわが榮をはぢしめて幾何時をへんとするか なんぢらむなしき事をこのみ虚偽をしたひていくそのときを經んとするか セラ
Psal JapBungo 4:3  然どなんぢら知れ ヱホバは神をうやまふ人をわかちて己につかしめたまひしことを われヱホバによばはらば聽たまはん
Psal JapBungo 4:4  なんぢら愼みをののきて罪ををかすなかれ 臥床にておのが心にかたりて默せ セラ
Psal JapBungo 4:5  なんぢら義のそなへものを献てヱホバに依賴め
Psal JapBungo 4:6  おほくの人はいふたれか嘉事をわれらに見するものあらんやと ヱホバよねがはくは聖顔の光をわれらの上にのぼらせたまへ
Psal JapBungo 4:7  なんぢのわが心にあたへたまひし歓喜はかれらの穀物と酒との豊かなる時にまさりき
Psal JapBungo 4:8  われ安然にして臥またねぶらん ヱホバよわれを獨にて坦然にをらしむるものは汝なり
Chapter 5
Psal JapBungo 5:1  ヱホバよねがはくは我がことばに耳をかたむけ わが思にみこころを注たまへ
Psal JapBungo 5:2  わが王よわが神よ わが號呼のこゑをききたまへ われ汝にいのればなり
Psal JapBungo 5:3  ヱホバよ朝になんぢわが聲をききたまはん 我あしたになんぢの爲にそなへして俟望むべし
Psal JapBungo 5:4  なんぢは惡きことをよろこびたまふ神にあらず 惡人はなんぢの賓客たるを得ざるなり
Psal JapBungo 5:5  たかぶる者はなんぢの目前にたつをえず なんぢはすべて邪曲をおこなふものを憎みたまふ
Psal JapBungo 5:6  なんぢは虚偽をいふ者をほろぼしたまふ 血をながすものと詭計をなすものとは ヱホバ憎みたまふなり
Psal JapBungo 5:7  然どわれは豊かなる仁慈によりてなんぢの家にいらん われ汝をおそれつつ聖宮にむかひて拝まん
Psal JapBungo 5:8  ヱホバよ願くはわが仇のゆゑになんぢの義をもて我をみちびき なんぢの途をわが前になほくしたまへ
Psal JapBungo 5:9  かれらの口には眞實なく その衷はよこしま その喉はあばける墓 その舌はへつらひをいへばなり
Psal JapBungo 5:10  神よねがはくはかれらを刑なひ その謀略によりてみづから仆れしめ その愆のおほきによりて之をおひいだしたまへ かれらは汝にそむきたればなり
Psal JapBungo 5:11  されど凡てなんぢに依賴む者をよろこばせ永遠によろこびよばはらせたまへ なんぢ斯る人をまもりたまふなり 名をいつくしむ者にもなんぢによりて歓喜をえしめたまへ
Psal JapBungo 5:12  ヱホバよなんぢに義者にさいはひし盾のごとく恩惠をもて之をかこみたまはん
Chapter 6
Psal JapBungo 6:1  ヱホバよねがはくは忿恚をもて我をせめ烈しき怒をもて我をこらしめたまふなかれ
Psal JapBungo 6:2  ヱホバよわれを憐みたまへ われ萎みおとろふなり ヱホバよ我を醫したまへ わが骨わななきふるふ
Psal JapBungo 6:3  わが霊魂さへも甚くふるひわななく ヱホバよかくて幾何時をへたまふや
Psal JapBungo 6:4  ヱホバよ歸りたまへ わがたましひを救ひたまへ なんぢの仁慈の故をもて我をたすけたまへ
Psal JapBungo 6:5  そは死にありては汝をおもひいづることなし 陰府にありては誰かなんぢに感謝せん
Psal JapBungo 6:6  われ歎息にてつかれたり 我よなよな床をただよはせ涙をもてわが衾をひたせり
Psal JapBungo 6:7  わが目うれへによりておとろへ もろもろの仇ゆゑに老ぬ
Psal JapBungo 6:8  なんぢら邪曲をおこなふ者ことごとく我をはなれよ ヱホバはわが泣こゑをききたまひたり
Psal JapBungo 6:9  ヱホバわが懇求をききたまへり ヱホバわが祈をうけたまはん
Psal JapBungo 6:10  わがもろもろの仇ははぢて大におぢまどひ あわただしく恥てしりぞきぬ
Chapter 7
Psal JapBungo 7:1  わが神ヱホバよわれ汝によりたのむ 願くはすべての逐せまるものより我をすくひ我をたすけたまへ
Psal JapBungo 7:2  おそらくはかれ獅の如くわが霊魂をかきやぶり援るものなき間にさきてずたずたに爲ん
Psal JapBungo 7:3  わが神ヱホバよ もしわれ此事をなししならんには わが手によこしまの纏りをらんには
Psal JapBungo 7:4  故なく仇ずるものをさへ助けしに禍害をもてわが友にむくいしならんには
Psal JapBungo 7:5  よし仇人わがたましひを逐とらへ わが生命をつちにふみにじりわが榮を塵におくとも その作にまかせよ セラ
Psal JapBungo 7:6  ヱホバよなんぢの怒をもて起わが仇のいきどほりにむかひて立たまへ わがために目をさましたまへ なんぢは審判をおほせ出したまへり
Psal JapBungo 7:7  もろもろの國人の會がなんぢのまはりに集はしめ 其上なる高座にかへりたまへ
Psal JapBungo 7:8  ヱホバはもろもろの民にさばきを行ひたまふ ヱホバよわが正義とわが衷なる完全とにしたがひて我をさばきたまへ
Psal JapBungo 7:9  ねがはくは惡きものの曲事をたちて義しきものを堅くしたまへ ただしき神は人のこころと腎とをさぐり知たまふ
Psal JapBungo 7:10  わが盾をとるものは心のなほきものをすくふ神なり
Psal JapBungo 7:11  神はただしき審士ひごとに忿恚をおこしたまふ神なり
Psal JapBungo 7:12  人もしかへらずば神はその劍をとぎ その弓をはりてかまへ
Psal JapBungo 7:13  これに死の器をそなへ その矢に火をそへたまはん
Psal JapBungo 7:14  視よその人はよこしまを產んとしてくるしむ 殘害をはらみ虚偽をうむなり
Psal JapBungo 7:15  また坑をほりてふかくし己がつくれるその溝におちいれり
Psal JapBungo 7:16  その殘害はおのが首にかへり その強暴はおのが頭上にくだらん
Psal JapBungo 7:17  われその義によりてヱホバに感謝し いとたかきヱホバの名をほめうたはん
Chapter 8
Psal JapBungo 8:1  われらの主ヱホバよなんぢの名は地にあまねくして尊きかな その榮光を天におきたまへり
Psal JapBungo 8:2  なんぢは嬰兒ちのみごの口により力の基をおきて敵にそなへたまへり こは仇人とうらみを報るものを鎭靜めんがためなり
Psal JapBungo 8:3  我なんぢの指のわざなる天を觀なんぢの設けたまへる月と星とをみるに
Psal JapBungo 8:4  世人はいかなるものなればこれを聖念にとめたまふや 人の子はいかなるものなればこれを顧みたまふや
Psal JapBungo 8:5  只すこしく人を神よりも卑つくりて榮と尊貴とをかうぶらせ
Psal JapBungo 8:6  またこれに手のわざを治めしめ萬物をその足下におきたまへり
Psal JapBungo 8:8  そらの鳥うみの魚もろもろの海路をかよふものをまで皆しかなせり
Psal JapBungo 8:9  われらの主ヱホバよなんぢの名は地にあまねくして尊きかな
Chapter 9
Psal JapBungo 9:1  われ心をつくしてヱホバに感謝し そのもろもろの奇しき事迹をのべつたへん
Psal JapBungo 9:2  われ汝によりてたのしみ且よろこばん 至上者よなんぢの名をほめうたはん
Psal JapBungo 9:3  わが仇しりぞくとき躓きたふれて御前にほろぶ
Psal JapBungo 9:4  なんぢわが義とわが訟とをまもりたまへばなり なんぢはだしき審判をしつつ寳座にすわりたまへり
Psal JapBungo 9:5  またもろもろの國をせめ惡きものをほろぼし 世々かぎりなくかれらが名をけしたまへり
Psal JapBungo 9:6  仇はたえはてて世々あれすたれたり 汝のくつがへしたまへるもろもろの邑はうせてその跡だにもなし
Psal JapBungo 9:7  ヱホバはとこしへに聖位にすわりたまふ 審判のためにその寳座をまうけたまひたり
Psal JapBungo 9:8  ヱホバは公義をもて世をさばき 直をもてもろもろの民に審判をおこなひたまはん
Psal JapBungo 9:9  ヱホバは虐げらるるものの城また難みのときの城なり
Psal JapBungo 9:10  聖名をしるものはなんぢに依賴ん そはヱホバよなんぢを尋るものの棄られしこと斷てなければなり
Psal JapBungo 9:11  シオンに住たまふヱホバに對ひてほめうたへ その事迹をもろもろの民のなかにのべつたへよ
Psal JapBungo 9:12  血を問糺したまふものは苦しむものを心にとめてその號呼をわすれたまはず
Psal JapBungo 9:13  ヱホバよ我をあはれみたまへ われを死の門よりすくひいだしたまへる者よ ねがはくは仇人のわれを難むるを視たまへ
Psal JapBungo 9:14  さらば我なんぢのすべての頌美をのぶるを得またシオンのむすめの門にてなんぢの救をよろこばん
Psal JapBungo 9:15  もろもろの國民はおのがつくれる阱におちいり そのかくしまうけたる網におのが足をとらへらる
Psal JapBungo 9:16  ヱホバは己をしらしめ審判をおこなひたまへり あしき人はおのが手のわざなる羂にかかれり ヒガイオン セラ
Psal JapBungo 9:17  あしき人は陰府にかへるべし 神をわするるもろもろの國民もまたしからん
Psal JapBungo 9:18  貧者はつねに忘らるるにあらず苦しむものの望はとこしへに滅ぶるにあらず
Psal JapBungo 9:19  ヱホバよ起たまへ ねがはくは勝を人にえしめたまふなかれ御前にてもろもろのくにびとに審判をうけしめたまヘ
Psal JapBungo 9:20  ヱホバよ願くはかれらに懼をおこさしめたまへ もろもろの國民におのれただ人なることを知しめたまヘ セラ
Chapter 10
Psal JapBungo 10:1  ああヱホバよ何ぞはるかに立たまふや なんぞ患難のときに匿れたまふや
Psal JapBungo 10:2  あしき人はたかぶりて苦しむものを甚だしくせむ かれらをそのくはだての謀略にとらはれしめたまへ
Psal JapBungo 10:3  あしきひとは己がこころの欲望をほこり貪るものを祝してヱホバをかろしむ
Psal JapBungo 10:4  あしき人はほこりかにいふ 神はさぐりもとむることをせざるなりと 凡てそのおもひに神なしとせり
Psal JapBungo 10:5  かれの途はつねに堅く なんぢの審判はその眼よりはなれてたかし 彼はそのもろもろの敵をくちさきらにて吹く
Psal JapBungo 10:6  かくて己がこころの中にいふ 我うごかさるることなく世々われに禍害なかるべしと
Psal JapBungo 10:7  その口にはのろひと虚偽としへたげとみち その舌のしたには殘害とよこしまとあり
Psal JapBungo 10:8  かれは村里のかくれたる處にをり隠やかなるところにて罪なきものをころす その眼はひそかに倚仗なきものをうかがひ
Psal JapBungo 10:9  窟にをる獅のごとく潜みまち苦しむものをとらへんために伏ねらひ 貧しきものをその網にひきいれてとらふ
Psal JapBungo 10:10  また身をかがめて蹲まるその強勁によりて依仗なきものは仆る
Psal JapBungo 10:11  かれ心のうちにいふ 神はわすれたり神はその面をかくせり神はみることなかるべしと
Psal JapBungo 10:12  ヱホバよ起たまへ 神よ手をあげたまへ 苦しむものを忘れたまふなかれ
Psal JapBungo 10:13  いかなれば惡きもの神をいやしめて心中になんぢ探求むることをせじといふや
Psal JapBungo 10:14  なんぢは鍳たまへりその殘害と怨恨とを見てこれに手をくだしたまへり 倚仗なきものは身をなんぢに委ぬ なんぢは昔しより孤子をたすけたまふ者なり
Psal JapBungo 10:15  ねがはくは惡きものの臂ををりたまへあしきものの惡事を一つだにのこらぬまでに探究したまへ
Psal JapBungo 10:16  ヱホバはいやとほながに王なり もろもろの國民はほろびて神の國より跡をたちたり
Psal JapBungo 10:17  ヱホバよ汝はくるしむものの懇求をききたまへり その心をかたくしたまはん なんぢは耳をかたぶけてきき
Psal JapBungo 10:18  孤子と虐げらる者とのために審判をなし地につける人にふたたび恐嚇をもちひざらしめ給はん
Chapter 11
Psal JapBungo 11:1  われヱホバに依賴めり なんぢら何ぞわが霊魂にむかひて鳥のごとくなんぢの山にのがれよといふや
Psal JapBungo 11:2  視よあしきものは暗處にかくれ心なほきものを射んとて弓をはり絃に矢をつがふ
Psal JapBungo 11:3  基みなやぶれたらんには義者なにをなさんや
Psal JapBungo 11:4  ヱホバはその聖宮にいます ヱホバの寳座は天にありその目はひとのこを鑒 その眼瞼はかれらをこころみたまふ
Psal JapBungo 11:5  ヱホバは義者をこころむ そのみこころは惡きものと強暴をこのむ者とをにくみ
Psal JapBungo 11:6  羂をあしきもののうへに降したまはん火と硫磺ともゆる風とはかれらの酒杯にうくべきものなり
Psal JapBungo 11:7  ヱホバはただしき者にして義きことを愛したまへばなり 直きものはその聖顔をあふぎみん
Chapter 12
Psal JapBungo 12:1  ああヱホバよ助けたまへ そは神をうやまふ人はたえ誠あるものは人の子のなかより消失るなり
Psal JapBungo 12:2  人はみな虚偽をもてその隣とあひかたり滑なるくちびると貳心とをもてものいふ
Psal JapBungo 12:3  ヱホバはすべての滑なるくちびると大なる言をかたる舌とをほろぼし給はん
Psal JapBungo 12:4  かれらはいふ われら舌をもて勝をえん この口唇はわがものなり誰かわれらに主たらんやと
Psal JapBungo 12:5  ヱホバのたまはく 苦しむもの掠められ貧しきもの歎くがゆゑに我いま起てこれをその慕ひもとむる平安におかん
Psal JapBungo 12:6  ヱホバの言はきよきことばなり 地にまうけたる爐にてねり七次きよめたる白銀のごとし
Psal JapBungo 12:7  ヱホバよ汝はかれらをまもり之をたすけてとこしへにこの類より免れしめたまはん
Psal JapBungo 12:8  人の子のなかに穢しきことの崇めらるるときは惡者ここやかしこにあるくなり
Chapter 13
Psal JapBungo 13:1  ああヱホバよ かくて幾何時をへたまふや 汝とこしへに我をわすれたまふや 聖顔をかくしていくそのときを歴たまふや
Psal JapBungo 13:2  われ心のうちに終日かなしみをいだき籌畫をたましひに用ひて幾何時をふべきか わが仇はわがうへに崇められて幾何時をふべきか
Psal JapBungo 13:3  わが神ヱホバよ我をかへりみて答をなしたまへ わが目をあきらかにしたまへ 恐らくはわれ死の睡につかん
Psal JapBungo 13:4  おそらくはわが仇いはん 我かれに勝りと おそらくはわが敵わがうごかさるるによりて喜ばん
Psal JapBungo 13:5  されど我はなんぢの憐憫によりたのみ わが心はなんぢの救によりてよろこばん
Psal JapBungo 13:6  ヱホバはゆたかに我をあしらひたまひたれば われヱホバに對ひてうたはん
Chapter 14
Psal JapBungo 14:1  愚なるものは心のうちに神なしといへり かれらは腐れたり かれらは憎むべき事をなせり 善をおこなふ者なし
Psal JapBungo 14:2  ヱホバ天より人の子をのぞみみて悟るもの神をたづぬる者ありやと見たまひしに
Psal JapBungo 14:3  みな逆きいでてことごとく腐れたり 善をなすものなし一人だになし
Psal JapBungo 14:4  不義をおこなふ者はみな智覺なきか かれらは物くふごとくわが民をくらひ またヱホバをよぶことをせざるなり
Psal JapBungo 14:5  視よかかる時かれらは大におそれたり 神はただしきものの類のなかに在せばなり
Psal JapBungo 14:6  なんぢらは苦しめるものの謀略をあなどり辱かしむ されどヱホバはその避所なり
Psal JapBungo 14:7  ねがはくはシオンよりイスラエルの救のいでんことを ヱホバその民のとらはれたるを返したまふときヤコブはよろこびイスラエルは樂まん
Chapter 15
Psal JapBungo 15:1  ヱホバよなんぢの帷幄のうちにやどらん者はたれぞ なんぢの聖山にすまはんものは誰ぞ
Psal JapBungo 15:2  直くあゆみ義をおこなひ そのこころに眞實をいふものぞその人なる
Psal JapBungo 15:3  かかる人は舌をもてそしらず その友をそこなはず またその隣をはぢしむる言をあげもちひず
Psal JapBungo 15:4  惡にしづめるものを見ていとひかろしめ ヱホバをおそるるものをたふとび 誓ひしことはおのれに禍害となるも變ることなし
Psal JapBungo 15:5  貨をかして過たる利をむさぼらず 賄賂をいれて無辜をそこなはざるなり 斯ることどもを行ふものは永遠にうごかさるることなかるべし
Chapter 16
Psal JapBungo 16:1  神よねがはくは我を護りたまへ 我なんぢに依賴む
Psal JapBungo 16:2  われヱホバにいへらくなんぢはわが主なり なんぢのほかにわが福祉はなしと
Psal JapBungo 16:3  地にある聖徒はわが極めてよろこぶ勝れしものなり
Psal JapBungo 16:4  ヱホバにかへて他神をとるものの悲哀はいやまさん 我かれらがささぐる血の御酒をそそがず その名を口にとなふることをせじ
Psal JapBungo 16:5  ヱホバはわが嗣業またわが酒杯にうくべき有なり なんぢはわが所領をまもりたまはん
Psal JapBungo 16:6  準繩はわがために樂しき地におちたり 宜われよき嗣業をえたるかな
Psal JapBungo 16:7  われは訓諭をさづけたまふヱホバをほめまつらん 夜はわが心われををしふ
Psal JapBungo 16:8  われ常にヱホバをわが前におけり ヱホバわが右にいませばわれ動かさるることなかるべし
Psal JapBungo 16:9  このゆゑにわが心はたのしみ わが榮はよろこぶ わが身もまた平安にをらん
Psal JapBungo 16:10  そは汝わがたましひを陰府にすておきたまはず なんぢの聖者を墓のなかに朽しめたまはざる可ればなり
Psal JapBungo 16:11  なんぢ生命の道をわれに示したまはん なんぢの前には充足るよろこびあり なんぢの右にはもろもろの快樂とこしへにあり
Chapter 17
Psal JapBungo 17:1  ああヱホバよ公義をききたまへ わが哭聲にみこころをとめたまへ いつはりなき口唇よりいづる我がいのりに耳をかたぶけたまへ
Psal JapBungo 17:2  ねがはくはわが宣告みまへよりいでてなんぢの目公平をみたまはんことを
Psal JapBungo 17:3  なんぢわが心をこころみ また夜われにのぞみたまへり 斯てわれを糺したまへど我になにの惡念あるをも見出たまはざりき わが口はつみを犯すことなからん
Psal JapBungo 17:4  人の行爲のことをいはば我なんぢのくちびるの言によりて暴るものの途をさけたり
Psal JapBungo 17:5  わが歩はかたくなんぢの途にたちわが足はよろめくことなかりき
Psal JapBungo 17:6  神よなんぢ我にこたへたまふ 我なんぢをよべり ねがはくは汝の耳をかたぶけてわが陳るところをききたまへ
Psal JapBungo 17:7  なんぢに依賴むものを右手をもて仇するものより救ひたまふ者よ ねがはくはなんぢの妙なる仁慈をあらはしたまへ
Psal JapBungo 17:8  願くはわれを瞳のごとくにまもり汝のつばさの蔭にかくし
Psal JapBungo 17:9  我をなやむるあしき者また我をかこみてわが命をそこなはんとする仇よりのがれしめ給へ
Psal JapBungo 17:10  かれらはおのが心をふさぎ その口をもて誇かにものいへり
Psal JapBungo 17:11  いづこにまれ往ところにてわれらを打圍み われらを地にたふさんと目をとむ
Psal JapBungo 17:12  かれは抓裂んといらだつ獅のごとく隠やかなるところに潜みまつ壯獅のごとし
Psal JapBungo 17:13  ヱホバよ起たまへ ねがはくはかれに立對ひてこれをたふし御劍をもて惡きものよりわが霊魂をすくひたまへ
Psal JapBungo 17:14  ヱホバよ手をもて人より我をたすけいだしたまへ おのがうくべき有をこの世にてうけ 汝のたからにてその腹をみたさるる世人より我をたすけいだし給へ かれらはおほくの子にあきたり その富ををさなごに遺す
Psal JapBungo 17:15  されどわれは義にありて聖顔をみ目さむるとき容光をもて飽足ることをえん
Chapter 18
Psal JapBungo 18:1  ヱホバわれの力よ われ切になんぢを愛しむ
Psal JapBungo 18:2  ヱホバはわが巌 わが城 われをすくふ者 わがよりたのむ神 わが堅固なるいはほ わが盾 わがすくひの角 わがたかき櫓なり
Psal JapBungo 18:3  われ讃稱ふべきヱホバをよびて仇人よりすくはるることをえん
Psal JapBungo 18:4  死のつな我をめぐり惡のみなぎる流われをおそれしめたり
Psal JapBungo 18:5  陰間のなは我をかこみ死のわな我にたちむかへり
Psal JapBungo 18:6  われ窮苦のうちにありてヱホバをよび又わが神にさけびたり ヱホバはその宮よりわが聲をききたまふ その前にてわがよびし聲はその耳にいれり
Psal JapBungo 18:7  このときヱホバ怒りたまひたれば地はふるひうごき山の基はゆるぎうごきたり
Psal JapBungo 18:8  烟その鼻よりたち火その口よりいでてやきつくし炭はこれがために燃あがれり
Psal JapBungo 18:9  ヱホバは天をたれて臨りたまふ その足の下はくらきこと甚だし
Psal JapBungo 18:10  かくてケルブに乗りてとび風のつばさにて翔り
Psal JapBungo 18:11  闇をおほひとなし水のくらきとそらの密雲とをそのまはりの幕となしたまへり
Psal JapBungo 18:12  そのみまへの光輝よりくろくもをへて雹ともえたる炭とふりきたれり
Psal JapBungo 18:13  ヱホバは天に雷鳴をとどろかせたまへり 至上者のこゑいでて雹ともえたる炭とふりきたり
Psal JapBungo 18:14  ヱホバ矢をとばせてかれらを打ちらし數しげき電光をはなちてかれらをうち敗りたまへり
Psal JapBungo 18:15  ヱホバよ斯るときになんぢの叱咤となんぢの鼻のいぶきとによりて水の底みえ地の基あらはれいでたり
Psal JapBungo 18:16  ヱホバはたかきより手をのべ我をとりて大水よりひきあげ
Psal JapBungo 18:17  わがつよき仇とわれを憎むものとより我をたすけいだしたまへり かれらは我にまさりて最強かりき
Psal JapBungo 18:18  かれらはわが災害の日にせまりきたれり 然どヱホバはわが支柱となりたまひき
Psal JapBungo 18:19  ヱホバはわれを悦びたまふがゆゑにわれをたづさへ廣處にだして助けたまへり
Psal JapBungo 18:20  ヱホバはわが正義にしたがひて恩賜をたまひ わが手のきよきにしたがひて報賞をたれたまへり
Psal JapBungo 18:21  われヱホバの道をまもり惡をなしてわが神よりはなれしことなければなり
Psal JapBungo 18:22  そのすべての審判はわがまへにありて われその律法をすてしことなければなり
Psal JapBungo 18:23  われ神にむかひて缺るところなく己をまもりて不義をはなれたり
Psal JapBungo 18:24  この故にヱホバはわがただしきとその目前にわが手のきよきとにしたがひて我にむくいをなし給へり
Psal JapBungo 18:25  なんぢ憐憫あるものには憐みあるものとなり完全ものには全きものとなり
Psal JapBungo 18:26  きよきものには潔きものとなり僻むものにはひがむ者となりたまふ
Psal JapBungo 18:27  そは汝くるしめる民をすくひたまへど高ぶる目をひくくしたまふ可ればなり
Psal JapBungo 18:28  なんぢわが燈火をともし給ふべければなり わが神ヱホバわが暗をてらしたまはん
Psal JapBungo 18:29  我なんぢによりて軍の中をはせとほり わが神によりて垣ををどりこゆ
Psal JapBungo 18:30  神はしもその途またくヱホバの言はきよし ヱホバはすべて依賴むものの盾なり
Psal JapBungo 18:31  そはヱホバのほかに神はたれぞや われらの神のほかに巌はたれぞや
Psal JapBungo 18:32  神はちからをわれに帶しめ わが途を全きものとなしたまふ
Psal JapBungo 18:33  神はわが足を麀のあしのごとくし我をわが高處にたたせたまふ
Psal JapBungo 18:34  神はわが手をたたかひにならはせてわが臂に銅弓をひくことを得しめたまふ
Psal JapBungo 18:35  又なんぢの救の盾をわれにあたへたまへり なんぢの右手われをささへなんぢの謙卑われを大ならしめたまへり
Psal JapBungo 18:36  なんぢわが歩むところを寛濶ならしめたまひたれば わが足ふるはざりき
Psal JapBungo 18:37  われ仇をおひてこれに追及かれらのほろぶるまでは歸ることをせじ
Psal JapBungo 18:38  われかれらを撃てたつことを得ざらしめん かれらはわが足の下にたふるべし
Psal JapBungo 18:39  そはなんぢ戰爭のために力をわれに帶しめ われにさからひておこりたつ者をわが下にかがませたまひたればなり
Psal JapBungo 18:40  我をにくむ者をわが滅しえんがために汝またわが仇の背をわれにむけしめ給へり
Psal JapBungo 18:41  かれら叫びたれども救ふものなく ヱホバに對ひてさけびたれども答へたまはざりき
Psal JapBungo 18:42  我かれらを風のまへの塵のごとくに搗碎き ちまたの坭のごとくに打棄たり
Psal JapBungo 18:43  なんぢわれを民のあらそひより助けいだし我をたててもろもろの國の長となしたまへり わがしらざる民われにつかへん
Psal JapBungo 18:44  かれらわが事をききて立刻われにしたがひ異邦人はきたりて佞りつかへん
Psal JapBungo 18:45  ことくにびとは衰へてその城よりをののきいでん
Psal JapBungo 18:46  ヱホバは活ていませり わが磐はほむべきかな わがすくひの神はあがむべきかな
Psal JapBungo 18:47  わがために讎をむくい異邦人をわれに服はせたまふはこの神なり
Psal JapBungo 18:48  神はわれを仇よりすくひたまふ實になんぢは我にさからひて起りたつ者のうへに我をあげ あらぶる人より我をたすけいだし給ふ
Psal JapBungo 18:49  この故にヱホバよ われもろもろの國人のなかにてなんぢに感謝し なんぢの名をほめうたはん
Psal JapBungo 18:50  ヱホバはおほいなる救をその王にあたへ その受膏者ダビデとその裔とに世々かぎりなく憐憫をたれたまふ
Chapter 19
Psal JapBungo 19:1  もろもろの天は神のえいくわうをあらはし 穹蒼はその手のわざをしめす
Psal JapBungo 19:2  この日ことばをかの日につたへこのよ知識をかの夜におくる
Psal JapBungo 19:4  そのひびきは全地にあまねく そのことばは地のはてにまでおよぶ 神はかしこに帷幄を日のためにまうけたまへり
Psal JapBungo 19:5  日は新婿がいはひの殿をいづるごとく勇士がきそひはしるをよろこぶに似たり
Psal JapBungo 19:6  そのいでたつや天の涯よりし その運りゆくや天のはてにいたる 物としてその和喣をかうぶらざるはなし
Psal JapBungo 19:7  ヱホバの法はまたくして霊魂をいきかへらしめ ヱホバの證詞はかたくして愚なるものを智からしむ
Psal JapBungo 19:8  ヱホバの訓諭はなほくして心をよろこばしめ ヱホバの誡命はきよくして眼をあきらかならしむ
Psal JapBungo 19:9  ヱホバを惶みおそるる道はきよくして世々にたゆることなく ヱホバのさばきは眞實にしてことごとく正し
Psal JapBungo 19:10  これを黄金にくらぶるもおほくの純精金にくらぶるも 彌増りてしたふべく これを蜜にくらぶるも蜂のすの滴瀝にくらぶるもいやまさりて甘し
Psal JapBungo 19:11  なんぢの僕はこれらによりて儆戒をうく これらをまもらば大なる報賞あらん
Psal JapBungo 19:12  たれかおのれの過失をしりえんや ねがはくは我をかくれたる愆より解放ちたまへ
Psal JapBungo 19:13  願くはなんぢの僕をひきとめて故意なる罪ををかさしめず それをわが主たらしめ給ふなかれ さればわれ玷なきものとなりて大なる愆をまぬかるるをえん
Psal JapBungo 19:14  ヱホバわが磐わが贖主よ わがくちの言わがこころの思念なんぢのまへに悦ばるることを得しめたまへ
Chapter 20
Psal JapBungo 20:1  ねがはくはヱホバなやみの日になんぢにこたヘヤユブのかみの名なんぢを高にあげ
Psal JapBungo 20:2  聖所より援助をなんぢにおくりシオンより能力をなんぢにあたへ
Psal JapBungo 20:3  汝のもろもろの献物をみこころにとめ なんぢの燔祭をうけたまはんことを セラ
Psal JapBungo 20:4  ねがはくはなんちがこころの願望をゆるし なんぢの謀略をことごとく遂しめたまはんことを
Psal JapBungo 20:5  我儕なんぢの救によりて歓びうたひ われらの神の名によりて旗をたてん ねがはくはヱホバ汝のもろもろの求をとげしめたまはんことを
Psal JapBungo 20:6  われ今ヱホバその受膏者をすくひたまふを知る ヱホバそのきよき天より右手なるすくひの力にてかれに應へたまはん
Psal JapBungo 20:7  あるひは車をたのみあるひは馬をたのみとする者あり されどわれらはわが神ヱホバの名をとなへん
Psal JapBungo 20:8  かれらは屈みまた仆るわれらは起てかたくたてり
Psal JapBungo 20:9  ヱホバよ王をすくひたまへ われらがよぶとき應へたまへ
Chapter 21
Psal JapBungo 21:1  ヱホバよ王はなんぢの力によりてたのしみ汝のすくひによりて奈何におほいなる歓喜をなさん
Psal JapBungo 21:2  なんぢ彼がこころの願望をゆるし そのくちびるの求をいなみ給はざりき セラ
Psal JapBungo 21:3  そはよきたまものの惠をもてかれを迎へ まじりなきこがねの冕弁をもてかれの首にいただかせ給ひたり
Psal JapBungo 21:4  かれ生命をもとめしに汝これをあたへてその齢の日を世々かぎりなからしめ給へり
Psal JapBungo 21:5  なんぢの救によりてその榮光おほいなり なんぢは尊貴と稜威とをかれに衣せたまふ
Psal JapBungo 21:6  そは之をとこしへに福ひなるものとなし聖顔のまへの歓喜をもて樂しませたまへばなり
Psal JapBungo 21:7  王はヱホバに依賴み いとたかき者のいつくしみを蒙るがゆゑに動かさるることなからん
Psal JapBungo 21:8  なんぢの手はそのもろもろの仇をたづねいだし 汝のみぎの手はおのれを憎むものを探ねいだすべし
Psal JapBungo 21:9  なんぢ怒るときは彼等をもゆる爐のごとくにせんヱホバはげしき怒によりてかれらを呑たまはん 火はかれらを食つくさん
Psal JapBungo 21:10  汝かれらの裔を地よりほろぼし かれらの種を人の子のなかよりほろぼさん
Psal JapBungo 21:11  かれらは汝にむかひて惡事をくはだて遂がたき謀略をおもひまはせばなり
Psal JapBungo 21:12  汝かれらをして背をむけしめ その面にむかひて弓絃をひかん
Psal JapBungo 21:13  ヱホバよ能力をあらはしてみづからを高くしたまへ 我儕はなんぢの稜威をうたひ且ほめたたへん
Chapter 22
Psal JapBungo 22:1  わが神わが神なんぞ我をすてたまふや 何なれば遠くはなれて我をすくはず わが歎きのこゑをきき給はざるか
Psal JapBungo 22:2  ああわが神われ晝よばはれども汝こたへたまはず 夜よばはれどもわれ平安をえず
Psal JapBungo 22:3  然はあれイスラエルの讃美のなかに住たまふものよ汝はきよし
Psal JapBungo 22:4  われらの列祖はなんぢに依賴めり かれら依賴みたればこれを助けたまへり
Psal JapBungo 22:5  かれら汝をよびて援をえ汝によりたのみて恥をおへることなかりき
Psal JapBungo 22:6  然はあれどわれは蟲にして人にあらず 世にそしられ民にいやしめらる
Psal JapBungo 22:7  すべてわれを見るものはわれをあざみわらひ 口唇をそらし首をふりていふ
Psal JapBungo 22:8  かれはヱホバによりたのめりヱホバ助くべし ヱホバかれを悦びたまふが故にたすくべしと
Psal JapBungo 22:9  されど汝はわれを胎内よりいだし給へるものなり わが母のふところにありしとき旣になんぢに依賴ましめたまへり
Psal JapBungo 22:10  我うまれいでしより汝にゆだねられたり わが母われを生しときより汝はわが神なり
Psal JapBungo 22:11  われに遠ざかりたまふなかれ 患難ちかづき又すくふものなければなり
Psal JapBungo 22:12  おほくの牡牛われをめぐりバサンの力つよき牡牛われをかこめり
Psal JapBungo 22:13  かれらは口をあけて我にむかひ物をかきさき吼うだく獅のごとし
Psal JapBungo 22:14  われ水のごとくそそぎいだされ わがもろもろの骨ははづれ わが心は蝋のごとくなりて腹のうちに鎔たり
Psal JapBungo 22:15  わが力はかわきて陶器のくだけのごとく わが舌は齶にひたつけり なんぢわれを死の塵にふさせたまへり
Psal JapBungo 22:16  そは犬われをめぐり惡きものの群われをかこみてわが手およびわが足をさしつらぬけり
Psal JapBungo 22:17  わが骨はことごとく數ふるばかりになりぬ 惡きものの目をとめて我をみる
Psal JapBungo 22:18  かれらたがひにわが衣をわかち我がしたぎを鬮にす
Psal JapBungo 22:19  ヱホバよ遠くはなれ居たまふなかれ わが力よねがはくは速きたりてわれを授けたまへ
Psal JapBungo 22:20  わがたましひを劍より助けいだし わが生命を犬のたけきいきほひより脱れしめたまへ
Psal JapBungo 22:21  われを獅の口また野牛のつのより救ひいだしたまへ なんぢ我にこたへたまへり
Psal JapBungo 22:22  われなんぢの名をわが兄弟にのべつたへ なんぢを會のなかにて讃たたへん
Psal JapBungo 22:23  ヱホバを懼るるものよヱホバをほめたたへよ ヤコブのもろもろの裔よヱホバをあがめよ イスラエルのもろもろのすゑよヱホバを畏め
Psal JapBungo 22:24  ヱホバはなやむものの辛苦をかろしめ棄たまはず これに聖顔をおほふことなくしてその叫ぶときにききたまへばなり
Psal JapBungo 22:25  大なる會のなかにてわが汝をほめたたふるは汝よりいづるなり わが誓ひしことはヱホバをおそるる者のまへにてことごとく償はん
Psal JapBungo 22:26  謙遜者はくらひて飽ことをえ ヱホバをたづねもとむるものはヱホバをほめたたへん 願くはなんぢらの心とこしへに生んことを
Psal JapBungo 22:27  地のはては皆おもひいだしてヱホバに歸りもろもろの國の族はみな前にふしをがむべし
Psal JapBungo 22:28  國はヱホバのものなればなり ヱホバはもろもろの國人をすべをさめたまふ
Psal JapBungo 22:29  地のこえたるものは皆くらひてヱホバををがみ塵にくだるものと己がたましひを存ふること能はざるものと皆そのみまへに拝跪かん
Psal JapBungo 22:30  たみの裔のうちにヱホバにつかる者あらん 主のことは代々にかたりつたへらるべし
Psal JapBungo 22:31  かれら來りて此はヱホバの行爲なりとてその義を後にうまるる民にのべつたへん
Chapter 23
Psal JapBungo 23:1  ヱホバは我が牧者なり われ乏しきことあらじ
Psal JapBungo 23:2  ヱホバは我をみどりの野にふさせ いこひの水濱にともなひたまふ
Psal JapBungo 23:3  ヱホバはわが霊魂をいかし名のゆゑをもて我をただしき路にみちびき給ふ
Psal JapBungo 23:4  たとひわれ死のかげの谷をあゆむとも禍害をおそれじ なんぢ我とともに在せばなり なんぢの笞なんぢの杖われを慰む
Psal JapBungo 23:5  なんぢわが仇のまへに我がために筵をまうけ わが首にあぶらをそそぎたまふ わが酒杯はあふるるなり
Psal JapBungo 23:6  わが世にあらん限りはかならず恩惠と憐憫とわれにそひきたらん 我はとこしへにヱホバの宮にすまん
Chapter 24
Psal JapBungo 24:1  地とそれに充るもの世界とその中にすむものとは皆ヱホバのものなり
Psal JapBungo 24:2  ヱホバはそのもとゐを大海のうへに置これを大川のうへに定めたまへり
Psal JapBungo 24:3  ヱホバの山にのぼるべきものは誰ぞ その聖所にたつべき者はたれぞ
Psal JapBungo 24:4  手きよく心いさぎよき者そのたましひ虚きことを仰ぎのぞまず偽りの誓をせざるものぞ その人なる
Psal JapBungo 24:5  かかる人はヱホバより福祉をうけ そのすくひの神より義をうけん
Psal JapBungo 24:6  斯のごとき者は神をしたふものの族類なり ヤコブの神よなんぢの聖顔をもとむる者なり セラ
Psal JapBungo 24:7  門よなんぢらの首をあげよ とこしへの戸よあがれ 榮光の王いりたまはん
Psal JapBungo 24:8  えいくわうの王はたれなるか ちからをもちたまふ猛きヱホバなり 戰闘にたけきヱホバなり
Psal JapBungo 24:9  門よなんぢらの首をあげよ とこしへの戸よあがれ 榮光の王いりたまはん
Psal JapBungo 24:10  この榮光の王はたれなるか 萬軍のヱホバ是ぞえいくわうの王なる セラ
Chapter 25
Psal JapBungo 25:1  ああヱホバよ わがたましひは汝をあふぎ望む
Psal JapBungo 25:2  わが神よわれなんぢに依賴めり ねがはくはわれに愧をおはしめたまふなかれ わが仇のわれに勝誇ることなからしめたまへ
Psal JapBungo 25:3  實になんぢを俟望むものははぢしめられず 故なくして信をうしなふものは愧をうけん
Psal JapBungo 25:4  ヱホバよなんぢの大路をわれにしめし なんぢの徑をわれにをしへたまへ
Psal JapBungo 25:5  我をなんぢの眞理にみちびき我ををしへたまへ 汝はわがすくひの神なり われ終日なんぢを俟望む
Psal JapBungo 25:6  なんぢのあはれみと仁慈とはいにしへより絶ずあり ヱホバよこれを思ひいだしたまへ
Psal JapBungo 25:7  わがわかきときの罪とわが愆とはおもひいでたまふなかれ ヱホバよ汝のめぐみの故になんぢの仁慈にしたがひて我をおもひいでたまへ
Psal JapBungo 25:8  ヱホバはめぐみ深くして直くましませり 斯るがゆゑに道をつみびとにをしへ
Psal JapBungo 25:9  謙だるものを正義にみちびきたまはん その道をへりくだる者にしめしたまはん
Psal JapBungo 25:10  ヱホバのもろもろの道はそのけいやくと證詞とをまもるものには仁慈なり眞理なり
Psal JapBungo 25:11  わが不義はおほいなり ヱホバよ名のために之をゆるしたまへ
Psal JapBungo 25:12  ヱホバをおそるる者はたれなるか 之にそのえらぶべき道をしめしたまはん
Psal JapBungo 25:13  かかる人のたましひは平安にすまひ その裔はくにをつぐべし
Psal JapBungo 25:14  ヱホバの親愛はヱホバをおそるる者とともにあり ヱホバはその契約をかれらに示したまはん
Psal JapBungo 25:15  わが目はつねにヱホバにむかふ ヱホバわがあしを網よりとりいだしたまふ可ればなり
Psal JapBungo 25:16  ねがはくは歸りきたりて我をあはれみたまへ われ獨わびしくまた苦しみをるなり
Psal JapBungo 25:17  願くはわが心のうれへをゆるめ我をわざはひより脱かれしめたまへ
Psal JapBungo 25:18  わが患難わが辛苦をかへりみ わがすべての罪をゆるしたまへ
Psal JapBungo 25:19  わが仇をみたまへ かれらの數はおほし情なき憾をもてわれをにくめり
Psal JapBungo 25:20  わがたましひをまもり我をたすけたまへ われに愧をおはしめたまふなかれ 我なんぢに依賴めばなり
Psal JapBungo 25:21  われなんぢを挨望むねがはくは完全と正直とわれをまもれかし
Psal JapBungo 25:22  神よすべての憂よりイスラエルを贖ひいだしたまへ
Chapter 26
Psal JapBungo 26:1  ヱホバよねがはくはわれを鞫きたまへわれわが完全によりてあゆみたり 然のみならず我たゆたはずヱホバに依賴めり
Psal JapBungo 26:2  ヱホバよわれを糺しまた試みたまへ わが腎とこころとを錬きよめたまへ
Psal JapBungo 26:3  そは汝のいつくしみわが眼前にあり 我はなんぢの眞理によりてあゆめり
Psal JapBungo 26:4  われは虚しき人とともに座らざりき 惡をいつはりかざる者とともにはゆかじ
Psal JapBungo 26:5  惡をなすものの會をにくみ惡者とともにすわることをせじ
Psal JapBungo 26:6  われ手をあらひて罪なきをあらはす ヱホバよ斯てなんぢの祭壇をめぐり
Psal JapBungo 26:7  感謝のこゑを聞えしめ すべてなんぢの奇しき事をのべつたへん
Psal JapBungo 26:8  ヱホバよ我なんぢのまします家となんぢが榮光のとどまる處とをいつくしむ
Psal JapBungo 26:9  願くはわがたましひを罪人とともに わが生命を血をながす者とともに取收めたまふなかれ
Psal JapBungo 26:10  かかる人の手にはあしきくはだてあり その右の手は賄賂にてみつ
Psal JapBungo 26:11  されどわれはわが完全によりてあゆまん願くはわれをあがなひ我をあはれみたまへ
Psal JapBungo 26:12  わがあしは平坦なるところにたつ われもろもろの會のなかにてヱホバを讃まつらん
Chapter 27
Psal JapBungo 27:1  ヱホバはわが光わが救なり われ誰をかおそれん ヱホバはわが生命のちからなり わが懼るべきものはたれぞや
Psal JapBungo 27:2  われの敵われの仇なるあしきもの襲ひきたりてわが肉をくらはんとせしが蹶きかつ仆れたり
Psal JapBungo 27:3  縦ひいくさびと營をつらねて我をせむるともわが心おそれじ たとひ戰ひおこりて我をせむるとも我になほ恃あり
Psal JapBungo 27:4  われ一事をヱホバにこへり我これをもとむ われヱホバの美しきを仰ぎその宮をみんがためにわが世にあらん限りはヱホバの家にすまんとこそ願ふなれ
Psal JapBungo 27:5  ヱホバはなやみの日にその行宮のうちに我をひそませその幕屋のおくにわれをかくし巌のうへに我をたかく置たまふべければなり
Psal JapBungo 27:6  今わが首はわれをめぐれる仇のうへに高くあげらるべし この故にわれヱホバのまくやにて歓喜のそなへものを献ん われうたひてヱホバをほめたたへん
Psal JapBungo 27:7  わが聲をあげてさけぶときヱホバよきき給へ また憐みてわれに應へたまへ
Psal JapBungo 27:8  なんぢらわが面をたづねもとめよと(斯る聖言のありしとき)わが心なんぢにむかひてヱホバよ我なんぢの聖顔をたづねんといへり
Psal JapBungo 27:9  ねがはくは聖顔をかくしたまふなかれ 怒りてなんぢの僕をとほざけたまふなかれ汝はわれの助なり 噫わがすくひの神よ われをおひいだし我をすてたまふなかれ
Psal JapBungo 27:10  わが父母われをすつるともヱホバわれを迎へたまはん
Psal JapBungo 27:11  ヱホバよなんぢの途をわれにをしへ わが仇のゆゑに我をたひらかなる途にみちびきたまへ
Psal JapBungo 27:12  いつはりの證をなすもの暴厲を吐もの我にさからひて起りたてり 願くはわれを仇にわたしてその心のままに爲しめたまふなかれ
Psal JapBungo 27:13  われもしヱホバの恩寵をいけるものの地にて見るの侍なからましかば奈何ぞや
Psal JapBungo 27:14  ヱホバを俟望ぞめ雄々しかれ汝のこころを堅うせよ 必ずやヱホバをまちのぞめ
Chapter 28
Psal JapBungo 28:1  ああヱホバよわれ汝をよばん わが磐よねがはくは我にむかひて暗唖となりたまふなかれ なんぢ默したまはば恐らくはわれ墓にいるものとひとしからん
Psal JapBungo 28:2  われ汝にむかひてさけび聖所の奧にむかひて手をあぐるときわが懇求のこゑをききたまへ
Psal JapBungo 28:3  あしき人また邪曲をおこなふ者とともに我をとらへてひきゆき給ふなかれ かれらはその隣にやはらぎをかたれども心には殘害をいだけり
Psal JapBungo 28:4  その事にしたがひそのなす惡にしたがひて彼等にあたへ その手の行爲にしたがひて與へこれにその受べきものを報いたまへ
Psal JapBungo 28:5  かれらはヱホバのもろもろの事とその手のなしわざとをかへりみず この故にヱホバかれらを毀ちて建たまふことなからん
Psal JapBungo 28:6  ヱホバは讃べきかな わが祈のこゑをききたまひたり
Psal JapBungo 28:7  ヱホバはわが力わが盾なり わがこころこれに依賴みたれば我たすけをえたり 然るゆゑにわが心いたくよろこぶ われ歌をもてほめまつらん
Psal JapBungo 28:8  ヱホバはその民のちからなり その受膏者のすくひの城なり
Psal JapBungo 28:9  なんぢの民をすくひなんぢの嗣業をさきはひ且これをやしなひ之をとこしなへに懐きたすけたまへ
Chapter 29
Psal JapBungo 29:1  なんぢら神の子らよ ヱホバに獻げまつれ榮と能とをヱホバにささげまつれ
Psal JapBungo 29:2  その名にふさはしき榮光をヱホバにささげ奉れ きよき衣をつけてヱホバを拝みまつれ
Psal JapBungo 29:3  ヱホバのみこゑは水のうへにあり えいくわうの神は雷をとどろかせたまふ ヱホバは大水のうへにいませり
Psal JapBungo 29:4  ヱホバの聲はちからあり ヱホバのみこゑは稜威あり
Psal JapBungo 29:5  ヱホバのみこゑは香柏ををりくだく ヱホバ、レバノンのかうはくを折くだきたまふ
Psal JapBungo 29:6  これを犢のごとくをどらせレバノンとシリオンとをわかき野牛のごとくをどらせたまふ
Psal JapBungo 29:8  ヱホバのみこゑは野をふるはせヱホバはカデシの野をふるはせたまふ
Psal JapBungo 29:9  ヱホバのみこゑは鹿に子をうませ また林木をはだかにす その宮にあるすべてのもの呼はりて榮光なるかなといふ
Psal JapBungo 29:10  ヱホバは洪水のうへに坐したまへり ヱホバは寳座にざして永遠に王なり
Psal JapBungo 29:11  ヱホバはその民にちからをあたへたまふ 平安をもてその民をさきはひたまはん
Chapter 30
Psal JapBungo 30:1  ヱホバよわれ汝をあがめん なんぢ我をおこしてわが仇のわがことによりて喜ぶをゆるし給はざればなり
Psal JapBungo 30:2  わが神ヱホバよわれ汝によばはれば汝我をいやしたまへり
Psal JapBungo 30:3  ヱホバよ汝わがたましひを陰府よりあげ我をながらへしめて墓にくだらせたまはざりき
Psal JapBungo 30:4  ヱホバの聖徒よ ヱホバをほめうたへ奉れ きよき名に感謝せよ
Psal JapBungo 30:5  その怒はただしばしにてその惠はいのちとともにながし 夜はよもすがら泣かなしむとも朝にはよろこびうたはん
Psal JapBungo 30:6  われ安けかりしときに謂く とこしへに動かさるることなからんと
Psal JapBungo 30:7  ヱホバよなんぢ惠をもてわが山をかたく立せたまひき 然はあれどなんぢ面をかくしたまひたれば我おぢまどひたり
Psal JapBungo 30:8  ヱホバよわれ汝によばはれり 我ひたすらヱホバにねがへり
Psal JapBungo 30:9  われ墓にくだらばわが血なにの益あらん 塵はなんぢを讃たたへんや なんぢの眞理をのべつたへんや
Psal JapBungo 30:10  ヱホバよ聽たまへ われを憐みたまへ ヱホバよ願くはわが助となりたまへ
Psal JapBungo 30:11  なんぢ踴躍をもてわが哀哭にかへわが麁服をとき歓喜をもてわが帶としたまへり
Psal JapBungo 30:12  われ榮をもてほめうたひつつ默すことなからんためなり わが神ヱホバよわれ永遠になんぢに感謝せん
Chapter 31
Psal JapBungo 31:1  ヱホバよわれ汝によりたのむ 願くはいづれの日までも愧をおはしめたまふなかれ なんぢの義をもてわれを助けたまへ
Psal JapBungo 31:2  なんぢの耳をかたぶけて速かにわれをすくひたまへ 願くはわがためにかたき磐となり我をすくふ保障の家となりたまへ
Psal JapBungo 31:3  なんぢはわが磐わが城なり されば名のゆゑをもてわれを引われを導きたまへ
Psal JapBungo 31:4  なんぢ我をかれらが密かにまうけたる網よりひきいだしたまへ なんぢはわが保砦なり
Psal JapBungo 31:5  われ霊魂をなんぢの手にゆだぬ ヱホバまことの神よなんぢはわれを贖ひたまへり
Psal JapBungo 31:6  われはいつはりの虚きことに心をよする者をにくむ われは獨ヱホバによりたのむなり
Psal JapBungo 31:7  我はなんぢの憐憫をよろこびたのしまん なんぢわが艱難をかへりみ わがたましひの禍害をしり
Psal JapBungo 31:8  われを仇の手にとぢこめしめたまはず わが足をひろきところに立たまへばなり
Psal JapBungo 31:9  われ迫りくるしめり ヱホバよ我をあはれみたまへ わが目はうれひによりておとろふ 霊魂も身もまた衰へぬ
Psal JapBungo 31:10  わが生命はかなしみによりて消えゆき わが年華はなげきによりて消ゆけばなり わが力はわが不義によりておとろへ わが骨はかれはてたり
Psal JapBungo 31:11  われもろもろの仇ゆゑにそしらる わが隣にはわけて甚だし相識ものには忌憚られ衢にてわれを見るもの避てのがる
Psal JapBungo 31:12  われは死たるもののごとく忘られて人のこころに置れず われはやぶれたる器もののごとくなれり
Psal JapBungo 31:13  そは我おほくの人のそしりをきい到るところに懼あり かれら我にさからひて互にはかりしが わが生命をさへとらんと企てたり
Psal JapBungo 31:14  されどヱホバよわれ汝によりたのめり また汝はわが神なりといへり
Psal JapBungo 31:15  わが時はすべてなんぢの手にあり ねがはくはわれを仇の手よりたすけ われに追迫るものより助けいだしたまへ
Psal JapBungo 31:16  なんぢの僕のうへに聖顔をかがやかせ なんぢの仁慈をもて我をすくひたまへ
Psal JapBungo 31:17  ヱホバよわれに愧をおはしめ給ふなかれ そは我なんぢをよべばなり 願くはあしきものに恥をうけしめ陰府にありて口をつぐましめ給へ
Psal JapBungo 31:18  傲慢と軽侮とをもて義きものにむかひ妄りにののしるいつはりの口唇をつぐましめたまへ
Psal JapBungo 31:19  汝をおそるる者のためにたくはへ なんぢに依賴むもののために人の子のまへにてほどこしたまへる汝のいつくしみは大なるかな
Psal JapBungo 31:20  汝かれらを御前なるひそかなる所にかくして人の謀略よりまぬかれしめ また行宮のうちにひそませて舌のあらそひをさけしめたまはん
Psal JapBungo 31:21  讃べきかなヱホバは堅固なる城のなかにて奇しまるるばかりの仁慈をわれに顯したまへり
Psal JapBungo 31:22  われ驚きあわてていへらく なんぢの目のまへより絶れたりと 然どわれ汝によびもとめしとき汝わがねがひの聲をききたまへり
Psal JapBungo 31:23  なんぢらもろもろの聖徒よヱホバをいつくしめ ヱホバは眞實あるものをまもり傲慢者におもく報をほどこしたまふ
Psal JapBungo 31:24  すべてヱホバを俟望むものよ雄々しかれ なんぢら心をかたうせよ
Chapter 32
Psal JapBungo 32:1  その愆をゆるされその罪をおほはれしものは福ひなり
Psal JapBungo 32:2  不義をヱホバに負せられざるもの心にいつはりなき者はさいはひなり
Psal JapBungo 32:3  我いひあらはさざりしときは終日かなしみさけびたるが故にわが骨ふるびおとろへたり
Psal JapBungo 32:4  なんぢの手はよるも晝もわがうへにありて重し わが身の潤澤はかはりて夏の旱のごとくなれり セラ
Psal JapBungo 32:5  斯てわれなんぢの前にわが罪をあらはしわが不義をおほはざりき 我いへらくわが愆をヱホバにいひあらはさんと 斯るときしも汝わがつみの邪曲をゆるしたまへり セラ
Psal JapBungo 32:6  されば神をうやまふ者はなんぢに遇ことをうべき間になんぢに祈らん 大水あふれ流るるともかならずその身におよばじ
Psal JapBungo 32:7  汝はわがかくるべき所なり なんぢ患難をふせぎて我をまもり救のうたをもて我をかこみたまはん セラ
Psal JapBungo 32:8  われ汝ををしへ汝をあゆむべき途にみちびき わが目をなんぢに注てさとさん
Psal JapBungo 32:9  汝等わきまへなき馬のごとく驢馬のごとくなるなかれ かれらは鑣たづなのごとき具をもてひきとめずば近づききたることなし
Psal JapBungo 32:10  惡者はかなしみ多かれどヱホバに依賴むものは憐憫にてかこまれん
Psal JapBungo 32:11  ただしき者よヱホバを喜びたのしめ 凡てこころの直きものよ喜びよばふべし
Chapter 33
Psal JapBungo 33:1  ただしき者よヱホバによりてよろこべ 讃美はなほきものに適はしきなり
Psal JapBungo 33:2  琴をもてヱホバに感謝せよ 十絃のことをもてヱホバをほめうたへ
Psal JapBungo 33:3  あたらしき歌をヱホバにむかひてうたひ歓喜の聲をあげてたくみに琴をかきならせ
Psal JapBungo 33:4  ヱホバのことばは直く そのすべて行ひたまふところ眞實なればなり
Psal JapBungo 33:5  ヱホバは義と公平とをこのみたまふ その仁慈はあまねく地にみつ
Psal JapBungo 33:6  もろもろの天はヱホバのみことばによりて成り てんの萬軍はヱホバの口の氣によりてつくられたり
Psal JapBungo 33:7  ヱホバはうみの水をあつめてうづだかくし深淵を庫にをさめたまふ
Psal JapBungo 33:8  全地はヱホバをおそれ世にすめるもろもろの人はヱホバをおぢかしこむべし
Psal JapBungo 33:9  そはヱホバ言たまへば成り おほせたまへば立るがゆゑなり
Psal JapBungo 33:10  ヱホバはもろもろの國のはかりごとを虚くし もろもろの民のおもひを徒勞にしたまふ
Psal JapBungo 33:11  ヱホバの謀略はとこしへに立ち そのみこころのおもひは世々にたつ
Psal JapBungo 33:12  ヱホバをおのが神とする國はさいはひなり ヱホバ嗣業にせんとて撰びたまへるその民はさいはひなり
Psal JapBungo 33:13  ヱホバ天よりうかがひてすべての人の子を見
Psal JapBungo 33:14  その在すところより地にすむもろもろの人をみたまふ
Psal JapBungo 33:15  ヱホバはすべてかれらの心をつくり その作ところをことごとく鑒みたまふ
Psal JapBungo 33:16  王者いくさびと多をもて救をえず勇士ちから大なるをもて助をえざるなり
Psal JapBungo 33:17  馬はすくひに益なく その大なるちからも人をたすくることなからん
Psal JapBungo 33:18  視よヱホバの目はヱホバをおそるるもの並その憐憫をのぞむもののうへにあり
Psal JapBungo 33:19  此はかれらのたましひを死よりすくひ饑饉たるときにも世にながらへしめんがためなり
Psal JapBungo 33:20  われらのたましひはヱホバを侯望めり ヱホバはわれらの援われらの盾なり
Psal JapBungo 33:21  われらはきよき名にりたのめり 斯てぞわれらの心はヱホバにありてよろこばん
Psal JapBungo 33:22  ヱホバよわれら汝をまちのぞめり これに循ひて憐憫をわれらのうへに垂たまへ
Chapter 34
Psal JapBungo 34:1  われつねにヱホバを祝ひまつらんその頌詞はわが口にたえじ
Psal JapBungo 34:2  わがたましひはヱホバによりて誇らん 謙だるものは之をききてよろこばん
Psal JapBungo 34:3  われとともにヱホバを崇めよ われらともにその名をあげたたへん
Psal JapBungo 34:4  われヱホバを尋ねたればヱホバわれにこたへ我をもろもろの畏懼よりたすけいだしたまへり
Psal JapBungo 34:5  かれらヱホバを仰ぎのぞみて光をかうぶれり かれらの面ははぢあからむことなし
Psal JapBungo 34:6  この苦しむもの叫びたればヱホバこれをきき そのすべての患難よりすくひいだしたまへり
Psal JapBungo 34:7  ヱホバの使者はヱホバをおそるる者のまはりに營をつらねてこれを援く
Psal JapBungo 34:8  なんぢらヱホバの恩惠ふかきを嘗ひしれ ヱホバによりたのむ者はさいはひなり
Psal JapBungo 34:9  ヱホバの聖徒よヱホバを畏れよヱホバをおそるるものには乏しきことなければなり
Psal JapBungo 34:10  わかき獅はともしくして饑ることあり されどヱホバをたづぬるものは嘉物にかくることあらじ
Psal JapBungo 34:11  子よきたりて我にきけ われヱホバを畏るべきことを汝等にをしへん
Psal JapBungo 34:12  福祉をみんがために生命をしたひ存へんことをこのむ者はたれぞや
Psal JapBungo 34:13  なんぢの舌をおさへて惡につかしめず なんぢの口唇をおさへて虚偽をいはざらしめよ
Psal JapBungo 34:14  惡をはなれて善をおこなひ和睦をもとめて切にこのことを勉めよ
Psal JapBungo 34:15  ヱホバの目はただしきものをかへりみ その耳はかれらの號呼にかたぶく
Psal JapBungo 34:16  ヱホバの聖顔はあくをなす者にむかひてその跡を地より斷滅したまふ
Psal JapBungo 34:17  義者さけびたればヱホバ之をききてそのすべての患難よりたすけいだしたまへり
Psal JapBungo 34:18  ヱホバは心のいたみかなしめる者にちかく在してたましひの悔頽れたるものをすくひたまふ
Psal JapBungo 34:19  ただしきものは患難おほし されどヱホバはみなその中よりたすけいだしたまふ
Psal JapBungo 34:20  ヱホバはかれがすべての骨をまもりたまふ その一つだに折らるることなし
Psal JapBungo 34:21  惡はあしきものをころさん 義人をにくむものは刑なはるべし
Psal JapBungo 34:22  ヱホバはその僕等のたましひを贖ひたまふ ヱホバに依賴むものは一人だにつみなはるることなからん
Chapter 35
Psal JapBungo 35:1  ヱホバよねがはくは我にあらそふ者とあらそひ我とたたかふものと戰ひたまへ
Psal JapBungo 35:2  干と大盾とをとりてわが援にたちいでたまへ
Psal JapBungo 35:3  戟をぬきいだしたまひて我におひせまるものの途をふさぎ且わが霊魂にわれはなんぢの救なりといひたまへ
Psal JapBungo 35:4  願くはわが霊魂をたづぬるものの恥をえていやしめられ 我をそこなはんと謀るものの退けられて惶てふためかんことを
Psal JapBungo 35:5  ねがはくはかれらが風のまへなる粃糠のごとくなりヱホバの使者におひやられんことを
Psal JapBungo 35:6  願くはかれらの途をくらくし滑らかにしヱホバの使者にかれらを追ゆかしめたまはんことを
Psal JapBungo 35:7  かれらは故なく我をとらへんとて網をあなにふせ 故なくわが霊魂をそこなはんとて阱をうがちたればなり
Psal JapBungo 35:8  願くはかれらが思ひよらぬ間にほろびきたり己がふせたる網にとらへられ自らその滅におちいらんことを
Psal JapBungo 35:9  然ときわが霊魂はヱホバによりてよろこび その救をもて樂しまん
Psal JapBungo 35:10  わがすべての骨はいはん ヱホバよ汝はくるしむものを之にまさりて力つよきものより並くるしむもの貧しきものを掠めうばふ者よりたすけいだし給ふ 誰かなんぢに比ふべき者あらんと
Psal JapBungo 35:11  こころあしき證人おこりてわが知ざることを詰りとふ
Psal JapBungo 35:12  かれらは惡をもてわが善にむくい我がたましひを依仗なきものとせり
Psal JapBungo 35:13  然どわれかれらが病しときには麁服をつけ糧をたちてわが霊魂をくるしめたり わが祈はふところにかへれり
Psal JapBungo 35:14  わがかれに作ることはわが友わが兄弟にことならず母の喪にありて痛哭がごとく哀しみうなたれたり
Psal JapBungo 35:15  然どかれらはわが倒れんとせしとき喜びつどひわが知ざりしとき匪類あつまりきたりて我をせめ われを裂てやめざりき
Psal JapBungo 35:16  かれらは洒宴にて穢きことをのぶる嘲笑者のごとく我にむかひて歯をかみならせり
Psal JapBungo 35:17  主よいたづらに見るのみにして幾何時をへたまふや 願くはわがたましひの彼等にほろぼさるるを脱れしめ わが生命をわかき獅よりまぬかれしめたまへ
Psal JapBungo 35:18  われ大なる會にありてなんぢに感謝し おほくの民のなかにて汝をほめたたへん
Psal JapBungo 35:19  虚偽をもてわれに仇するもののわが故によろこぶことを容したまなかれ 故なくして我をにくむ者のたがひに眴せすることなからしめたまへ
Psal JapBungo 35:20  かれらは平安をかたらず あざむきの言をつくりまうけて國内におだやかにすまふ者をそこなはんと謀る
Psal JapBungo 35:21  然のみならず我にむかひて口をあけひろげ ああ視よや視よやわれらの眼これをみたりといへり
Psal JapBungo 35:22  ヱホバよ汝すでにこれを視たまへり ねがはくは默したまふなかれ主よわれに遠ざかりたまふなかれ
Psal JapBungo 35:23  わが神よわが主よ おきたまへ醒たまへ ねがはくはわがために審判をなしわが訟ををさめたまへ
Psal JapBungo 35:24  わが神ヱホバよなんぢの義にしたがひて我をさばきたまへ わが事によりてかれらに歓喜をえしめたまふなかれ
Psal JapBungo 35:25  かれらにその心裡にて ああここちよきかな觀よこれわが願ひしところなりといはしめたまふなかれ 又われらかれを呑つくせりといはしめたまふなかれ
Psal JapBungo 35:26  願くはわが害なはるるを喜ぶもの皆はぢて惶てふためき 我にむかひてはこりかに高ぶるものの愧とはづかしめとを衣んことを
Psal JapBungo 35:27  わが義をよみする者をばよろこび謳はしめ大なるかなヱホバその僕のさいはひを悦びたまふと恒にいはしめたまへ
Psal JapBungo 35:28  わが舌は終日なんぢの義となんぢの譽とをかたらん
Chapter 36
Psal JapBungo 36:1  あしきものの愆はわが心のうちにかたりて その目のまへに神をおそるるの畏あることなしといふ
Psal JapBungo 36:2  かれはおのが邪曲のあらはるることなく憎まるることなからんとて自からその目にて謟る
Psal JapBungo 36:3  その口のことばは邪曲と虚偽となり智をこばみ善をおこなふことを息たり
Psal JapBungo 36:4  かつその寝床にてよこしまなる事をはかり よからぬ途にたちとまりて惡をきらはず
Psal JapBungo 36:5  ヱホバよなんぢの仁慈は天にあり なんぢの眞實は雲にまでおよぶ
Psal JapBungo 36:6  汝のただしきは神の山のごとく なんぢの審判はおほいなる淵なり ヱホバよなんぢは人とけものとを護りたまふ
Psal JapBungo 36:7  神よなんぢの仁慈はたふときかな 人の子はなんぢの翼の蔭にさけどころを得
Psal JapBungo 36:8  なんぢの屋のゆたかなるによりてことごとく飽ことをえん なんぢはその歓樂のかはの水をかれらに飮しめたまはん
Psal JapBungo 36:9  そはいのちの泉はなんぢに在り われらはなんぢの光によりて光をみん
Psal JapBungo 36:10  ねがはくはなんぢを知るものにたえず憐憫をほどこし心なほき者にたえず正義をほどこしたまへ
Psal JapBungo 36:11  たかぶるものの足われをふみ惡きものの手われを逐去ふをゆるし給ふなかれ
Psal JapBungo 36:12  邪曲をおこなふ者はかしこに仆れたり かれら打伏られてまた起ことあたはざるべし
Chapter 37
Psal JapBungo 37:1  惡をなすものの故をもて心をなやめ 不義をおこなふ者にむかひて嫉をおこすなかれ
Psal JapBungo 37:2  かれらはやがて草のごとくかりとられ靑菜のごとく打萎るべければなり
Psal JapBungo 37:3  ヱホバによりたのみて善をおこなへ この國にとどまり眞實をもて糧とせよ
Psal JapBungo 37:4  ヱホバによりて歓喜をなせ ヱホバはなんぢが心のねがひを汝にあたへたまはん
Psal JapBungo 37:5  なんぢの途をヱホバにゆだねよ 彼によりたのまば之をなしとげ
Psal JapBungo 37:6  光のごとくなんぢの義をあきらかにし午日のごとくなんぢの訟をあきらかにしたまはん
Psal JapBungo 37:7  なんぢヱホバのまへに口をつぐみ忍びてこれを俟望め おのが途をあゆみて榮るものの故をもて あしき謀略をとぐる人の故をもて心をなやむるなかれ
Psal JapBungo 37:8  怒をやめ忿恚をすてよ 心をなやむるなかれ これ惡をおこなふ方にうつらん
Psal JapBungo 37:9  そは惡をおこなふものは斷滅され ヱホバを俟望むものは國をつぐべければなり
Psal JapBungo 37:10  あしきものは久しからずしてうせん なんぢ細密にその處をおもひみるともあることなからん
Psal JapBungo 37:11  されど謙だるものは國をつぎ また平安のゆたかなるを樂まん
Psal JapBungo 37:12  惡きものは義きものにさからはんとて謀略をめぐらし之にむかひて切歯す
Psal JapBungo 37:13  主はあしきものを笑ひたまはん かれが日のきたるを見たまへばなり
Psal JapBungo 37:14  あしきものは劍をぬき弓をはりて苦しむものと貧しきものとをたふし行ひなほきものを殺さんとせり
Psal JapBungo 37:15  されどその劍はおのが胸をさしその弓はをらるべし
Psal JapBungo 37:16  義人のもてるもののすくなきは多くの惡きものの豊かなるにまされり
Psal JapBungo 37:17  そは惡きものの臂はをらるれどヱホバは義きものを扶持たまへばなり
Psal JapBungo 37:18  ヱホバは完全もののもろもろの日をしりたまふ かれらの嗣業はかぎりなく久しからん
Psal JapBungo 37:19  かれらは禍害にあふとき愧をおはず饑饉の日にもあくことを得ん
Psal JapBungo 37:20  あしき者ははろびヱホバのあたは牧場のさかえの枯るがごとくうせ烟のごとく消ゆかん
Psal JapBungo 37:21  あしき者はものかりて償はず 義きものは惠ありて施しあたふ
Psal JapBungo 37:22  神のことほぎたまふ人は國をつぎ 神ののろひたまふ人は斷滅さるべし
Psal JapBungo 37:23  人のあゆみはヱホバによりて定めらる そのゆく途をヱホバよろこびたまへり
Psal JapBungo 37:24  縦ひその人たふるることありとも全くうちふせらるることなし ヱホバかれが手をたすけ支へたまへばなり
Psal JapBungo 37:25  われむかし年わかくして今おいたれど 義者のすてられ或はその裔の糧こひありくを見しことなし
Psal JapBungo 37:26  ただしきものは終日めぐみありて貸あたふ その裔はさいはひなり
Psal JapBungo 37:27  惡をはなれて善をなせ 然ばなんぢの住居とこしへならん
Psal JapBungo 37:28  ヱホバは公平をこのみ その聖徒をすてたまはざればなり かれらは永遠にまもりたすけらるれど惡きもののすゑは斷滅さるべし
Psal JapBungo 37:29  ただしきものは國をつぎ その中にすまひてとこしへに及ばん
Psal JapBungo 37:30  ただしきものの口は智慧をかたり その舌は公平をのぶ
Psal JapBungo 37:31  かれが神の法はそのこころにあり そのあゆみは一歩だにすべることあらじ
Psal JapBungo 37:32  あしきものは義者をひそみうかがひて之をころさんとはかる
Psal JapBungo 37:33  ヱホバは義者をあしきものの手にのこしおきたまはず 審判のときに罰ひたまふことなし
Psal JapBungo 37:34  ヱホバを俟望みてその途をまもれ さらば汝をあげて國をつがせたまはん なんぢ惡者のたちほろぼさるる時にこれをみん
Psal JapBungo 37:35  我あしきものの猛くしてはびこれるを見るに生立たる地にさかえしげれる樹のごとし
Psal JapBungo 37:36  然れどもかれは逝ゆけり 視よたちまちに無なりぬ われ之をたづねしかど邁ことをえざりき
Psal JapBungo 37:37  完人に目をそそぎ直人をみよ 和平なる人には後あれど
Psal JapBungo 37:38  罪ををかすものらは共にほろぼされ惡きものの後はかならず斷るべければなり
Psal JapBungo 37:39  ただしきものの救はヱホバよりいづ ヱホバはかれらが辛苦のときの保砦なり
Psal JapBungo 37:40  ヱホバはかれらを助け かれらを解脱ちたまふ ヱホバはかれらを惡者よりときはなちて救ひたまふ かれらはヱホバをその避所とすればなり
Chapter 38
Psal JapBungo 38:1  ヱホバよねがはくは忿恚をもて我をせめ はげしき怒をもて我をこらしめ給ふなかれ
Psal JapBungo 38:2  なんぢの矢われにあたり なんぢの手わがうへを壓へたり
Psal JapBungo 38:3  なんぢの怒によりてわが肉には全きところなく わが罪によりてわが骨には健かなるところなし
Psal JapBungo 38:4  わが不義は首をすぎてたかく重荷のごとく負がたければなり
Psal JapBungo 38:5  われ愚なるによりてわが傷あしき臭をはなちて腐れただれたり
Psal JapBungo 38:6  われ折屈みていたくなげきうなたれたり われ終日かなしみありく
Psal JapBungo 38:7  わが腰はことごとく燒るがごとく肉に全きところなければなり
Psal JapBungo 38:8  我おとろへはて甚くきずつけられわが心のやすからざるによりて欷歔さけべり
Psal JapBungo 38:9  ああ主よわがすべての願望はなんぢの前にあり わが嘆息はなんぢに隠るることなし
Psal JapBungo 38:10  わが胸をどりわが力おとろへ わが眼のひかりも亦われをはなれたり
Psal JapBungo 38:11  わが友わが親めるものはわが痍をみて遥にたち わが隣もまた遠かりてたてり
Psal JapBungo 38:12  わが生命をたづぬるものは羂をまうけ我をそこなはんとするものは惡言をいひ また終日たばかりを謀る
Psal JapBungo 38:13  然はあれどわれは聾者のごとくきかず われは口をひらかぬ唖者のごとし
Psal JapBungo 38:14  如此われはきかざる人のごとく口にことあげせぬ人のごときなり
Psal JapBungo 38:15  ヱホバよ我なんぢを俟望めり 主わが神よなんぢかならず答へたまふべければなり
Psal JapBungo 38:16  われ曩にいふ おそらくはかれらわが事によりて喜び わが足のすべらんとき我にむかひて誇りかにたかぶらんと
Psal JapBungo 38:17  われ仆るるばかりになりぬ わが悲哀はたえずわが前にあり
Psal JapBungo 38:18  そは我みづから不義をいひあらはし わが罪のためにかなしめばなり
Psal JapBungo 38:19  わが仇はいきはたらきてたけく故なくして我をうらむるものおほし
Psal JapBungo 38:20  惡をもて善にむくゆるものはわれ善事にしたがふが故にわが仇となれり
Psal JapBungo 38:21  ヱホバよねがはくは我をはなれたたまふなかれ わが神よわれに遠かりたまふなかれ
Psal JapBungo 38:22  主わがすくひよ速きたりて我をたすけたまへ
Chapter 39
Psal JapBungo 39:1  われ曩にいへり われ舌をもて罪ををかさざらんために我すべての途をつつしみ惡者のわがまへに在るあひだはわが口に衝をかけんと
Psal JapBungo 39:2  われ默して唖となり善言すらことばにいださず わが憂なほおこれり
Psal JapBungo 39:3  わが心わがうちに熱し おもひつづくるほどに火もえぬればわれ舌をもていへらく
Psal JapBungo 39:4  ヱホバよ願くはわが終とわが日の數のいくばくなるとを知しめたまへ わが無常をしらしめたまへ
Psal JapBungo 39:5  觀よなんぢわがすべての日を一掌にすぎさらしめたまふ わがかいのち主前にてはなきにことならず 實にすべての人は皆その盛時だにもむなしからざるはなし セラ
Psal JapBungo 39:6  人の世にあるは影にことならず その思ひなやむことはむなしからざるなし その積蓄ふるものはたが手にをさまるをしらず
Psal JapBungo 39:7  主よわれ今なにをかまたん わが望はなんぢにあり
Psal JapBungo 39:8  ねがはくは我ぞすべて愆より助けいだしたまへ 愚なるものに誹らるることなからしめたまへ
Psal JapBungo 39:9  われは默して口をひらかず 此はなんぢの成したまふ者なればなり
Psal JapBungo 39:10  願くはなんぢの責をわれよりはなちたまへ 我なんぢの手にうちこらさるるによりて亡ぶるばかりになりぬ
Psal JapBungo 39:11  なんぢ罪をせめて人をこらし その慕ひよろこぶところのものを蠧のくらふがごとく消うせしめたまふ 實にもろもろの人はむなしからざるなし セラ
Psal JapBungo 39:12  ああヱホバよねがはくはわが祈をきき わが號呼に耳をかたぶけたまへ わが涙をみて默したまふなかれ われはなんぢに寄る旅客すべてわが列祖のごとく宿れるものなり
Psal JapBungo 39:13  我ここを去てうせざる先になんぢ面をそむけてわれを爽快ならしめたまへ
Chapter 40
Psal JapBungo 40:1  我たへしのびてヱホバを俟望みたり ヱホバ我にむかひてわが號呼をききたまへり
Psal JapBungo 40:2  また我をほろびの阱より泥のなかよりとりいだしてわが足を磐のうへにおきわが歩をかたくしたまへり
Psal JapBungo 40:3  ヱホバはあたらしき歌をわが口にいれたまへり此はわれらの神にささぐる讃美なり おほくの人はこれを見ておそれ かつヱホバによりたのまん
Psal JapBungo 40:4  ヱホバをおのが賴となし高るものによらず虚偽にかたぶく者によらざる人はさいはひなり
Psal JapBungo 40:5  わが神ヱホバよなんぢの作たまへる奇しき迹と われらにむかふ念とは甚おほくして汝のみまへにつらねいふことあたはず 我これをいひのべんとすれどその數かぞふることあたはず
Psal JapBungo 40:6  なんぢ犠牲と祭物とをよろこびたまはず汝わが耳をひらきたまへり なんぢ燔祭と罪祭とをもとめたまはず
Psal JapBungo 40:7  そのとき我いへらく 觀よわれきたらんわがことを書の巻にしるしたり
Psal JapBungo 40:8  わが神よわれは聖意にしたがふことを樂む なんぢの法はわが心のうちにありと
Psal JapBungo 40:9  われ大なる會にて義をつげしめせり 視よわれ口唇をとぢず ヱホバよなんぢ之をしりたまふ
Psal JapBungo 40:10  われなんぢの義をわが心のうちにひめおかず なんぢの眞實となんぢの拯救とをのべつたへたり 我なんぢの仁慈となんぢの眞理とをおほいなる會にかくさざりき
Psal JapBungo 40:11  ヱホバよなんぢ憐憫をわれにをしみたまふなかれ 仁慈と眞理とをもて恒にわれをまもりたまへ
Psal JapBungo 40:12  そはかぞへがたき禍害われをかこみ わが不義われに追及てあふぎみること能はぬまでになりぬ その多きことわが首の髮にもまさり わが心きえうするばかりなればなり
Psal JapBungo 40:13  ヱホバよ願くはわれをすくひたまへ ヱホバよ急ぎきたりて我をたすけたまへ
Psal JapBungo 40:14  願くはわが霊魂をたづねほろぼさんとするものの皆はぢあわてんことを わが害はるるをよろこぶもののみな後にしりぞきて恥をおはんことを
Psal JapBungo 40:15  われにむかひて ああ視よや視よやといふ者おのが恥によりておどろきおそれんことを
Psal JapBungo 40:16  願くはなんぢを尋求むるものの皆なんぢによりて樂みよろこばんことを なんぢの救をしたふものの恒にヱホバは大なるかなととなへんことを
Psal JapBungo 40:17  われはくるしみ且ともし 主われをねんごろに念ひたまふ なんぢはわが助なり われをすくひたまふ者なり ああわが神よねがはくはためらひたまふなかれ
Chapter 41
Psal JapBungo 41:1  よわき人をかへりみる者はさいはひなり ヱホバ斯るものを禍ひの日にたすけたまはん
Psal JapBungo 41:2  ヱホバ之をまもり之をながらへしめたまはん かれはこの地にありて福祉をえん なんぢ彼をその仇ののぞみにまかせて付したまふなかれ
Psal JapBungo 41:3  ヱホバは彼がわづらひの床にあるをたすけ給はん なんぢかれが病るときその衾裯をしきかへたまはん
Psal JapBungo 41:4  我いへらくヱホバよわれを憐みわがたましひを醫したまへ われ汝にむかひて罪ををかしたりと
Psal JapBungo 41:5  わが仇われをそしりていへり 彼いづれのときに死いづれのときにその名ほろびんと
Psal JapBungo 41:6  かれ又われを見んとてきたるときは虚偽をかたり邪曲をその心にあつめ 外にいでてはこれを述ぶ
Psal JapBungo 41:7  すべてわれをにくむもの互ひにささやき我をそこなはんとて相謀る
Psal JapBungo 41:8  かつ云 かれに一のわざはひつきまとひたれば仆れふしてふたたび起ることなからんと
Psal JapBungo 41:9  わが恃みしところ わが糧をくらひしところのわが親しき友さへも我にそむきてその踵をあげたり
Psal JapBungo 41:10  然はあれどヱホバよ汝ねがはくは我をあはれみ我をたすけて起したまへ されば我かれらに報ることをえん
Psal JapBungo 41:11  わが仇われに打勝てよろこぶこと能はざるをもて汝がわれを愛いつくしみたまふを我しりぬ
Psal JapBungo 41:12  わが事をいはば なんぢ我をわが完全うちにてたもち我をとこしへに面のまへに置たまふ
Psal JapBungo 41:13  イスラエルの神ヱホバはとこしへより永遠までほむべきかな アーメン アーメン
Chapter 42
Psal JapBungo 42:1  ああ神よしかの渓水をしたひ喘ぐがごとく わが霊魂もなんぢをしたひあへぐなり
Psal JapBungo 42:2  わがたましひは渇けるごとくに神をしたふ 活神をぞしたふ 何れのときにか我ゆきて神のみまへにいでん
Psal JapBungo 42:3  かれらが終日われにむかひて なんぢの神はいづくにありやとののしる間はただわが涙のみ晝夜そそぎてわが糧なりき
Psal JapBungo 42:4  われむかし群をなして祭日をまもる衆人とともにゆき歓喜と讃美のこゑをあげてかれらを神の家にともなへり 今これらのことを追想してわが衷よりたましひを注ぎいだすなり
Psal JapBungo 42:5  ああわが霊魂よ なんぢ何ぞうなたるるや なんぞわが衷におもひみだるるや なんぢ神をまちのぞめ われに聖顔のたすけありて我なほわが神をほめたたふべければなり
Psal JapBungo 42:6  わが神よわがたましひはわが衷にうなたる 然ばわれヨルダンの地よりヘルモンよりミザルの山より汝をおもひいづ
Psal JapBungo 42:7  なんぢの大瀑のひびきによりて淵々よびこたへ なんぢの波なんぢの猛浪ことごとくわが上をこえゆけり
Psal JapBungo 42:8  然はあれど晝はヱホバその憐憫をほどこしたまふ 夜はその歌われとともにあり 此うたはわがいのちの神にささぐる祈なり
Psal JapBungo 42:9  われわが磐なる神にいはん なんぞわれを忘れたまひしや なんぞわれは仇のしへたげによりて悲しみありくや
Psal JapBungo 42:10  わが骨もくだくるばかりにわがてきはひねもす我にむかひて なんぢの神はいづくにありやといひののしりつつ我をそしれり
Psal JapBungo 42:11  ああわがたましひよ 汝なんぞうなたるるや 何ぞわがうちに思ひみだるるや なんぢ神をまちのぞめ われ尚わがかほの助なるわが神をほめたたふべければなり
Chapter 43
Psal JapBungo 43:1  神よねがはくは我をさばき 情しらぬ民にむかひてわが訟をあげつらひ詭計おほきよこしまなる人より我をたすけいだし給へ
Psal JapBungo 43:2  なんぢはわが力の神なり なんぞ我をすてたまひしや 何ぞわれは仇の暴虐によりてかなしみありくや
Psal JapBungo 43:3  願くはなんぢの光となんぢの眞理とをはなち我をみちびきてその聖山とその帷幄とにゆかしめたまへ
Psal JapBungo 43:4  さらばわれ神の祭壇にゆき又わがよろこびよろこぶ神にゆかん ああ神よわが神よわれ琴をもてなんぢを讃たたへん
Psal JapBungo 43:5  ああわが霊魂よなんぢなんぞうなたるるや なんぞわが衷におもひみだるるや なんぢ神によりて望をいだけ 我なほわが面のたすけなるわが神をほめたたふべければなり
Chapter 44
Psal JapBungo 44:1  ああ神よむかしわれらの列祖の日になんぢがなしたまひし事迹をわれら耳にきけり 列祖われらに語れり
Psal JapBungo 44:2  なんぢ手をもてもろもろの國人をおひしりぞけ われらの列祖をうゑ並もろもろの民をなやましてわれらの列祖をはびこらせたまひき
Psal JapBungo 44:3  かれらはおのが劍によりて國をえしにあらず おのが臂によりて勝をえしにあらず 只なんぢの右の手なんぢの臂なんぢの面のひかりによれり 汝かれらを惠みたまひたればなり
Psal JapBungo 44:4  神よなんぢはわが王なり ねがはくはヤコブのために救をほどこしたまへ
Psal JapBungo 44:5  われらは汝によりて敵をたふし また我儕にさからひて起りたつものをなんぢの名によりて踐壓ふべし
Psal JapBungo 44:6  そはわれわが弓によりたのまず わが劍もまた我をすくふことあたはざればなり
Psal JapBungo 44:7  なんぢわれらを敵よりすくひ またわれらを惡むものを辱かしめたまへり
Psal JapBungo 44:8  われらはひねもす神によりてほこり われらは永遠になんぢの名に感謝せん セラ
Psal JapBungo 44:9  しかるに今はわれらをすてて恥をおはせたまへり われらの軍人とともに出ゆきたまはず
Psal JapBungo 44:10  われらを敵のまへより退かしめたまへり われらを惡むものその任意にわれらを掠めうばへり
Psal JapBungo 44:11  なんぢわれらを食にそなへらるる羊のごとくにあたへ斯てわれらをもろもろの國人のなかにちらし
Psal JapBungo 44:12  得るところなくしてなんぢの民をうり その價によりてなんぢの富をましたまはざりき
Psal JapBungo 44:13  汝われらを隣人にそしらしめ われらを環るものにあなどらしめ 嘲けらしめたまへり
Psal JapBungo 44:14  又もろもろの國のなかにわれらを談柄となし もろもろの民のなかにわれらを頭ふらるる者となしたまへり
Psal JapBungo 44:15  わが凌辱ひねもす我がまへにあり わがかほの恥われをおほへり
Psal JapBungo 44:16  こは我をそしり我をののしるものの聲により我にあだし我にうらみを報るものの故によるなり
Psal JapBungo 44:17  これらのこと皆われらに臨みきつれどわれらなほ汝をわすれず なんぢの契約をいつはりまもらざりき
Psal JapBungo 44:18  われらの心しりぞかずわれらの歩履なんぢの道をはなれず
Psal JapBungo 44:19  然どなんぢは野犬のすみかにてわれらをきずつけ死蔭をもてわれらをおほひ給へり
Psal JapBungo 44:20  われらもしおのれの神の名をわすれ或はわれらの手を異神にのべしことあらんには
Psal JapBungo 44:21  神はこれを糺したまはざらんや 神はこころの隠れたることをも知たまふ
Psal JapBungo 44:22  われらは終日なんぢのために死にわたされ屠られんとする羊の如くせられたり
Psal JapBungo 44:23  主よさめたまへ何なればねぶりたまふや起たまへ われらをとこしへに棄たまふなかれ
Psal JapBungo 44:24  いかなれば聖顔をかくしてわれらがうくる苦難と虐待とをわすれたまふや
Psal JapBungo 44:25  われらのたましひはかがみて塵にふし われらの腹は土につきたり
Psal JapBungo 44:26  ねがはくは起てわれらをたすけたまへ なんぢの仁慈のゆゑをもてわれらを贖ひたまへ
Chapter 45
Psal JapBungo 45:1  わが心はうるはしき事にてあふる われは王のために詠たるものをいひいでん わが舌はすみやけく寫字人の筆なり
Psal JapBungo 45:2  なんぢは人の子輩にまさりて美しく文雅そのくちびるにそそがる このゆゑに神はとこしへに汝をさいはひしたまへり
Psal JapBungo 45:3  英雄よなんぢその劍その榮その威をこしに佩べし
Psal JapBungo 45:4  なんぢ眞理と柔和とただしきとのために威をたくましくし勝をえて乗すすめ なんぢの右手なんぢに畏るべきことををしへん
Psal JapBungo 45:5  なんぢの矢は鋭して王のあたの胸をつらぬき もろもろの民はなんぢの下にたふる
Psal JapBungo 45:6  神よなんぢの寳座はいやとほ永くなんぢの國のつゑは公平のつゑなり
Psal JapBungo 45:7  なんぢは義をいつくしみ惡をにくむ このゆゑに神なんぢの神はよろこびの膏をなんぢの侶よりまさりて汝にそそぎたまへり
Psal JapBungo 45:8  なんぢの衣はみな沒薬蘆薈肉桂のかをりあり 琴瑟の音ざうげの諸殿よりいでて汝をよろこばしめたり
Psal JapBungo 45:9  なんぢがたふとき婦のなかにはもろもろの王のむすめあり 皇后はオフルの金をかざりてなんぢの右にたつ
Psal JapBungo 45:10  女よきけ目をそそげ なんぢの耳をかたぶけよ なんぢの民となんぢが父の家とをわすれよ
Psal JapBungo 45:11  さらば王はなんぢの美麗をしたはん 王はなんぢの主なりこれを伏拝め
Psal JapBungo 45:12  ツロの女は贈物をもてきたり民間のとめるものも亦なんぢの惠をこひもとめん
Psal JapBungo 45:13  王のむすめは殿のうちにていとど榮えかがやき そのころもは金をもて織なせり
Psal JapBungo 45:14  かれは鍼繍せる衣をきて王のもとにいざなはる 之にともなへる處女もそのあとにしたがひて汝のもとにみちびかれゆかん
Psal JapBungo 45:15  かれらは歓喜と快樂とをもていざなはれ斯して王の殿にいらん
Psal JapBungo 45:16  なんぢの子らは列祖にかはりてたち なんぢはこれを全地に君となさん
Psal JapBungo 45:17  我なんぢの名をよろづ代にしらしめん この故にもろもろの民はいやとほ永くなんぢに感謝すべし
Chapter 46
Psal JapBungo 46:1  神はわれらの避所また力なり なやめるときの最ちかき助なり
Psal JapBungo 46:2  さればたとひ地はかはり山はうみの中央にうつるとも我儕はおそれじ
Psal JapBungo 46:3  よしその水はなりとどろきてさわぐとも その溢れきたるによりて山はゆるぐとも何かあらん セラ
Psal JapBungo 46:4  河ありそのながれは神のみやこをよろこばしめ至上者のすみたまふ聖所をよろこばしむ
Psal JapBungo 46:5  神そのなかにいませば都はうごかじ 神は朝つとにこれを助けたまはん
Psal JapBungo 46:6  もろもろの民はさわぎたち もろもろの國はうごきたり 神その聲をいだしたまへば地はやがてとけぬ
Psal JapBungo 46:7  萬軍のヱホバはわれらとともなり ヤコブの神はわれらのたかき櫓なり セラ
Psal JapBungo 46:8  きたりてヱホバの事跡をみよ ヱホバはおほくの懼るべきことを地になしたまへり
Psal JapBungo 46:9  ヱホバは地のはてまでも戰闘をやめしめ弓ををり戈をたち戰車を火にてやきたまふ
Psal JapBungo 46:10  汝等しづまりて我の神たるをしれ われはもろもろの國のうちに崇められ全地にあがめらるべし
Psal JapBungo 46:11  萬軍のヱホバはわれらと偕なり ヤコブの神はわれらの高きやぐらなり セラ
Chapter 47
Psal JapBungo 47:1  もろもろのたみよ手をうち歓喜のこゑをあげ神にむかひてさけべ
Psal JapBungo 47:2  いとたかきヱホバはおそるべく また地をあまねく治しめす大なる王にてましませばなり
Psal JapBungo 47:3  ヱホバはもろもろの民をわれらに服はせ もろもろの國をわれらの足下にまつろはせたまふ
Psal JapBungo 47:4  又そのいつくしみたまふヤコブが譽とする嗣業をわれらのために選びたまはん セラ
Psal JapBungo 47:5  神はよろこびさけぶ聲とともにのぼり ヱホバはラッパの聲とともにのぼりたまへり
Psal JapBungo 47:6  ほめうたへ神をほめうたへ 頌歌へわれらの王をほめうたへ
Psal JapBungo 47:7  かみは地にあまねく王なればなり 敎訓のうたをうたひてほめよ
Psal JapBungo 47:8  神はもろもろの國をすべをさめたまふ 神はそのきよき寳座にすわりたまふ
Psal JapBungo 47:9  もろもろのたみの諸侯はつどひきたりてアブラハムの神の民となれり 地のもろもろの盾は神のものなり神はいとたふとし
Chapter 48
Psal JapBungo 48:1  ヱホバは大なり われらの神の都そのきよき山のうへにて甚くほめたたへられたまふべし
Psal JapBungo 48:2  シオンの山はきたの端たかくしてうるはしく喜悦を地にあまねくあたふ ここは大なる王のみやこなり
Psal JapBungo 48:3  そのもろもろの殿のうちに神はおのれをたかき櫓としてあらはしたまへり
Psal JapBungo 48:4  みよ王等はつどひあつまりて偕にすぎゆきぬ
Psal JapBungo 48:5  かれらは都をみてあやしみ且おそれて忽ちのがれされり
Psal JapBungo 48:6  戰慄はかれらにのぞみ その苦痛は子をうまんとする婦のごとし
Psal JapBungo 48:7  なんぢは東風をおこしてタルシシの舟をやぶりたまふ
Psal JapBungo 48:8  曩にわれらが聞しごとく今われらは萬軍のヱホバの都われらの神のみやこにて之をみることをえたり 神はこの都をとこしへまで固くしたまはん セラ
Psal JapBungo 48:9  神よ我らはなんぢの宮のうちにて仁慈をおもへり
Psal JapBungo 48:10  神よなんぢの譽はその名のごとく地の極にまでおよべり なんぢの右手はただしきにて充り
Psal JapBungo 48:11  なんぢのもろもろの審判によりてシオンの山はよろこびユダの女輩はたのしむべし
Psal JapBungo 48:12  シオンの周圍をありき徧くめぐりてその櫓をかぞへよ
Psal JapBungo 48:13  その石垣に目をとめよ そのもろもろの殿をみよ なんぢらこれを後代にかたりつたへんが爲なり
Psal JapBungo 48:14  そはこの神はいや遠長にわれらの神にましましてわれらを死るまでみちびきたまはん
Chapter 49
Psal JapBungo 49:1  もろもろの民よきけ賤きも貴きも富るも貧きもすべて地にすめる者よ なんぢらともに耳をそばだてよ
Psal JapBungo 49:2  もろもろの民よきけ賤きも貴きも富るも貧きもすべて地にすめる者よ なんぢらともに耳をそばだてよ
Psal JapBungo 49:3  わが口はかしこきことをかたり わが心はさときことを思はん
Psal JapBungo 49:4  われ耳を喩言にかたぶけ琴をならしてわが幽玄なる語をときあらはさん
Psal JapBungo 49:5  わが踵にちかかる不義のわれを打圍むわざはひの日もいかで懼るることあらんや
Psal JapBungo 49:6  おのが富をたのみ財おほきを誇るもの
Psal JapBungo 49:7  たれ一人おのが兄弟をあがなふことあたはず之がために贖價を神にささげ
Psal JapBungo 49:8  之をとこしへに生存へしめて朽ざらしむることあたはず(霊魂をあがなふには費いとおほくして此事をとこしへに捨置ざるを得ざればなり)
Psal JapBungo 49:9  之をとこしへに生存へしめて朽ざらしむることあたはず(霊魂をあがなふには費いとおほくして此事をとこしへに捨置ざるを得ざればなり)
Psal JapBungo 49:10  そは智きものも死 おろかものも獣心者もひとしくほろびてその富を他人にのこすことは常にみるところなり
Psal JapBungo 49:11  かれら竊におもふ わが家はとこしへに存りわがすまひは世々にいたらんと かれらはその地におのが名をおはせたり
Psal JapBungo 49:12  されど人は譽のなかに永くとどまらず亡びうする獣のごとし
Psal JapBungo 49:13  斯のごときは愚かなるものの途なり 然はあれど後人はその言をよしとせん セラ
Psal JapBungo 49:14  かれらは羊のむれのごとくに陰府のものと定めらる 死これが牧者とならん直きもの朝にかれらををさめん その美容は陰府にほろぼされて宿るところなかるべし
Psal JapBungo 49:15  されど神われを接たまふべければわが霊魂をあがなひて陰府のちからより脱かれしめたまはん セラ
Psal JapBungo 49:16  人のとみてその家のさかえくははらんとき汝おそるるなかれ
Psal JapBungo 49:17  かれの死るときは何一つたづさへゆくことあたはず その榮はこれにしたがひて下ることをせざればなり
Psal JapBungo 49:18  かかる人はいきながらふるほどに己がたましひを祝するとも みづからを厚うするがゆゑに人々なんぢをほむるとも
Psal JapBungo 49:19  なんぢ列祖の世にゆかん かれらはたえて光をみざるべし
Psal JapBungo 49:20  尊貴なかにありて暁らざる人はほろびうする獣のごとし
Chapter 50
Psal JapBungo 50:1  ぜんのうの神ヱホバ詔命して日のいづるところより日のいるところまであまねく地をよびたまへり
Psal JapBungo 50:2  かみは美麗の極なるシオンより光をはなちたまへり
Psal JapBungo 50:3  われらの神はきたりて默したまはじ火その前にものをやきつくし暴風その四周にふきあれん
Psal JapBungo 50:4  神はその民をさばかんとて上なる天および地をよびたまへり
Psal JapBungo 50:5  いはく祭物をもて我とけいやくをたてしわが聖徒をわがもとに集めよと
Psal JapBungo 50:6  もろもろの天は神の義をあらはせり 神はみづから審士たればなり セラ
Psal JapBungo 50:7  わが民よきけ我ものいはんイスラエルよきけ我なんぢにむかひて證をなさん われは神なんぢの神なり
Psal JapBungo 50:8  わがなんぢを責るは祭物のゆゑにあらず なんぢの燔祭はつねにわが前にあり
Psal JapBungo 50:9  我はなんぢの家より牡牛をとらず なんぢの牢より牡山羊をとらず
Psal JapBungo 50:10  林のもろもろのけもの山のうへの千々の牲畜はみなわが有なり
Psal JapBungo 50:11  われは山のすべての鳥をしる 野のたけき獣はみなわがものなり
Psal JapBungo 50:12  世界とそのなかに充るものとはわが有なれば縦ひわれ饑るともなんぢに告じ
Psal JapBungo 50:13  われいかで牡牛の肉をくらひ牡山羊の血をのまんや
Psal JapBungo 50:14  感謝のそなへものを神にささげよ なんぢのちかひを至上者につくのへ
Psal JapBungo 50:15  なやみの日にわれをよべ我なんぢを援けん而してなんぢ我をあがむべし
Psal JapBungo 50:16  然はあれど神あしきものに言給く なんぢは敎をにくみ わが言をその後にすつるものなるに何のかかはりありてわが律法をのべ わがけいやくを口にとりしや
Psal JapBungo 50:17  然はあれど神あしきものに言給く なんぢは敎をにくみ わが言をその後にすつるものなるに何のかかはりありてわが律法をのべ わがけいやくを口にとりしや
Psal JapBungo 50:18  なんぢ盗人をみれば之をよしとし姦淫をおこなふものの伴侶となれり
Psal JapBungo 50:19  なんぢその口を惡にわたす なんぢの舌は詭計をくみなせり
Psal JapBungo 50:20  なんぢ坐りて兄弟をそしり己がははの子を誣ののしれり
Psal JapBungo 50:21  汝これらの事をなししをわれ默しぬれば なんぢ我をおのれに恰にたるものとおもへり されど我なんぢを責めてその罪をなんぢの目前につらぬべし
Psal JapBungo 50:22  神をわするるものよ今このことを念へ おそらくは我なんぢを抓さかんとき助るものあらじ
Psal JapBungo 50:23  感謝のそなへものを献るものは我をあがむ おのれの行爲をつつしむ者にはわれ神の救をあらはさん
Chapter 51
Psal JapBungo 51:1  ああ神よねがはくはなんぢの仁慈によりて我をあはれみ なんぢの憐憫のおほきによりてわがもろもろの愆をけしたまへ
Psal JapBungo 51:2  わが不義をことごとくあらひさり我をわが罪よりきよめたまへ
Psal JapBungo 51:3  われはわが愆をしる わが罪はつねにわが前にあり
Psal JapBungo 51:4  我はなんぢにむかひて獨なんぢに罪ををかし聖前にあしきことを行へり されば汝ものいふときは義とせられ なんぢ鞫くときは咎めなしとせられ給ふ
Psal JapBungo 51:5  視よわれ邪曲のなかにうまれ罪ありてわが母われをはらみたりき
Psal JapBungo 51:6  なんぢ眞實をこころの衷にまでのぞみ わが隠れたるところに智慧をしらしめ給はん
Psal JapBungo 51:7  なんぢヒソブをもて我をきよめたまへ さらばわれ淨まらん 我をあらひたまへ さらばわれ雪よりも白からん
Psal JapBungo 51:8  なんぢ我によろこびと快樂とをきかせ なんぢが碎きし骨をよろこばせたまへ
Psal JapBungo 51:9  ねがはくは聖顔をわがすべての罪よりそむけ わがすべての不義をけしたまへ
Psal JapBungo 51:10  ああ神よわがために清心をつくり わが衷になほき霊をあらたにおこしたまへ
Psal JapBungo 51:11  われを聖前より棄たまふなかれ 汝のきよき霊をわれより取りたまふなかれ
Psal JapBungo 51:12  なんぢの救のよろこびを我にかへし自由の霊をあたへて我をたもちたまへ
Psal JapBungo 51:13  さらばわれ愆ををかせる者になんぢの途ををしへん罪人はなんぢに歸りきたるべし
Psal JapBungo 51:14  神よわが救のかみよ血をながしし罪より我をたすけいだしたまへ わが舌は聲たからかになんぢの義をうたはん
Psal JapBungo 51:15  主よわが口唇をひらきたまへ 然ばわが口なんぢの頌美をあらはさん
Psal JapBungo 51:16  なんぢは祭物をこのみたまはず もし然らずば我これをささげん なんぢまた燔祭をも悦びたまはず
Psal JapBungo 51:17  神のもとめたまふ祭物はくだけたる霊魂なり 神よなんぢは碎けたる悔しこころを藐しめたまふまじ
Psal JapBungo 51:18  ねがはくは聖意にしたがひてシオンにさいはひし ヱルサレムの石垣をきづきたまへ
Psal JapBungo 51:19  その時なんぢ義のそなへものと燔祭と全きはんさいとを悦びたまはん かくて人々なんぢの祭壇に牡牛をささぐべし
Chapter 52
Psal JapBungo 52:1  猛者よなんぢ何なればあしき企圖をもて自らほこるや神のあはれみは恒にたえざるなり
Psal JapBungo 52:2  なんぢの舌はあしきことをはかり利き剃刀のごとくいつはりをおこなふ
Psal JapBungo 52:3  なんぢは善よりも惡をこのみ正義をいふよりも虚偽をいふをこのむ セラ
Psal JapBungo 52:4  たばかりの舌よなんぢはすべての物をくひほろぼす言をこのむ
Psal JapBungo 52:5  されば神とこしへまでも汝をくだき また汝をとらへてその幕屋よりぬきいだし生るものの地よりなんぢの根をたやしたまはん セラ
Psal JapBungo 52:6  義者はこれを見ておそれ彼をわらひていはん
Psal JapBungo 52:7  神をおのが力となさず その富のゆたかなるをたのみ その惡をもて己をかたくせんとする人をみよと
Psal JapBungo 52:8  然はあれどわれは神の家にあるあをき橄欖の樹のごとし 我はいやとほながに神のあはれみに依賴まん
Psal JapBungo 52:9  なんぢこの事をおこなひ給ひしによりて我とこしへになんぢに感謝し なんぢの聖徒のまへにて聖名をまちのぞまん こは宜しきことなればなり
Chapter 53
Psal JapBungo 53:1  愚かなるものは心のうちに神なしといへり かれらは腐れたりかれらは憎むべき不義をおこなへり善をおこなふ者なし
Psal JapBungo 53:2  神は天より人の子をのぞみて悟るものと神をたづぬる者とありやなしやを見たまひしに
Psal JapBungo 53:3  みな退ぞきてことごとく汚れたり善をなすものなし一人だになし
Psal JapBungo 53:4  不義をおこなふものは知覺なきか かれらは物くふごとくわが民をくらひ また神をよばふことをせざるなり
Psal JapBungo 53:5  かれらは懼るべきことのなきときに大におそれたり 神はなんぢにむかひて營をつらぬるものの骨をちらしたまへばなり 神かれらを棄たまひしによりて汝かれらを辱かしめたり
Psal JapBungo 53:6  願くはシオンよりイスラエルの救のいでんことを 神その民のとらはれたるを返したまふときヤコブはよろこびイスラエルは樂まん
Chapter 54
Psal JapBungo 54:1  神よねがはくは汝の名によりて我をすくひ なんぢの力をもて我をさばきたまへ
Psal JapBungo 54:2  神よわが祈をききたまへ わが口のことばに耳をかたぶけたまへ
Psal JapBungo 54:3  そは外人はわれにさからひて起りたち強暴人はわがたましひを索むるなり かれらは神をおのが前におかざりき セラ
Psal JapBungo 54:4  みよ神はわれをたすくるものなり 主はわがたましひを保つものとともに在せり
Psal JapBungo 54:5  主はわが仇にそのあしきことの報をなしたまはん 願くはなんぢの眞實によりて彼等をほろぼしたまへ
Psal JapBungo 54:6  我よろこびて祭物をなんぢに献ん ヱホバよ我なんぢの名にむかひて感謝せん こは宜しきことなればなり
Psal JapBungo 54:7  そはヱホバはすべての患難より我をすくひたまへり わが目はわが仇につきての願望をみたり
Chapter 55
Psal JapBungo 55:1  神よねがはくは耳をわが祈にかたぶけたまへ わが懇求をさけて身をかくしたまふなかれ
Psal JapBungo 55:2  われに聖意をとめ 我にこたへたまへ われ歎息によりてやすからず悲みうめくなり
Psal JapBungo 55:3  これ仇のこゑと惡きものの暴虐とのゆゑなり そはかれら不義をわれに負せ いきどほりて我におひせまるなり
Psal JapBungo 55:4  わが心わがうちに憂ひいたみ死のもろもろの恐懼わがうへにおちたり
Psal JapBungo 55:5  おそれと戰慄とわれにのぞみ甚だしき恐懼われをおほへり
Psal JapBungo 55:6  われ云ねがはくは鴿のごとく羽翼のあらんことを さらば我とびさりて平安をえん
Psal JapBungo 55:7  みよ我はるかにのがれさりて野にすまん セラ
Psal JapBungo 55:8  われ速かにのがれて暴風と狂風とをはなれん
Psal JapBungo 55:9  われ都のうちに強暴とあらそひとをみたり 主よねがはくは彼等をほろぼしたまへ かれらの舌をわかれしめたまへ
Psal JapBungo 55:10  彼等はひるもよるも石垣のうへをあるきて邑をめぐる 邑のうちには邪曲とあしき企圖とあり
Psal JapBungo 55:11  また惡きこと邑のうちにあり しへたげと欺詐とはその街衢をはなるることなし
Psal JapBungo 55:12  われを謗れるものは仇たりしものにあらず もし然りしならば尚しのばれしなるべし 我にむかひて己をたかくせし者はわれを恨たりしものにあらず若しかりしならば身をかくして彼をさけしなるべし
Psal JapBungo 55:13  されどこれ汝なり われとおなじきもの わが友われと親しきものなり
Psal JapBungo 55:14  われら互にしたしき語らひをなし また會衆のなかに在てともに神の家にのぼりたりき
Psal JapBungo 55:15  死は忽然かれらにのぞみ その生るままにて陰府にくだらんことを そは惡事その住處にありその中にあればなり
Psal JapBungo 55:16  されど我はただ神をよばんヱホバわれを救ひたまふべし
Psal JapBungo 55:17  夕にあしたに晝にわれなげき且かなしみうめかん ヱホバわが聲をききたまふべし
Psal JapBungo 55:18  ヱホバは我をせむる戰闘よりわが霊魂をあがなひいだして平安をえしめたまへり そはわれを攻るもの多かりければなり
Psal JapBungo 55:19  太古よりいます者なる神はわが聲をききてかれらを惱めたまべし セラ かれらには變ることなく神をおそるることなし
Psal JapBungo 55:20  かの人はおのれと睦みをりしものに手をのべてその契約をけがしたり
Psal JapBungo 55:21  その口はなめらかにして乳酥のごとくなれどもその心はたたかひなり その言はあぶらに勝りてやはらかなれどもぬきたる劍にことならず
Psal JapBungo 55:22  なんぢの荷をヱホバにゆだねよさらば汝をささへたまはん ただしき人のうごかさるることを常にゆるしたまふまじ
Psal JapBungo 55:23  かくて神よなんぢはかれらを亡の坑におとしいれたまはん血をながすものと詭計おほきものとは生ておのが日の半にもいたらざるべし 然はあれどわれは汝によりたのまん
Chapter 56
Psal JapBungo 56:1  ああ神よねがはくは我をあはれみたまへ 人いきまきて我をのまんとし終日たたかひて我をしへたぐ
Psal JapBungo 56:2  わが仇ひねもす急喘てわれをのまんとす誇りたかぶりて我とたたかふものおほし
Psal JapBungo 56:3  われおそるるときは汝によりたのまん
Psal JapBungo 56:4  われ神によりてその聖言をほめまつらん われ神に依賴みたればおそるることあらじ肉體われになにをなし得んや
Psal JapBungo 56:5  かれらは終日わがことばを曲るなり その思念はことごとくわれにわざはひをなす
Psal JapBungo 56:6  かれらは群つどひて身をひそめ わが歩に目をとめてわが霊魂をうかがひもとむ
Psal JapBungo 56:7  かれらは不義をもてのがれんとおもへり 神よねがはくは憤ほりてもろもろの民をたふしたまへ
Psal JapBungo 56:8  汝わがあまた土の流離をかぞへたまへり なんぢの革嚢にわが涙をたくはへたまへ こは皆なんぢの冊にしるしあるにあらずや
Psal JapBungo 56:9  わがよびもとむる日にはわが仇しりぞかん われ神のわれを守りたまふことを知る
Psal JapBungo 56:10  われ神によりてその聖言をはめまつらん 我ヱホバによりてそのみことばを讃まつらん
Psal JapBungo 56:11  われ神によりたのみたれば懼るることあらじ 人はわれに何をなしえんや
Psal JapBungo 56:12  神よわがなんぢにたてし誓はわれをまとへり われ感謝のささげものを汝にささげん
Psal JapBungo 56:13  汝わがたましひを死よりすくひたまへばなり なんぢ我をたふさじとわが足をまもり生命の光のうちにて神のまへに我をあゆませ給ひしにあらずや
Chapter 57
Psal JapBungo 57:1  我をあはれみたまへ神よわれをあはれみたまへ わが霊魂はなんぢを避所とす われ禍害のすぎさるまではなんぢの翼のかげを避所とせん
Psal JapBungo 57:2  我はいとたかき神によばはん わがために百事をなしをへたまふ神によばはん
Psal JapBungo 57:3  神はたすけを天よりおくりて我をのまんとする者のそしるときに我を救ひたまはん セラ 神はその憐憫その眞實をおくりたまはん
Psal JapBungo 57:4  わがたましひは群ゐる獅のなかにあり 火のごとくもゆる者 その歯は戈のごとく矢のごとくその舌はとき劍のごとき人の子のなかに我ふしぬ
Psal JapBungo 57:5  神よねがはくはみづからを天よりも高くしみさかえを全地のうへに擧たまへ
Psal JapBungo 57:6  かれらはわが足をとらへんとて網をまうく わが霊魂はうなたる かれらはわがまへに阱をほりたり而してみづからその中におちいれり セラ
Psal JapBungo 57:7  わが心さだまれり神よわがこころ定まれり われ謳ひまつらん頌まつらん
Psal JapBungo 57:8  わが榮よさめよ 筝よ琴よさめよ われ黎明をよびさまさん
Psal JapBungo 57:9  主よわれもろもろの民のなかにてなんぢに感謝し もろもろの國のなかにて汝をほめうたはん
Psal JapBungo 57:10  そは汝のあはれみは大にして天にまでいたり なんぢの眞實は雲にまでいたる
Psal JapBungo 57:11  神よねがはくは自からを天よりも高くし光榮をあまねく地のうへに擧たまへ
Chapter 58
Psal JapBungo 58:1  なんぢら默しゐて義をのべうるか 人の子よなんぢらなほき審判をおこなふや
Psal JapBungo 58:2  否なんぢらは心のうちに惡事をおこなひ その手の強暴をこの地にはかりいだすなり
Psal JapBungo 58:3  あしきものは胎をはなるるより背きとほざかり生れいづるより迷ひていつはりをいふ
Psal JapBungo 58:4  かれらの毒は蛇のどくのごとし かれらは蠱術をおこなふものの甚たくみにまじなふその聲をだにきかざる耳ふさぐ聾ひの蝮のごとし
Psal JapBungo 58:5  かれらの毒は蛇のどくのごとし かれらは蠱術をおこなふものの甚たくみにまじなふその聲をだにきかざる耳ふさぐ聾ひの蝮のごとし
Psal JapBungo 58:6  神よかれらの口の歯ををりたまヘ ヱホバよ壯獅の牙をぬきくだきたまへ
Psal JapBungo 58:7  願くはかれらを流れゆく水のごとくに消失しめ その矢をはなつときは折れたるごとくなし給はんことを
Psal JapBungo 58:8  また融てきえゆく蝸牛のごとく婦のときならず產たる目をみぬ嬰のごとくならしめ給へ
Psal JapBungo 58:9  なんぢらの釜いまだ荊蕀の火をうけざるさきに靑をも燃たるをもともに狂風にて吹さりたまはん
Psal JapBungo 58:10  義者はかれらが讎かへさるるを見てよろこび その足をあしきものの血のなかにてあらはん
Psal JapBungo 58:11  かくて人はいふべし實にただしきものに報賞あり實にさばきをほどこしたまふ神はましますなりと
Chapter 59
Psal JapBungo 59:1  わが神よねがはくは我をわが仇よりたすけいだし われを高處におきて我にさからひ起立つものより脱かれしめたまへ
Psal JapBungo 59:2  邪曲をおこなふものより我をたすけいだし血をながす人より我をすくひたまへ
Psal JapBungo 59:3  視よかれらは潜みかくれてわが霊魂をうかがひ猛者むれつどひて我をせむ ヱホバよ此はわれに愆あるにあらず われに罪あるにあらず
Psal JapBungo 59:4  かれら趨りまはりて過失なきに我をそこなはんとて備をなす ねがはくは我をたすくるために目をさまして見たまへ
Psal JapBungo 59:5  なんぢヱホバ萬軍の神イスラエルの神よ ねがはくは目をさましてもろもろの國にのぞみたまへ あしき罪人にあはれみを加へたまふなかれ セラ
Psal JapBungo 59:6  かれらは夕にかへりきたり犬のごとくほえて邑をへありく
Psal JapBungo 59:7  視よかれらは口より惡をはく そのくちびるに劍あり かれらおもへらく誰ありてこの言をきかんやと
Psal JapBungo 59:8  されどヱホバよ汝はかれらをわらひ もろもろの國をあざわらひたまはん
Psal JapBungo 59:9  わが力よわれ汝をまちのぞまん 神はわがたかき櫓なり
Psal JapBungo 59:10  憐憫をたまふ神はわれを迎へたまはん 神はわが仇につきての願望をわれに見させたまはん
Psal JapBungo 59:11  願くはかれらを殺したまふなかれ わが民つひに忘れやはせん 主われらの盾よ 大能をもてかれらを散し また卑したまへ
Psal JapBungo 59:12  かれらがくちびるの言はその口のつみなり かれらは詛と虚偽とをいひいづるによりてその傲慢のためにとらへられしめたまへ
Psal JapBungo 59:13  忿恚をもてかれらをほろぼしたまへ 再びながらふることなきまでに彼等をほろぼしたまへ ヤコブのなかに神いまして統治めたまふことをかれらに知しめて地の極にまでおよぼしたまへ セラ
Psal JapBungo 59:14  かれらは夕にかへりきたり犬のごとくほえて邑をへありくべし
Psal JapBungo 59:15  かれらはゆききして食物をあさり もし飽ことなくば終夜とどまれり
Psal JapBungo 59:16  されど我はなんぢの大能をうたひ清晨にこゑをあげてなんぢの憐憫をうたひまつらん なんぢわが迫りくるしみたる日にたかき櫓となり わが避所となりたまひたればなり
Psal JapBungo 59:17  わがちからよ我なんぢにむかひて頌辭をうたひまつらん 神はわがたかき櫓われにあはれみをたまふ神なればなり
Chapter 60
Psal JapBungo 60:1  神よなんぢわれらを棄われらをちらし給へり なんぢは憤ほりたまへり ねがはくは再びわれらを歸したまへ
Psal JapBungo 60:2  なんぢ國をふるはせてこれを裂たまへり ねがはくはその多くの隙をおぎなひたまへ そは國ゆりうごくなり
Psal JapBungo 60:3  なんぢはその民にたへがたきことをしめし 人をよろめかする酒をわれらに飮しめ給へり
Psal JapBungo 60:4  なんぢ眞理のために擧しめんとて汝をおそるるものに一つの旗をあたへたまへり セラ
Psal JapBungo 60:5  ねがはくは右の手をもて救をほどこし われらに答をなして愛しみたまふものに助をえしめたまへ
Psal JapBungo 60:6  神はその聖をもていひたまへり われ甚くよろこばん われシケムをわかちスコテの谷をはからん
Psal JapBungo 60:7  ギレアデはわがもの マナセはわが有なり エフライムも亦わが首のまもりなり ユダはわが杖
Psal JapBungo 60:8  モアブはわが足盥なり エドムにはわが履をなげん ベリシテよわが故によりて聲をあげよと
Psal JapBungo 60:9  たれかわれを堅固なる邑にすすましめんや 誰かわれをみちびきてエドムにゆきたるか
Psal JapBungo 60:10  神よなんぢはわれらを棄たまひしにあらずや 神よなんぢはわれらの軍とともにいでゆきたまはず
Psal JapBungo 60:11  ねがはくは助をわれにあたへて敵にむかはしめたまへ 人のたすけは空しければなり
Psal JapBungo 60:12  われらは神によりて勇しくはたらかん われらの敵をみたまふものは神なればなり
Chapter 61
Psal JapBungo 61:1  ああ神よねがはくはわが哭聲をききたまへ わが祈にみこころをとめたまへ
Psal JapBungo 61:2  わが心くづほるるとき地のはてより汝をよばん なんぢ我をみちびきてわが及びがたきほどの高き磐にのぼらせたまへ
Psal JapBungo 61:3  なんぢはわが避所われを仇よりのがれしむる堅固なる櫓なればなり
Psal JapBungo 61:4  われ永遠になんぢの帷幄にすまはん我なんぢの翼の下にのがれん セラ
Psal JapBungo 61:5  神よなんぢはわがもろもろの誓をきき名をおそるるものにたまふ嗣業をわれにあたへたまへり
Psal JapBungo 61:6  なんぢは王の生命をのばし その年を幾代にもいたらせたまはん
Psal JapBungo 61:7  王はとこしへに神のみまへにとどまらん ねがはくは仁慈と眞實とをそなへて彼をまもりたまへ
Psal JapBungo 61:8  さらば我とこしへに名をほめうたひて日ごとにわがもろもろの誓をつくのひ果さん
Chapter 62
Psal JapBungo 62:1  わがたましひは默してただ神をまつ わがすくひは神よりいづるなり
Psal JapBungo 62:2  神こそはわが磐わがすくひなれ またわが高き櫓にしあれば我いたくは動かされじ
Psal JapBungo 62:3  なんぢらは何のときまで人におしせまるや なんぢら相共にかたぶける石垣のごとく搖ぎうごける籬のごとくに人をたふさんとするか
Psal JapBungo 62:4  かれらは人をたふとき位よりおとさんとのみ謀り いつはりをよろこびまたその口にてはいはひその心にてはのろふ セラ
Psal JapBungo 62:5  わがたましひよ默してただ神をまて そはわがのぞみは神よりいづ
Psal JapBungo 62:6  神こそはわが磐わがすくひなれ 又わがたかき櫓にしあれば我はうごかされじ
Psal JapBungo 62:7  わが救とわが榮とは神にあり わがちからの磐わがさけどころは神にあり
Psal JapBungo 62:8  民よいかなる時にも神によりたのめ その前になんぢらの心をそそぎいだせ 神はわれらの避所なり セラ
Psal JapBungo 62:9  實にひくき人はむなしくたかき人はいつはりなり すべてかれらを權衡におかば上にあがりて虚しきものよりも軽きなり
Psal JapBungo 62:10  暴虐をもて恃とするなかれ 掠奪ふをもてほこるなかれ 富のましくははる時はこれに心をかくるなかれ
Psal JapBungo 62:11  ちからは神にあり神ひとたび之をのたまへり われ二次これをきけり
Psal JapBungo 62:12  ああ主よあはれみも亦なんぢにあり なんぢは人おのおのの作にしたがひて報をなしたまへばなり
Chapter 63
Psal JapBungo 63:1  ああ神よなんぢはわが神なり われ切になんぢをたづねもとむ 水なき燥きおとろへたる地にあるごとくわが霊魂はかわきて汝をのぞみ わが肉體はなんぢを戀したふ
Psal JapBungo 63:2  曩にも我かくのごとく大權と榮光とをみんことをねがひ聖所にありて目をなんぢより離れしめざりき
Psal JapBungo 63:3  なんぢの仁慈はいのちにも勝れるゆゑにわが口唇はなんぢを讃まつらん
Psal JapBungo 63:4  斯われはわが生るあひだ汝をいはひ名によりてわが手をあげん
Psal JapBungo 63:5  われ床にありて汝をおもひいで夜の更るままになんぢを深くおもはん時 わがたましひは髓と脂とにて饗さるるごとく飽ことをえ わが口はよろこびの口唇をもてなんぢを讃たたへん
Psal JapBungo 63:6  われ床にありて汝をおもひいで夜の更るままになんぢを深くおもはん時 わがたましひは髓と脂とにて饗さるるごとく飽ことをえ わが口はよろこびの口唇をもてなんぢを讃たたへん
Psal JapBungo 63:7  そはなんぢわが助となりたまひたれば 我なんぢの翼のかげに入てよろこびたのしまん
Psal JapBungo 63:8  わがたましひはなんぢを慕追ふ みぎの手はわれを支ふるなり
Psal JapBungo 63:9  然どわがたましひを滅さんとて尋ねもとむるものは地のふかきところにゆき
Psal JapBungo 63:10  又つるぎの刃にわたされ野犬の獲るところとなるべし
Psal JapBungo 63:11  しかれども王は神をよろこばん 神によりて誓をたつるものはみな誇ることをえん 虚偽をいふものの口はふさがるべければなり
Chapter 64
Psal JapBungo 64:1  神よわがなげくときわが聲をききたまへ わが生命をまもりて仇のおそれより脱かれしめたまへ
Psal JapBungo 64:2  ねがはくは汝われをかくして惡をなすものの陰かなる謀略よりまぬかれしめ不義をおこなふものの喧嘩よりまぬかれしめ給へ
Psal JapBungo 64:3  かれらは劍のごとくおのが舌をとぎ その弓をはり矢をつがへるごとく苦言をはなち
Psal JapBungo 64:4  隠れたるところにて全者を射んとす俄かにこれを射ておそるることなし
Psal JapBungo 64:5  また彼此にあしき企圖をはげまし共にはかりてひそかに羂をまうく 斯ていふ誰かわれらを見んと
Psal JapBungo 64:6  かれらはさまざまの不義をたづねいだして云われらは懇ろにたづね終れりと おのおのの衷のおもひと心とはふかし
Psal JapBungo 64:7  然はあれど神は矢にてかれらを射たまふべし かれらは俄かに傷をうけん
Psal JapBungo 64:8  斯てかれらの舌は其身にさからふがゆゑに遂にかれらは蹟かん これを見るものみな逃れさるべし
Psal JapBungo 64:9  もろもろの人はおそれん而して神のみわざをのべつたへ その作たまへることを考ふべし
Psal JapBungo 64:10  義者はヱホバをよろこびて之によりたのまん すべて心のなほきものは皆ほこることを得ん
Chapter 65
Psal JapBungo 65:1  ああ神よさんびはシオンにて汝をまつ 人はみまへにて誓をはたさん
Psal JapBungo 65:2  祈をききたまふものよ諸人こぞりて汝にきたらん
Psal JapBungo 65:3  不義のことば我にかてり なんぢ我儕のもろもろの愆をきよめたまはん
Psal JapBungo 65:4  汝にえらばれ汝にちかづけられて大庭にすまふ者はさいはひなり われらはなんぢの家なんぢの宮のきよき處のめぐみにて飽ことをえん
Psal JapBungo 65:5  われらが救のかみよ 地と海とのもろもろの極なるきはめて遠ものの恃とするなんぢは公義によりて畏るべきことをもて我儕にこたへたまはん
Psal JapBungo 65:6  かみは大能をおび その權力によりてもろもろの山をかたくたたしめ
Psal JapBungo 65:7  海のひびき狂瀾のひびき もろもろの民のかしがましきを鎮めたまへり
Psal JapBungo 65:8  されば極遠にすめる人々もなんぢのくさぐさの豫兆をみておそる なんぢ朝夕のいづる處をよろこび謳はしめたまふ
Psal JapBungo 65:9  なんぢ地にのぞみて漑そぎおほいに之をゆたかにしたまへり 神のかはに水みちたり なんぢ如此そなへをなして穀物をかれらにあたへたまへり
Psal JapBungo 65:10  なんぢ畎をおほいにうるほし畝をたひらにし白雨にてこれをやはらかにし その萌芽るを祝し
Psal JapBungo 65:11  また恩惠をもて年の冕弁としたまへり なんぢの途には膏したたれり
Psal JapBungo 65:12  その恩滴は野の牧場をうるほし小山はみな歓びにかこまる
Psal JapBungo 65:13  牧場はみな羊のむれを衣もろもろの谷は穀物におほはれたり かれらは皆よろこびてよばはりまた謳ふ
Chapter 66
Psal JapBungo 66:2  その名の榮光をうたへその頌美をさかえしめよ
Psal JapBungo 66:3  かみに告まつれ 汝のもろもろの功用はおそるべきかな大なる力によりてなんぢの仇はなんぢに畏れしたがひ
Psal JapBungo 66:4  全地はなんぢを拝みてうたひ名をほめうたはんと セラ
Psal JapBungo 66:5  來りて神のみわざをみよ 人の子輩にむかひて作たまふことはおそるべきかな
Psal JapBungo 66:6  神はうみをかへて乾ける地となしたまへり ひとびと歩行にて河をわたりき その處にてわれらは神をよろこべり
Psal JapBungo 66:7  神はその大能をもてとこしへに統治め その目は諸國をみたまふ そむく者みづからを崇むべからず セラ
Psal JapBungo 66:8  もろもろの民よ われらの神をほめまつれ神をほめたたふる聲をきこえしめよ
Psal JapBungo 66:9  神はわれらの霊魂をながらへしめ われらの足のうごかさるることをゆるしたまはず
Psal JapBungo 66:10  神よなんぢはわれらを試みて白銀をねるごとくにわれらを錬たまひたればなり
Psal JapBungo 66:11  汝われらを網にひきいれ われらの腰におもき荷をおき
Psal JapBungo 66:12  人々をわれらの首のうへに騎こえしめたまひき われらは火のなか水のなかをすぎゆけり されど汝その中よりわれらをひきいたし豊盛なる處にいたらしめたまへり
Psal JapBungo 66:13  われ燔祭をもてなんぢの家にゆかん 迫りくるしみたるときにわが口唇のいひいでわが口ののべし誓をなんぢに償はん
Psal JapBungo 66:14  われ燔祭をもてなんぢの家にゆかん 迫りくるしみたるときにわが口唇のいひいでわが口ののべし誓をなんぢに償はん
Psal JapBungo 66:15  われ肥たるものを燔祭とし牡羊を馨香として汝にささげ牡牛と牡山羊とをそなへまつらん セラ
Psal JapBungo 66:16  神をおそるる人よ みな來りてきけ われ神のわがたましひのために作たまへることをのべん
Psal JapBungo 66:17  われわが口をもて神によばはり また舌をもてあがむ
Psal JapBungo 66:18  然るにわが心にしれる不義あらば主はわれにききたまふまじ
Psal JapBungo 66:19  されどまことに神はききたまへり聖意をわがいのりの聲にとめたまへり
Psal JapBungo 66:20  神はほむべきかな わが祈をしりぞけず その憐憫をわれよりとりのぞきたまはざりき
Chapter 67
Psal JapBungo 67:1  ねがはくは神われらをあはれみ われらをさきはひてその聖顔をわれらのうへに照したまはんことを セラ
Psal JapBungo 67:2  此はなんぢの途のあまねく地にしられ なんぢの救のもろもろの國のうちに知れんがためなり
Psal JapBungo 67:3  かみよ庶民はなんぢに感謝し もろもろの民はみな汝をほめたたへん
Psal JapBungo 67:4  もろもろの國はたのしみ又よろこびうたふべし なんぢ直をもて庶民をさばき地のうへなる萬の國ををさめたまべければなり セラ
Psal JapBungo 67:5  神よたみらはなんぢに感謝し もろもろの民はみな汝をほめたたへん
Psal JapBungo 67:6  地は產物をいだせり 神わが神はわれらを福ひたまはん
Psal JapBungo 67:7  神われらをさきはひたまふべし かくて地のもろもろの極ことごとく神をおそれん
Chapter 68
Psal JapBungo 68:1  ねがはくは神おきたまへ その仇はことごとくちり 神をにくむものは前よりにげさらんことを
Psal JapBungo 68:2  烟のおひやらるるごとくかれらを驅逐たまへ 惡きものは火のまへに蝋のとくるごとく 神のみまへにてほろぶべし
Psal JapBungo 68:3  されど義きものには歓喜あり かれら神の前にてよろこびをどらん實にたのしみて喜ばん
Psal JapBungo 68:4  神のみまへにうたへ その名をほめたたへよ 乗て野をすぐる者のために大道をきづけ かれの名をヤハとよぶ その前によろこびをどれ
Psal JapBungo 68:5  きよき住居にまします神はみなしごの父やもめの審士なり
Psal JapBungo 68:6  神はよるべなきものを家族の中にをらしめ囚人をとき福祉にみちびきたまふ されど悖逆者はうるほひなき地にすめり
Psal JapBungo 68:7  神よなんぢは民にさきだちいでて野をすすみゆきたまひき セラ
Psal JapBungo 68:8  そのとき地ふるひ天かみのみまへに漏る シナイの山すら神イスラエルの神の前にふるひうごけり
Psal JapBungo 68:9  神よなんぢの嗣業の地のつかれおとろへたるとき豊かなる雨をふらせて之をかたくしたまへり
Psal JapBungo 68:10  曩になんぢの公會はその中にとどまれり 神よなんぢは惠をもて貧きもののために預備をなしたまひき
Psal JapBungo 68:11  主みことばを賜ふ その佳音をのぶる婦女はおほくして群をなせり
Psal JapBungo 68:12  もろもろの軍旅の王たちはにげさる 逃去りたれば家なる婦女はその掠物をわかつ
Psal JapBungo 68:13  なんぢら羊の牢のうちにふすときは鴿のつばさの白銀におほはれその毛の黄金におほはるるがごとし
Psal JapBungo 68:14  全能者かしこにて列王をちらし給へるときはサルモンの山に雪ふりたるがごとくなりき
Psal JapBungo 68:15  バシャンのやまは神の山なりバシャンのやまは峰かさなれる山なり
Psal JapBungo 68:16  峰かさなれるもろもろの山よ なんぢら何なれば神の住所にえらびたまへる山をねたみ見るや 然れヱホバは永遠にこの山にすみたまはん
Psal JapBungo 68:17  神の戰車はよろづに萬をかさね千にちぢをくはふ 主その中にいませり 聖所にいますがごとくシナイの山にいまししがごとし
Psal JapBungo 68:18  なんぢ高處にのぼり虜者をとりこにしてひきゐ禮物を人のなかよりも叛逆者のなかよりも受たまへり ヤハの神ここに住たまはんが爲なり
Psal JapBungo 68:19  日々にわれらの荷をおひたまふ主われらのすくひの神はほむべきかな セラ
Psal JapBungo 68:20  神はしばしばわれらを助けたまへる神なり 死よりのがれうるは主ヱホバに由る
Psal JapBungo 68:21  神はその仇のかうべを撃やぶりたまはん 愆のなかにとどまるものの髮おほき顱頂をうちやぶりたまはん
Psal JapBungo 68:22  主いへらく我バシャンよりかれらを携へかへり海のふかき所よりたづさへ歸らん
Psal JapBungo 68:23  斯てなんぢの足をそのあたの血にひたし之をなんぢの犬の舌になめしめん
Psal JapBungo 68:24  神よすべての人はなんぢの進行きたまふをみたり わが神わが王の聖所にすすみゆきたまふを見たり
Psal JapBungo 68:25  鼗うつ童女のなかにありて謳ふものは前にゆき琴ひくものは後にしたがへり
Psal JapBungo 68:26  なんぢらすべての會にて神をほめよイスラエルのみなもとより出るなんぢらよ 主をほめまつれ
Psal JapBungo 68:27  彼處にかれらを統るとしわかきベニヤミンあり ユダの諸侯とその群衆とありまたゼブルンのきみたちナフタリの諸侯あり
Psal JapBungo 68:28  なんぢの神はなんぢの力をたてたまへり 神よなんぢ我儕のためになしたまひし事をかたくしたまヘ
Psal JapBungo 68:29  ヱルサレムなるなんぢの宮のために列王なんぢに禮物をささげん
Psal JapBungo 68:30  ねがはくは葦間の獣むらがれる牯犢のごときもろもろの民をいましめてかれらに白銀をたづさへきたり みづから服ふことを爲しめたまへ 神はたたかひを好むもろもろの民をちらしたまへり
Psal JapBungo 68:31  諸侯はエジプトよりきたり エテオピアはあわただしく神にむかひて手をのべん
Psal JapBungo 68:32  地のもろもろのくによ神のまへにうたへ主をほめうたへ セラ
Psal JapBungo 68:33  上古よりの天の天にのりたま者にむかひてうたへ みよ主はみこゑを發したまふ勢力ある聲をいだしたまふ
Psal JapBungo 68:34  なんぢらちからを神に歸せよその稜威はイスラエルの上にとどまり その大能は雲のなかにあり
Psal JapBungo 68:35  神のおそるべき状はきよき所よりあらはる イスラエルの神はその民にちからと勢力とをあたへたまふ 神はほむべきかな
Chapter 69
Psal JapBungo 69:1  神よねがはくは我をすくひたまへ 大水ながれきたりて我がたましひにまでおよべり
Psal JapBungo 69:2  われ立止なきふかき泥の中にしづめり われ深水におちいるおほみづわが上をあふれすぐ
Psal JapBungo 69:3  われ歎息によりてつかれたり わが喉はかわき わが目はわが神をまちわびておとろへぬ
Psal JapBungo 69:4  故なくしてわれをにくむ者わがかしらの髮よりもおほく謂なくしてわが仇となり我をほろぼさんとするものの勢力つよし われ掠めざりしものをも償はせらる
Psal JapBungo 69:5  神よなんぢはわが愚なるをしりたまふ わがもろもろの罪はなんぢにかくれざるなり
Psal JapBungo 69:6  萬軍のヱホバ主よ ねがはくは汝をまちのぞむ者をわが故によりて辱かしめらるることなからしめたまへ イスラエルの神よねがはくはなんぢを求むる者をわが故によりて恥をおはしめらるることなからしめたまへ
Psal JapBungo 69:7  我はなんぢのために謗をおひ恥はわが面をおほひたればなり
Psal JapBungo 69:8  われわが兄弟には旅人のごとく わが母の子には外人のごとくなれり
Psal JapBungo 69:9  そはなんぢの家をおもふ熱心われをくらひ汝をそしるものの謗われにおよべり
Psal JapBungo 69:10  われ涙をながして食をたち わが霊魂をなげかすれば反てこれによりて謗をうく
Psal JapBungo 69:11  われ麁布をころもとなししにかれらが諺語となりぬ
Psal JapBungo 69:12  門にすわる者はわがうへをかたる われは酔狂たるものに謳ひはやされたり
Psal JapBungo 69:13  然はあれどヱホバよわれは惠のときに汝にいのる ねがはくは神よなんぢの憐憫のおほきによりて汝のすくひの眞實をもて我にこたへたまへ
Psal JapBungo 69:14  ねがはくは泥のなかより我をたすけいだして沈ざらしめたまへ 我をにくむものより深水よりたすけいだしたまへ
Psal JapBungo 69:15  大水われを淹ふことなく淵われをのむことなく坑その口をわがうへに閉ることなからしめたまへ
Psal JapBungo 69:16  ヱホバよねがはくは我にこたへたまへ なんぢの仁慈うるはしければなり なんぢの憐憫はおほしわれに歸りきたりたまへ
Psal JapBungo 69:17  面をなんぢの僕にかくしたまふなかれ われ迫りくるしめり ねがはくは速かに我にこたへたまへ
Psal JapBungo 69:18  わがたましひに近くよりて之をあがなひわが仇のゆゑに我をすくひたまへ
Psal JapBungo 69:19  汝はわがうくる謗とはぢと侮辱とをしりたまへり わが敵はみな汝のみまへにあり
Psal JapBungo 69:20  譭謗わが心をくだきぬれば我いたくわづらへり われ憐憫をあたふる者をまちたれど一人だになく慰むるものを俟たれど一人をもみざりき
Psal JapBungo 69:21  かれら苦草をわがくひものにあたへ わが渇けるときに醋をのませたり
Psal JapBungo 69:22  ねがはくは彼等のまへなる筵は網となり そのたのむ安逸はつひに羂となれ
Psal JapBungo 69:23  その目をくらくして見しめず その腰をつねにふるはしめたまへ
Psal JapBungo 69:24  願くはなんぢの忿恚をかれらのうへにそそぎ汝のいかりの猛烈をかれらに追及せたまへ
Psal JapBungo 69:25  かれらの屋をむなしくせよ その幕屋に人をすまはするなかれ
Psal JapBungo 69:26  かれらはなんぢが撃たまひたる者をせめ なんぢが傷けたまひたるものの痛をかたりふるればなり
Psal JapBungo 69:27  ねがはくはれらの不義に不義をくはへてなんぢの義にあづからせ給ふなかれ
Psal JapBungo 69:28  かれらを生命の册よりけして義きものとともに記さるることなからしめたまへ
Psal JapBungo 69:29  斯てわれはくるしみ且うれひあり 神よねがはくはなんぢの救われを高處におかんことを
Psal JapBungo 69:30  われ歌をもて神の名をほめたたへ 感謝をもて神をあがめまつらん
Psal JapBungo 69:31  此はをうしまたは角と蹄とある力つよき牡牛にまさりてヱホバよろこびたまはん
Psal JapBungo 69:32  謙遜者はこれを見てよろこべり 神をしたふ者よなんぢらの心はいくべし
Psal JapBungo 69:33  ヱホバは乏しきものの聲をきき その俘囚をかろしめたまはざればなり
Psal JapBungo 69:34  天地はヱホバをほめ蒼海とその中にうごくあらゆるものとはヱホバを讃まつるべし
Psal JapBungo 69:35  神はシオンをすくひユダのもろもろの邑を建たまふべければなり かれらは其處にすみ且これをおのが有とせん
Psal JapBungo 69:36  その僕のすゑも亦これを嗣その名をいつくしむ者その中にすまん
Chapter 70
Psal JapBungo 70:1  神よねがはくは我をすくひたまヘ ヱホバよ速きたりて我をたすけたまへ
Psal JapBungo 70:2  わが霊魂をたづぬるものの恥あわてんことを わが害はるるをよろこぶものの後にしりぞきて恥をおはんことを
Psal JapBungo 70:3  ああ視よや視よやといふもののおのが恥によりて後にしりぞかんことを
Psal JapBungo 70:4  すべて汝をたづねもとむる者のなんぢによりて樂みよろこばんことを なんぢの救をしたふもののつねに神は大なるかなととなへんことを
Psal JapBungo 70:5  われは苦しみ且ともし神よいそぎて我にきたりたまへ 汝はわが助われを救ふものなり ヱホバよねがはくは猶豫たまふなかれ
Chapter 71
Psal JapBungo 71:1  ヱホバよ我なんぢに依賴む ねがはくは何の日までも恥うくることなからしめ給へ
Psal JapBungo 71:2  なんぢの義をもて我をたすけ我をまぬかれしめたまへ なんぢの耳をわれに傾けて我をすくひたまへ
Psal JapBungo 71:3  ねがはくは汝わがすまひの磐となりたまへ われ恒にそのところに往ことを得ん なんぢ我をすくはんとて勅命をいだしたまへり そは汝はわが磐わが城なり
Psal JapBungo 71:4  わが神よあしきものの手より不義殘忍なる人のてより 我をまぬかれしめたまへ
Psal JapBungo 71:5  主ヱホバよなんぢはわが望なり わが幼少よりの恃なり
Psal JapBungo 71:6  われ胎をはなるるより汝にまもられ母の腹にありしときより汝にめぐまれたり 我つねに汝をほめたたへん
Psal JapBungo 71:7  我おほくの人にあやしまるるごとき者となれり 然どなんぢはわが堅固なる避所なり
Psal JapBungo 71:8  なんぢの頌辭となんぢの頌美とは終日わが口にみちん
Psal JapBungo 71:9  わが年老ぬるとき我をすてたまふなかれ わが力おとろふるとき我をはなれたまなかれ
Psal JapBungo 71:10  わが仇はわがことを論ひ ひわが霊魂をうかがふ者はたがひに議ていふ
Psal JapBungo 71:11  神かれを離れたり彼をたすくる者なし かれを追てとらへよと
Psal JapBungo 71:12  神よわれに遠ざかりたまふなかれ わが神よとく來りて我をたすけたまへ
Psal JapBungo 71:13  わがたましひの敵ははぢ且おとろへ我をそこなはんとするものは謗と辱とにおほはれよ
Psal JapBungo 71:14  されど我はたえず望をいだきていやますます汝をほめたたへん
Psal JapBungo 71:15  わが口はひねもす汝の義となんぢの救とをかたらん われその數をしらざればなり
Psal JapBungo 71:16  われは主ヱホバの大能の事跡をたづさへゆかん われは只なんぢの義のみをかたらん
Psal JapBungo 71:17  神よなんぢわれを幼少より敎へたまへり われ今にいたるまで汝のくすしき事跡をのべつたへたり
Psal JapBungo 71:18  神よねがはくはわれ老て頭髮しろくなるとも我がなんぢの力を次代にのべつたへ なんぢの大能を世にうまれいづる凡のものに宣傳ふるまで我をはなれ給ふなかれ
Psal JapBungo 71:19  神よなんぢの義もまた甚たかし なんぢは大なることをなしたまへり 神よたれか汝にひとしき者あらんや
Psal JapBungo 71:20  汝われらを多のおもき苦難にあはせたまへり なんぢ再びわれらを活しわれらを地の深所よりあげたまはん
Psal JapBungo 71:21  ねがはくは我をいよいよ大ならしめ歸りきたりて我をなぐさめ給へ
Psal JapBungo 71:22  わが神よさらばわれ筝をもて汝をほめ なんぢの眞實をほめたたへん イスラエルの聖者よわれ琴をもてなんぢを讃うたはん
Psal JapBungo 71:23  われ聖前にうたときわが口唇よろこびなんぢの贖ひたまへるわが霊魂おほいに喜ばん
Psal JapBungo 71:24  わが舌もまた終日なんぢの義をかたらん われを害はんとするもの愧惶つればなり
Chapter 72
Psal JapBungo 72:1  神よねがはくは汝のもろもろの審判を王にあたへ なんぢの義をわうの子にあたへたまへ
Psal JapBungo 72:2  かれは義をもてなんぢの民をさばき公平をもて苦しむものを鞫かん
Psal JapBungo 72:3  義によりて山と岡とは民に平康をあたふべし
Psal JapBungo 72:4  かれは民のくるしむ者のために審判をなし乏しきものの子輩をすくひ虐ぐるものを壞きたまはん
Psal JapBungo 72:5  かれらは日と月とのあらんかぎり世々おしなべて汝をおそるべし
Psal JapBungo 72:6  かれは苅とれる牧にふる雨のごとく地をうるほす白雨のごとくのぞまん
Psal JapBungo 72:7  かれの世にただしき者はさかえ平和は月のうするまで豊かならん
Psal JapBungo 72:8  またその政治は海より海にいたり河より地のはてにおよぶべし
Psal JapBungo 72:9  野にをる者はそのまへに屈み そり仇は塵をなめん
Psal JapBungo 72:10  タルシシおよび島々の王たちは貢ををさめ シバとセバの王たちは禮物をささげん
Psal JapBungo 72:11  もろもろの王はそのまへに俯伏し もろもろの國はかれにつかへん
Psal JapBungo 72:12  かれは乏しき者をその叫ぶときにすくひ 助けなき苦しむ者をたすけ
Psal JapBungo 72:13  弱きものと乏しき者とをあはれみ乏しきものの霊魂をすくひ
Psal JapBungo 72:14  かれらのたましひを暴虐と強暴とよりあがなひたまふ その血はみまへに貴かるべし
Psal JapBungo 72:15  かれらは存ふべし 人はシバの黄金をささげてかれのために恒にいのり終日かれをいははん
Psal JapBungo 72:16  國のうち五穀ゆたかにしてその實はレバノンのごとく山のいただきにそよぎ 邑の人々は地の草のごとく榮ゆべし
Psal JapBungo 72:17  かれの名はつねにたえず かれの名は日の久しきごとくに絶ることなし 人はかれによりて福祉をえん もろもろの國はかれをさいはひなる者ととなへん
Psal JapBungo 72:18  ただイスラエルの神のみ奇しき事跡をなしたまへり 神ヱホバはほむべきかな
Psal JapBungo 72:19  その榮光の名はよよにほむべきかな全地はその榮光にて滿べしアーメン アーメン
Chapter 73
Psal JapBungo 73:1  神はイスラエルにむかひ心のきよきものに對ひてまことに惠あり
Psal JapBungo 73:2  然はあれどわれはわが足つまづくばかりわが歩すべるばかりにてありき
Psal JapBungo 73:3  こはわれ惡きものの榮ゆるを見てその誇れる者をねたみしによる
Psal JapBungo 73:4  かれらは死るに苦しみなくそのちからは反てかたし
Psal JapBungo 73:5  かれらは人のごとく憂にをらず人のごとく患難にあふことなし
Psal JapBungo 73:6  このゆゑに傲慢は妝飾のごとくその頸をめぐり強暴はころものごとく彼等をおほへり
Psal JapBungo 73:7  かれら肥ふとりてその目とびいで心の欲にまさりて物をうるなり
Psal JapBungo 73:8  また嘲笑をなし惡をもて暴虐のことばをいだし高ぶりてものいふ
Psal JapBungo 73:9  その口を天におきその舌を地にあまねく往しむ
Psal JapBungo 73:10  このゆゑにかれの民はここにかへり水のみちたる杯をしぼりいだして
Psal JapBungo 73:11  いへらく神いかで知たまはんや至上者に知識あらんやと
Psal JapBungo 73:12  視よかれらは惡きものなるに常にやすらかにしてその富ましくははれり
Psal JapBungo 73:13  誠に我はいたづらに心をきよめ罪ををかさずして手をあらひたり
Psal JapBungo 73:14  そはわれ終日なやみにあひ朝ごとに責をうけしなり
Psal JapBungo 73:15  われもし斯ることを述んといひしならば我なんぢが子輩の代をあやまらせしならん
Psal JapBungo 73:16  われこれらの道理をしらんとして思ひめぐらししにわが眼いたく痛たり
Psal JapBungo 73:17  われ神の聖所にゆきてかれらの結局をふかく思へるまでは然りき
Psal JapBungo 73:18  誠になんぢはかれらを滑かなるところにおきかれらを滅亡におとしいれ給ふ
Psal JapBungo 73:19  かれらは瞬間にやぶれたるかな彼等は恐怖をもてことごとく滅びたり
Psal JapBungo 73:20  主よなんぢ目をさましてかれらが像をかろしめたまはんときは夢みし人の目さめたるがごとし
Psal JapBungo 73:21  わが心はうれへ わが腎はさされたり
Psal JapBungo 73:22  われおろかにして知覺なし聖前にありて獣にひとしかりき
Psal JapBungo 73:23  されど我つねになんぢとともにあり汝わが右手をたもちたまへり
Psal JapBungo 73:24  なんぢその訓諭をもて我をみちびき後またわれをうけて榮光のうちに入たまはん
Psal JapBungo 73:25  汝のほかに我たれをか天にもたん地にはなんぢの他にわが慕ふものなし
Psal JapBungo 73:26  わが身とわが心とはおとろふ されど神はわがこころの磐わがとこしへの嗣業なり
Psal JapBungo 73:27  視よなんぢに遠きものは滅びん 汝をはなれて姦淫をおこなふ者はみななんぢ之をほろぼしたまひたり
Psal JapBungo 73:28  神にちかづき奉るは我によきことなり われは主ヱホバを避所としてそのもろもろの事跡をのべつたへん
Chapter 74
Psal JapBungo 74:1  神よいかなれば汝われらをかぎりなく棄たまひしや 奈何ばなんぢの草苑の羊にみかいかりの煙あがれるや
Psal JapBungo 74:2  ねがはくは往昔なんぢが買求めたまへる公會ゆづりの支派となさんとて贖ひたまへるものを思ひいでたまへ又なんぢが住たまふシオンの山をおもひいで給へ
Psal JapBungo 74:3  とこしへの滅亡の跡にみあしを向たまへ仇は聖所にてもろもろの惡きわざをおこなへり
Psal JapBungo 74:4  なんぢの敵はなんぢの集のなかに吼たけびおのが旗をたてて誌とせり
Psal JapBungo 74:5  かれらは林のしげみにて斧をあぐる人の状にみゆ
Psal JapBungo 74:6  いま鉞と鎚とをもて聖所のなかなる彫刻めるものをことごとく毀ちおとせり
Psal JapBungo 74:7  かれらはなんぢの聖所に火をかけ名の居所をけがして地におとしたり
Psal JapBungo 74:8  かれら心のうちにいふ われらことごとく之をこぼちあらさんと かくて國内なる神のもろもろの會堂をやきつくせり
Psal JapBungo 74:9  われらの誌はみえず預言者も今はなし 斯ていくその時をかふべき われらのうちに知るものなし
Psal JapBungo 74:10  神よ敵はいくその時をふるまでそしるや 仇はなんぢの名をとこしへに汚すならんか
Psal JapBungo 74:11  いかなれば汝その手みぎの手をひきたまふや ねがはくは手をふところよりいだしてかれらを滅したまへ
Psal JapBungo 74:12  神はいにしへよりわが王なり すくひを世の中におこなひたまへり
Psal JapBungo 74:13  なんぢその力をもて海をわかち水のなかなる龍の首をくだき
Psal JapBungo 74:14  鰐のかうべをうちくだき野にすめる民にあたへて食となしたまへり
Psal JapBungo 74:15  なんぢは泉と水流とをひらき又もろもろの大河をからしたまへり
Psal JapBungo 74:16  晝はなんぢのもの夜も又汝のものなり なんぢは光と日とをそなへ
Psal JapBungo 74:17  あまねく地のもろもろの界をたて夏と冬とをつくりたまへり
Psal JapBungo 74:18  ヱホバよ仇はなんぢをそしり愚かなる民はなんぢの名をけがせり この事をおもひいでたまへ
Psal JapBungo 74:19  願くはなんぢの鴿のたましひを野のあらき獣にわたしたまふなかれ 苦しむものに命をとこしへに忘れたまふなかれ
Psal JapBungo 74:20  契約をかへりみたまへ地のくらきところは強暴の宅にて充たればなり
Psal JapBungo 74:21  ねがはくは虐げらるるものを慚退かしめ給ふなかれ 惱るものと苦しむものとに聖名をほめたたへしめたまへ
Psal JapBungo 74:22  神よおきてなんぢの訟をあげつらひ愚かなるものの終日なんぢを謗れるをみこころに記たまへ
Psal JapBungo 74:23  なんぢの敵の聲をわすれたまふなかれ 汝にさからひて起りたつ者のかしがましき聲はたえずあがれり
Chapter 75
Psal JapBungo 75:1  神よわれら汝にかんしやす われら感謝すなんぢの名はちかく坐せばなり もろもろの人はなんぢの奇しき事跡をかたりあへり
Psal JapBungo 75:2  定りたる期いたらば我なほき審判をなさん
Psal JapBungo 75:3  地とすべての之にすむものと消去しとき我そのもろもろの柱をたてたり セラ
Psal JapBungo 75:4  われ誇れるものに誇りかにおこなふなかれといひ 惡きものに角をあぐるなかれといへり
Psal JapBungo 75:5  なんぢらの角をたかく擧るなかれ頸をかたくして高りいふなかれ
Psal JapBungo 75:6  擧ることは東よりにあらず西よりにあらずまた南よりにもあらざるなり
Psal JapBungo 75:7  ただ神のみ審士にましませば此をさげ彼をあげたまふ
Psal JapBungo 75:8  ヱホバの手にさかづきありて酒あわだてり その中にものまじりてみつ 神これをそそぎいだせり 誠にその滓は地のすべてのあしき者しぼりて飮むべし
Psal JapBungo 75:9  されど我はヤコブの神をのべつたへん とこしへに讃うたはん
Psal JapBungo 75:10  われ惡きもののすべての角をきりはなたん 義きものの角はあげらるべし
Chapter 76
Psal JapBungo 76:1  神はユダにしられたまへり その名はイスラエルに大なり
Psal JapBungo 76:2  またサレムの中にその幕屋あり その居所はシオンにあり
Psal JapBungo 76:3  彼所にてかれは弓の火矢ををり盾と劍と戰陣とをやぶりたまひき セラ
Psal JapBungo 76:4  なんぢ榮光あり掠めうばふ山よりもたふとし
Psal JapBungo 76:5  心のつよきものは掠めらる かれらは睡にしづみ勇ましきものは皆その手を見うしなへり
Psal JapBungo 76:6  ヤコブの神よなんぢの叱咤によりて戰車と馬とともに深睡につけり
Psal JapBungo 76:7  神よなんぢこそ懼るべきものなれ 一たび怒りたまふときは誰かみまへに立えんや
Psal JapBungo 76:8  なんぢ天より宣告をのりたまへり 地のへりくだる者をみなすくはんとて神のさばきに立たまへるとき地はおそれて默したり セラ
Psal JapBungo 76:9  なんぢ天より宣告をのりたまへり 地のへりくだる者をみなすくはんとて神のさばきに立たまへるとき地はおそれて默したり セラ
Psal JapBungo 76:10  實に人のいかりは汝をほむべし 怒のあまりは汝おのれの帶としたまはん
Psal JapBungo 76:11  なんぢの神ヱホバにちかひをたてて償へ そのまはりなるすべての者はおそるべきヱホバに禮物をささぐべし
Psal JapBungo 76:12  ヱホバはもろもろの諸侯のたましひを絶たまはん ヱホバは地の王たちのおそるべき者なり
Chapter 77
Psal JapBungo 77:1  我わがこゑをあげて神によばはん われ聲を神にあげなばその耳をわれにかたぶけたまはん
Psal JapBungo 77:2  わがなやみの日にわれ主をたづねまつれり 夜わが手をのべてゆるむることなかりき わがたましひは慰めらるるをいなみたり
Psal JapBungo 77:3  われ神をおもひいでて打なやむ われ思ひなげきてわが霊魂おとろへぬ セラ
Psal JapBungo 77:4  なんぢはわが眼をささへて閉がしめたまはず 我はものいふこと能はぬほどに惱みたり
Psal JapBungo 77:5  われむかしの日いにしへの年をおもへり
Psal JapBungo 77:6  われ夜わが歌をむもひいづ 我わが心にてふかくおもひわが霊魂はねもころに尋ねもとむ
Psal JapBungo 77:7  主はとこしへに棄たまふや 再びめぐみを垂たまはざるや
Psal JapBungo 77:8  その憐憫はのこりなく永遠にさり そのちかひは世々ながく廢れたるや
Psal JapBungo 77:9  神は恩をほどこすことを忘れたまふや 怒をもてそのあはれみを絨たまふや セラ
Psal JapBungo 77:10  斯るときに我いへらく此はただわが弱きがゆゑのみいで至上者のみぎの手のもろもろの年をおもひいでん
Psal JapBungo 77:11  われヤハの作爲をのべとなへん われ往古よりありし汝がくすしきみわざを思ひいたさん
Psal JapBungo 77:12  また我なんぢのすべての作爲をおもひいで汝のなしたまへることを深くおもはん
Psal JapBungo 77:13  神よなんぢの途はいときよし 神のごとく大なる神はたれぞや
Psal JapBungo 77:14  なんぢは奇きみわざをなしたまへる神なり もろもろの民のあひだにその大能をしめし
Psal JapBungo 77:15  その臂をもてヤコブ、ヨセフの子輩なんぢの民をあがなひたまへり セラ
Psal JapBungo 77:16  かみよ大水なんぢを見たり おほみづ汝をみてをののき淵もまたふるへり
Psal JapBungo 77:17  雲はみづをそそぎいだし空はひびきをいだし なんぢの矢ははしりいでたり
Psal JapBungo 77:18  なんぢの雷鳴のこゑは暴風のうちにありき 電光は世をてらし地はふるひうごけり
Psal JapBungo 77:19  なんぢの大道は海のなかにあり なんぢの徑はおほみづの中にあり なんぢの蹤跡はたづねがたかりき
Psal JapBungo 77:20  なんぢその民をモーセとアロンとの手によりて羊の群のごとくみちびきたまへり
Chapter 78
Psal JapBungo 78:1  わが民よわが敎訓をきき、わが口のことばになんぢらの耳をかたぶけよ
Psal JapBungo 78:2  われ口をひらきて譬喩をまうけ いにしへの玄幽なる語をかたりいでん
Psal JapBungo 78:3  是われらが曩にききしところ知しところ又われらが列祖のかたりつたへし所なり
Psal JapBungo 78:4  われら之をその子孫にかくさずヱホバのもろもろの頌美と能力とそのなしたまへる奇しき事跡とをきたらんとする世につげん
Psal JapBungo 78:5  そはヱホバ證詞をヤコブのうちにたて律法をイスラエルのうちに定めてその子孫にしらすべきことをわれらの列祖におほせたまひたればなり
Psal JapBungo 78:6  これ來らんとする代のちに生るる子孫がこれを知みづから起りてそのまた子孫につたへ
Psal JapBungo 78:7  かれらをして神によりたのみ神のみわざを忘れずその誡命をまもらしめん爲なり
Psal JapBungo 78:8  またその列祖のごとく頑固にしてそむくものの類となり そのこころ修まらず そのたましひ神に忠ならざる類とならざらん爲なり
Psal JapBungo 78:9  エフライムのこらは武具ととのへ弓をたづさへしに戰ひの日にうしろをそむけたり
Psal JapBungo 78:10  かれら神のちかひをまもらず そのおきてを履ことをいなみ
Psal JapBungo 78:11  ヱホバのなしたまへることとかれらに示したまへる奇しき事跡とをわすれたり
Psal JapBungo 78:12  神はエジプトの國にてゾアンの野にて妙なる事をかれらの列祖のまへになしたまへり
Psal JapBungo 78:13  すなはち海をさきてかれらを過ぎしめ水をつみて堆かくしたまへり
Psal JapBungo 78:14  ひるは雲をもてかれらをみちびき夜はよもすがら火の光をもてこれを導きたまへり
Psal JapBungo 78:15  神はあれのにて磐をさき大なる淵より汲がごとくにかれらに飮しめ
Psal JapBungo 78:16  また磐より流をひきて河のごとくに水をながれしめたまへり
Psal JapBungo 78:17  然るにかれら尚たえまなく罪ををかして神にさからひ荒野にて至上者にそむき
Psal JapBungo 78:18  またおのが慾のために食をもとめてその心のうちに神をこころみたり
Psal JapBungo 78:19  然のみならずかれらは神にさからひていへり 神は荒野にて筵をまうけたまふを得んや
Psal JapBungo 78:20  みよ神いはを撃たまへば水ほどばしりいで流あぶれたり 糧をもあたへたまふを得んや神はその民のために肉をそなへたまはんやと
Psal JapBungo 78:21  この故にヱホバこれを聞ていきどほりたまひき 火はヤコブにむかひてもえあがり怒はイスラエルにむかひて立騰れり
Psal JapBungo 78:22  こはかれら神を信ぜずその救にたのまざりし故なり
Psal JapBungo 78:23  されどなほ神はうへなる雲に命じて天の戸をひらき
Psal JapBungo 78:24  彼等のうへにマナをふらせて食はしめ天の穀物をあたへたまへり
Psal JapBungo 78:25  人みな勇士の糧をくらへり 神はかれらに食物をおくりて飽足らしめたまふ
Psal JapBungo 78:26  神は天に東風をふかせ大能もて南の風をみちびきたまへり
Psal JapBungo 78:27  神はかれらのうへに塵のごとく肉をふらせ海の沙のごとく翼ある鳥をふらせて
Psal JapBungo 78:28  その營のなかその住所のまはりに落したまへり
Psal JapBungo 78:29  斯てかれらは食ひて飽たりぬ 神はこれにその欲みしものを與へたまへり
Psal JapBungo 78:30  かれらが未だその慾をはなれず食物のなほ口のうちにあるほどに
Psal JapBungo 78:31  神のいかり旣にかれらに對ひてたちのぼり彼等のうちにて最もこえたる者をころしイスラエルのわかき男をうちたふしたまへり
Psal JapBungo 78:32  これらの事ありしかど彼等はなほ罪ををかしてその奇しきみわざを信ぜざりしかば
Psal JapBungo 78:33  神はかれらの日を空しくすぐさせ その年をおそれつつ過させたまへり
Psal JapBungo 78:34  神かれらを殺したまへる時かれら神をたづね歸りきたりて懇ろに神をもとめたり
Psal JapBungo 78:35  かくて神はおのれの磐いとたかき神はおのれの贖主なることをおもひいでたり
Psal JapBungo 78:36  然はあれど彼等はただその口をもて神にへつらひその舌をもて神にいつはりをいひたりしのみ
Psal JapBungo 78:37  そはかれらのこころは神にむかひて堅からず その契約をまもるに忠信ならざりき
Psal JapBungo 78:38  されど神はあはれみに充たまへばかれらの不義をゆるして亡したまはず屡ばそのみいかりを轉してことごとくは忿恚をふりおこし給はざりき
Psal JapBungo 78:39  又かれがただ肉にして過去ばふたたび歸りこぬ風なるをおもひいで給へり
Psal JapBungo 78:40  かれらは野にて神にそむき荒野にて神をうれへしめしこと幾次ぞや
Psal JapBungo 78:41  かれらかへすがへす神をこころみイスラエルの聖者をはづかしめたり
Psal JapBungo 78:42  かれらは神の手をも敵より贖ひたまひし日をもおもひいでざりき
Psal JapBungo 78:43  神はそのもろもろの豫兆をエジプトにあらはしその奇しき事をゾアンの野にあらはし
Psal JapBungo 78:44  かれらの河を血にかはらせてその流を飮あたはざらしめ
Psal JapBungo 78:45  また蝿の群をおくりてかれらをくはしめ蛙をおくりてかれらを亡させたまへり
Psal JapBungo 78:46  神はかれらの田產を蟊賊にわたし かれらの勤勞を蝗にあたへたまへり
Psal JapBungo 78:47  神は雹をもてかれらの葡萄の樹をからし霜をもてかれらの桑の樹をからし
Psal JapBungo 78:48  その家畜をへうにわたしその群をもゆる閃電にわたし
Psal JapBungo 78:49  かれらの上にはげしき怒といきどほりと怨恨となやみと禍害のつかひの群とをなげいだし給へり
Psal JapBungo 78:50  神はその怒をもらす道をまうけ かれらのたましひを死よりまぬかれしめず そのいのちを疫癘にわたし
Psal JapBungo 78:51  エジプトにてすべての初子をうちハムの幕屋にてかれらの力の始をうちたまへり
Psal JapBungo 78:52  されどおのれの民を羊のごとくに引いだし かれらを曠野にてけだものの群のごとくにみちびき
Psal JapBungo 78:53  かれらをともなひておそれなく安けからしめ給へり されど海はかれらの仇をおほへり
Psal JapBungo 78:54  神はその聖所のさかひ その右の手にて購たまへるこの山に彼らを携へたまへり
Psal JapBungo 78:55  又かれらの前にてもろもろの國人をおもひいだし準縄をもちゐ その地をわかちて嗣業となし イスラエルの族をかれらの幕屋にすまはせたまへり
Psal JapBungo 78:56  然はあれど彼等はいとたかき神をこころみ之にそむきてそのもろもろの證詞をまもらず
Psal JapBungo 78:57  叛きしりぞきてその列祖の如く眞實をうしなひ くるへる弓のごとくひるがへりて逸ゆけり
Psal JapBungo 78:58  高處をまうけて神のいきどほりをひき刻める像にて神の嫉妬をおこしたり
Psal JapBungo 78:59  神ききたまひて甚だしくいかり大にイスラエルを憎みたまひしかば
Psal JapBungo 78:60  人々の間におきたまひし幕屋なるシロのあげばりを棄さり
Psal JapBungo 78:61  その力をとりことならしめ その榮光を敵の手にわたし
Psal JapBungo 78:62  その民を劍にあたへ その嗣業にむかひて甚だしく怒りたまへり
Psal JapBungo 78:63  火はかれらのわかき男をやきつくし かれらの處女はその婚姻の歌によりて譽らるることなく
Psal JapBungo 78:64  かれらの祭司はつるぎにて仆れ かれらの寡婦は喪のなげきだにせざりき
Psal JapBungo 78:65  斯るときに主はねぶりし者のさめしごとく勇士の酒によりてさけぶがごとく目さめたまひて
Psal JapBungo 78:66  その敵をうちしりぞけ とこしへの辱をかれらに負せたまへり
Psal JapBungo 78:67  またヨセフの幕屋をいなみエフライムの族をえらばず
Psal JapBungo 78:68  ユダの族そのいつくしみたまふシオンの山をえらびたまへり
Psal JapBungo 78:69  その聖所を山のごとく永遠にさだめたまへる地のごとくに立たまへり
Psal JapBungo 78:70  またその僕ダビデをえらびて羊の牢のなかよりとり
Psal JapBungo 78:71  乳をあたふる牝羊にしたがひゆく勤のうちより携へきたりてその民ヤコブその嗣業イスラエルを牧はせたまへり
Psal JapBungo 78:72  斯てダビデはそのこころの完全にしたがひてかれらを牧ひ その手のたくみをもて之をみちびけり
Chapter 79
Psal JapBungo 79:1  ああ神よもろもろの異邦人はなんぢの嗣業の地ををかし なんぢの聖宮をけがしヱルサレムをこぼちて礫堆となし
Psal JapBungo 79:2  なんぢの僕のしかばねをそらの鳥に與へて餌となし なんぢの聖徒の肉を地のけものにあたへ
Psal JapBungo 79:3  その血をヱルサレムのめぐりに水のごとく流したりされど之をはうむる人なし
Psal JapBungo 79:4  われらは隣人にそしられ四周のひとびとに侮られ嘲けらるるものとなれり
Psal JapBungo 79:5  ヱホバよ斯て幾何時をへたまふや 汝とこしへに怒たまふや なんぢのねたみは火のごとく燃るか
Psal JapBungo 79:6  願くはなんぢを識ざることくにびと聖名をよばざるもろもろの國のうへに烈怒をそそぎたまへ
Psal JapBungo 79:7  かれらはヤコブを呑その住處をあらしたればなり
Psal JapBungo 79:8  われらにむかひて先祖のよこしまなるわざを記念したまふなかれ願くはなんぢの憐憫をもて速かにわれらを迎へたまへ われらは貶されて甚だしく卑くなりたればなり
Psal JapBungo 79:9  われらのすくひの神よ名のえいくわうのために我儕をたすけ名のためにわれらを救ひ われらの罪をのぞきたまへ
Psal JapBungo 79:10  いかなれば異邦人はいふ かれらの神はいづくにありやと 願くはなんぢの僕等がながされし血の報をわれらの目前になして異邦人にしらしめたまへ
Psal JapBungo 79:11  ねがはくは汝のみまへにとらはれびとの嘆息のとどかんことを なんぢの大なる能力により死にさだめられし者をまもりて存へしめたまへ
Psal JapBungo 79:12  主よわれらの隣人のなんぢをそしりたる謗を七倍ましてその懐にむくいかへしたまへ
Psal JapBungo 79:13  然ばわれらなんぢの民なんぢの草苑のひつじは永遠になんぢに感謝しその頌辭を世々あらはさん
Chapter 80
Psal JapBungo 80:1  イスラエルの牧者よひつじの群のごとくヨセフを導きたまものよ 耳をかたぶけたまへ ケルビムのうへに坐したまふものよ 光をはなちたまへ
Psal JapBungo 80:2  エフライム、ベニヤミン、マナセの前になんぢの力をふりおこし來りてわれらを救ひたまへ
Psal JapBungo 80:3  神よふたたびわれらを復し なんぢの聖顔のひかりをてらしたまへ 然ばわれら救をえん
Psal JapBungo 80:4  ばんぐんの神ヱホバよなんぢその民の祈にむかひて何のときまで怒りたまふや
Psal JapBungo 80:5  汝かれらになみだの糧をくらはせ涙を量器にみちみつるほどあたへて飮しめ給へり
Psal JapBungo 80:6  汝われらを隣人のあひあらそふ種料となしたまふ われらの仇はたがひにあざわらへり
Psal JapBungo 80:7  萬軍の神よふたたびわれらを復したまへ 汝のみかほの光をてらしたまへ さらばわれら救をえん
Psal JapBungo 80:8  なんぢ葡萄の樹をエジプトより携へいだしもろもろの國人をおひしりぞけて之をうゑたまへり
Psal JapBungo 80:9  汝そのまへに地をまうけたまひしかば深く根して國にはびこれり
Psal JapBungo 80:10  その影はもろもろの山をおほひ そのえだは神の香柏のごとくにてありき
Psal JapBungo 80:11  その樹はえだを海にまでのべ その若枝を河にまでのべたり
Psal JapBungo 80:12  汝いかなればその垣をくづして路ゆくすべての人に嫡取らせたまふや
Psal JapBungo 80:13  はやしの猪はこれをあらし野のあらき獣はこれをくらふ
Psal JapBungo 80:14  ああ萬軍の神よねがはくは歸りたまへ 天より俯視てこの葡萄の樹をかへりみ
Psal JapBungo 80:15  なんぢが右の手にてうゑたまへるもの自己のために強くなしたまへる枝をまもりたまへ
Psal JapBungo 80:16  その樹は火にて燒れまた斫たふさる かれらは聖顔のいかりにて亡ぶ
Psal JapBungo 80:17  ねがはくはなんぢの手をその右の手の人のうへにおき自己のためにつよくなしたまへる人の子のうへにおきたまへ
Psal JapBungo 80:18  さらばわれら汝をしりぞき離るることなからん 願くはわれらを活したまへ われら名をよばん
Psal JapBungo 80:19  ああ萬軍の神ヱホバよふたたび我儕をかへしたまへ なんぢの聖顔のひかりを照したまへ 然ばわれら救をえん
Chapter 81
Psal JapBungo 81:1  われらの力なる神にむかひて高らかにうたひヤコブの神にむかひてよろこびの聲をあげよ
Psal JapBungo 81:2  歌をうたひ鼓とよき音のことと筝とをもちきたれ
Psal JapBungo 81:3  新月と滿月とわれらの節會の日とにラッパをふきならせ
Psal JapBungo 81:4  これイスラエルの律法ヤコブのかみの格なり
Psal JapBungo 81:5  神さきにエジプトを攻たまひしときヨセフのなかに之をたてて證となしたまへり 我かしこにて未だしらざりし方言をきけり
Psal JapBungo 81:6  われかれの肩より重荷をのぞき かれの手を籃よりまぬかれしめたり
Psal JapBungo 81:7  汝なやめるとき呼しかば我なんぢをすくへり われ雷鳴のかくれたるところにて汝にこたへメリバの水のほとりにて汝をこころみたり セラ
Psal JapBungo 81:8  わが民よきけ我なんぢに證せん イスラエルよ汝がわれに從はんことをもとむ
Psal JapBungo 81:9  汝のうちに他神あるべからず なんぢ他神ををがむべからず
Psal JapBungo 81:10  われはエジプトの國よりなんぢを携へいでたる汝の神ヱホバなり なんぢの口をひろくあけよ われ物をみたしめん
Psal JapBungo 81:11  されどわが民はわか聲にしたがはず イスラエルは我をこのまず
Psal JapBungo 81:12  このゆゑに我かれらが心のかたくななるにまかせ彼等がその任意にゆくにまかせたり
Psal JapBungo 81:13  われはわが民のわれに從ひイスフルのわが道にあゆまんことを求む
Psal JapBungo 81:14  さらば我すみやかにかれらの仇をしたがへ わが手をかれらの敵にむけん
Psal JapBungo 81:15  斯てヱホバをにくみし者もかれらに從ひ かれらの時はとこしへにつづかん
Psal JapBungo 81:16  神はむぎの最嘉をもてかれらをやしなひ 磐よりいでたる蜜をもて汝をあかしむべし
Chapter 82
Psal JapBungo 82:1  かみは神のつどひの中にたちたまふ 神はもろもろの神のなかに審判をなしたまふ
Psal JapBungo 82:2  なんぢらは正からざる審判をなし あしきものの身をかたよりみて幾何時をへんとするや セラ
Psal JapBungo 82:3  よわきものと孤兒とのためにさばき苦しむものと乏しきものとのために公平をほどこせ
Psal JapBungo 82:4  弱きものと貧しきものとをすくひ彼等をあしきものの手よりたすけいだせ
Psal JapBungo 82:5  かれらは知ることなく悟ることなくして暗中をゆきめぐりぬ 地のもろもろの基はうごきたり
Psal JapBungo 82:6  我いへらく なんぢらは神なりなんぢらはみな至上者の子なりと
Psal JapBungo 82:7  然どなんぢらは人のごとくに死もろもろの侯のなかの一人のごとく仆れん
Psal JapBungo 82:8  神よおきて全地をさばきたまへ 汝もろもろの國を嗣たまふべければなり
Chapter 83
Psal JapBungo 83:1  神よもだしたまふなかれ神よものいはで寂靜たまふなかれ
Psal JapBungo 83:2  視よなんぢの仇はかしがきしき聲をあげ汝をにくむものは首をあげたり
Psal JapBungo 83:3  かれらはたくみなる謀略をもてなんぢの民にむかひ相共にはかりて汝のかくれたる者にむかふ
Psal JapBungo 83:4  かれらいひたりき 來かれらを斷滅してふたたび國をたつることを得ざらしめイスラエルの名をふたたび人にしられざらしめんと
Psal JapBungo 83:5  かれらは心を一つにしてともにはかり互にちかひをなしてなんぢに逆ふ
Psal JapBungo 83:6  こはエドムの幕屋にすめる人イシマエル人モアブ、ハガル人
Psal JapBungo 83:7  ゲバル、アンモン、アマレク、ペリシテおよびツロの民などなり
Psal JapBungo 83:8  アッスリヤも亦かれらにくみせり 斯てロトの子輩のたすけをなせり セラ
Psal JapBungo 83:9  なんぢ曩にミデアンになしたまへる如くキションの河にてシセラとヤビンとに作たまへるごとく彼等にもなしたまへ
Psal JapBungo 83:10  かれらはエンドルにてほろび地のために肥料となれり
Psal JapBungo 83:11  かれらの貴人をオレブ、ゼエブのごとくそのもろもろの侯をゼバ、ザルムンナのごとくなしたまへ
Psal JapBungo 83:12  かれらはいへり われら神の草苑をえてわが有とすべしと
Psal JapBungo 83:13  わが神よかれらをまきあげらるる塵のごとく風のまへの藁のごとくならしめたまへ
Psal JapBungo 83:14  林をやく火のごとく山をもやす熖のごとく
Psal JapBungo 83:15  なんぢの暴風をもてかれらを追ひなんぢの旋風をもてかれらを怖れしめたまへ
Psal JapBungo 83:16  かれらの面に恥をみたしめたまへ ヱホバよ然ばかれらなんぢの名をもとめん
Psal JapBungo 83:17  かれらをとこしへに恥おそれしめ惶てまどひて亡びうせしめたまへ
Psal JapBungo 83:18  然ばかれらはヱホバてふ名をもちたまふ汝のみ全地をしろしめす至上者なることを知るべし
Chapter 84
Psal JapBungo 84:1  萬軍のヱホバよなんぢの帷幄はいかに愛すべきかな
Psal JapBungo 84:2  わが霊魂はたえいるばかりにヱホバの大庭をしたひ わが心わが身はいける神にむかひて呼ふ
Psal JapBungo 84:3  誠やすずめは窩をえ燕子はその雛をいるる巣をえたり萬軍のヱホバわが王わが神よ これなんぢの祭壇なり
Psal JapBungo 84:4  なんぢの家にすむものは福ひなり かかるひとはつねに汝をたたへまつらん セラ
Psal JapBungo 84:5  その力なんぢにあり その心シオンの大路にある者はさいはひなり
Psal JapBungo 84:6  かれらは涙の谷をすぐれども其處をおほくの泉あるところとなす また前の雨はもろもろの惠をもて之をおほへり
Psal JapBungo 84:7  かれらは力より力にすすみ遂におのおのシオンにいたりて神にまみゆ
Psal JapBungo 84:8  ばんぐんの神ヱホバよわが祈をききたまへ ヤコブの神よ耳をかたぶけたまへ セラ
Psal JapBungo 84:9  われらの盾なる神よ みそなはして なんぢの受膏者の顔をかへりみたまへ
Psal JapBungo 84:10  なんぢの大庭にすまふ一日は千日にもまされり われ惡の幕屋にをらんよりは 寧ろわが神のいへの門守とならんことを欲ふなり
Psal JapBungo 84:11  そは神ヱホバは日なり盾なり ヱホバは恩とえいくわうとをあたへ直くあゆむものに善物をこばみたまふことなし
Psal JapBungo 84:12  萬軍のヱホバよなんぢに依賴むものはさいはひなり
Chapter 85
Psal JapBungo 85:1  ヱホバよなんぢは御國にめぐみをそそぎたまへり なんぢヤコブの俘囚をかへしたまひき
Psal JapBungo 85:2  なんぢおのが民の不義をゆるしそのもろもろの罪をおほひたまひき セラ
Psal JapBungo 85:3  汝すべての怒をすてその烈しきいきどほりを遠けたまへり
Psal JapBungo 85:4  われらのすくひの神よかへりきたり我儕にむかひて忿怒をやめたまへ
Psal JapBungo 85:5  なんぢ永遠にわれらをいかり萬世にみいかりをひきのべたまふや
Psal JapBungo 85:6  汝によりてなんぢの民の喜悦をえんが爲に我儕を活したまはざるか
Psal JapBungo 85:7  ヱホバよなんぢの憐憫をわれらにしめし汝のすくひを我儕にあたへたまへ
Psal JapBungo 85:8  わが神ヱホバのいたりたまふ事をきかん ヱホバはその民その聖徒に平和をかたりたまへばなり さればかれらは愚かなる行爲にふたたび歸るなかれ
Psal JapBungo 85:9  實にそのすくひは神をおそるる者にちかし かくて榮光はわれらの國にとどまらん
Psal JapBungo 85:10  あはれみと眞實とともにあひ義と平和とたがひに接吻せり
Psal JapBungo 85:11  まことは地よりはえ義は天よりみおろせり
Psal JapBungo 85:12  ヱホバ善物をあたへたまへばわれらの國は物產をいださん
Psal JapBungo 85:13  義はヱホバのまへにゆきヱホバのあゆみたまふ跡をわれに踏しめん
Chapter 86
Psal JapBungo 86:1  ヱホバよなんぢ耳をかたぶけて我にこたへたまへ 我はくるしみかつ乏しければなり
Psal JapBungo 86:2  ねがはくはわが霊魂をまもりたまへ われ神をうやまふ者なればなり わが神よなんぢに依賴める汝のしもべを救ひ給へ
Psal JapBungo 86:3  主よわれを憐みたまへ われ終日なんぢによばふ
Psal JapBungo 86:4  なんぢの僕のたましひを悦ばせたまへ 主よわが霊魂はなんぢを仰ぎのぞむ
Psal JapBungo 86:5  主よなんぢは惠ふかくまた赦をこのみたまふ 汝によばふ凡てのものを豊かにあはれみたまふ
Psal JapBungo 86:6  ヱホバよわがいのりに耳をかたぶけ わが懇求のこゑをききたまへ
Psal JapBungo 86:7  われわが患難の日になんぢに呼はん なんぢは我にこたへたまふべし
Psal JapBungo 86:8  主よもろもろの神のなかに汝にひとしきものはなく汝のみわざに侔しきものはなし
Psal JapBungo 86:9  主よなんぢの造れるもろもろの國はなんぢの前にきたりて伏拝まん かれらは聖名をあがむべし
Psal JapBungo 86:10  なんぢは大なり奇しき事跡をなしたまふ 唯なんぢのみ神にましませり
Psal JapBungo 86:11  ヱホバよなんぢの道をわれに敎へたまへ我なんぢの眞理をあゆまん ねがはくは我をして心ひとつに聖名をおそれしめたまへ
Psal JapBungo 86:12  主わが神よ我心をつくして汝をほめたたへ とこしへに聖名をあがめまつらん
Psal JapBungo 86:13  そはなんぢの憐憫はわれに大なり わがたましひを陰府のふかき處より助けいだしたまへり
Psal JapBungo 86:14  神よたかぶれるものは我にさからひて起りたち暴ぶる人の會はわがたましひをもとめ 斯てなんぢを己がまへに置ざりき
Psal JapBungo 86:15  されど主よなんぢは憐憫とめぐみとにとみ怒をおそくし愛しみと眞實とにゆたかなる神にましませり
Psal JapBungo 86:16  我をかへりみ我をあはれみたまへ ねがはくは汝のしもべに能力を與へ汝のはしための子をすくひたまへ
Psal JapBungo 86:17  我にめぐみの憑據をあらはしたまへ 然ばわれをにくむ者これをみて恥をいだかん そはヱホバよなんぢ我をたすけ我をなぐさめたまへばなり
Chapter 87
Psal JapBungo 87:2  ヱホバはヤコブのすべての住居にまさりてシオンのもろもろの門を愛したまふ
Psal JapBungo 87:3  神の都よなんぢにつきておほくの榮光のことを語りはやせり セラ
Psal JapBungo 87:4  われはラハブ、バビロンをも我をしるものの中にあげん ペリシテ、ツロ、エテオピアを視よこの人はかしこに生れたりといはん
Psal JapBungo 87:5  シオンにつきては如此いはん 此もの彼ものその中にうまれたり至上者みづからシオンを立たまはんと
Psal JapBungo 87:6  ヱホバもろもろの民をしるしたまふ時このものは彼處にうまれたりと算へあげたまはん セラ
Psal JapBungo 87:7  うたふもの踊るもの皆いはん わがもろもろの泉はなんぢの中にありと
Chapter 88
Psal JapBungo 88:1  わがすくひの神ヱホバよわれ晝も夜もなんぢの前にさけべり
Psal JapBungo 88:2  願くはわが祈をみまへにいたらせ汝のみみをわが號呼のこゑにかたぶけたまへ
Psal JapBungo 88:3  わがたましひは患難にてみち我がいのちは陰府にちかづけり
Psal JapBungo 88:4  われは穴にいるものとともにかぞへられ依仗なき人のごとくなれり
Psal JapBungo 88:5  われ墓のうちなる殺されしもののごとく死者のうちにすてらる汝かれらを再びこころに記たまはず かれらは御手より斷滅されしものなり
Psal JapBungo 88:6  なんぢ我をいとふかき穴 くらき處 ふかき淵におきたまひき
Psal JapBungo 88:7  なんぢの怒はいたくわれにせまれり なんぢそのもろもろの浪をもて我をくるしめ給へり セラ
Psal JapBungo 88:8  わが相識ものを我よりとほざけ我をかれらに憎ませたまへり われは錮閉されていづることあたはず
Psal JapBungo 88:9  わが眼はなやみの故をもておとろへぬ われ日ごとに汝をよべり ヱホバよなんぢに向ひてわが兩手をのべたり
Psal JapBungo 88:10  なんぢ死者にくすしき事跡をあらはしたまはんや 亡にしもの立てなんぢを讃たたへんや セラ
Psal JapBungo 88:11  汝のいつくしみは墓のうちに汝のまことは滅亡のなかに宣傳へられんや
Psal JapBungo 88:12  汝のくすしきみわざは幽暗になんぢの義は忘失のくにに知るることあらんや
Psal JapBungo 88:13  されどヱホバよ我なんぢに向ひてさけべり わがいのりは朝にみまへに達らん
Psal JapBungo 88:14  ヱホバよなんぢ何なればわが霊魂をすてたまふや何なればわれに面をかくしたまふや
Psal JapBungo 88:15  われ幼稚よりなやみて死るばかりなり我なんぢの恐嚇にあひてくるしみまどへり
Psal JapBungo 88:16  汝のはげしき怒わがうへをすぐ汝のおびやかし我をほろぼせり
Psal JapBungo 88:17  これらの事ひねもす大水のごとく我をめぐり ことごとく來りて我をかこみふさげり
Psal JapBungo 88:18  なんぢ我をいつくしむ者とわが友とをとほざけ わが相識るものを幽暗にいれたまへり
Chapter 89
Psal JapBungo 89:1  われヱホバの憐憫をとこしへにうたはん われ口もてヱホバの眞實をよろづ代につげしらせん
Psal JapBungo 89:2  われいふ あはれみは永遠にたてらる 汝はその眞實をかたく天にさだめたまはんと
Psal JapBungo 89:3  われわが撰びたるものと契約をむすびわが僕ダビデにちかひたり
Psal JapBungo 89:4  われなんぢの裔をとこしへに固うしなんぢの座位をたてて代々におよばしめん セラ
Psal JapBungo 89:5  ヱホバよもろもろの天はなんぢの奇しき事跡をほめん なんぢの眞實もまた潔きものの會にてほめらるべし
Psal JapBungo 89:6  蒼天にてたれかヱホバに類ふものあらんや 神の子のなかに誰かヱホバのごとき者あらんや
Psal JapBungo 89:7  神はきよきものの公會のなかにて畏むべきものなり その四周にあるすべての者にまさりて懼るべきものなり
Psal JapBungo 89:8  萬軍の神ヱホバよヤハよ汝のごとく大能あるものは誰ぞや なんぢの眞實はなんぢをめぐりたり
Psal JapBungo 89:9  なんぢ海のあるるををさめ その浪のたちあがらんときは之をしづめたまふなり
Psal JapBungo 89:10  なんぢラハブを殺されしもののごとく撃碎きおのれの仇どもを力ある腕をもて打散したまへり
Psal JapBungo 89:11  もろもろの天はなんぢのもの地もまた汝のものなり世界とその中にみつるものとはなんぢの基したまへるなり
Psal JapBungo 89:12  北と南はなんぢ造りたまへり タボル、ヘルモンはなんぢの名によりて歓びよばふ
Psal JapBungo 89:13  なんぢは大能のみうでをもちたまふ なんぢの手はつよく汝のみぎの手はたかし
Psal JapBungo 89:14  義と公平はなんぢの寳座のもとゐなり あはれみと眞實とは聖顔のまへにあらはれゆく
Psal JapBungo 89:15  よろこびの音をしる民はさいはひなり ヱホバよかれらはみかほの光のなかをあゆめり
Psal JapBungo 89:16  かれらは名によりて終日よろこび 汝の義によりて高くあげられたり
Psal JapBungo 89:17  かれらの力の榮光はなんぢなり 汝の惠によりてわれらの角はたかくあげられん
Psal JapBungo 89:18  そはわれらの盾はヱホバに屬われらの王はイスラエルの聖者につけり
Psal JapBungo 89:19  そのとき異象をもてなんぢの聖徒につげたまはく われ佑助をちからあるものに委ねたり わが民のなかより一人をえらびて高くあげたり
Psal JapBungo 89:20  われわが僕ダビデをえて之にわが聖膏をそそげり
Psal JapBungo 89:21  わが手はかれとともに堅くわが臂はかれを強くせん
Psal JapBungo 89:22  仇かれをしへたぐることなし惡の子かれを苦しむることなからん
Psal JapBungo 89:23  われかれの前にそのもろもろの敵をたふし彼をにくめるものを撃ん
Psal JapBungo 89:24  されどわが眞實とわが憐憫とはダビデとともに居り わが名によりてその角はたかくあげられん
Psal JapBungo 89:25  われ亦かれの手を海のうへにおき そのみぎの手を河のうへにおかん
Psal JapBungo 89:26  ダビデ我にむかひて汝はわが父わが神わがすくひの岩なりとよばん
Psal JapBungo 89:27  われまた彼をわが初子となし地の王たちのうち最もたかき者となさん
Psal JapBungo 89:28  われとこしへに憐憫をかれがためにたもち 之とたてし契約はかはることなかるべし
Psal JapBungo 89:29  われまたその裔をとこしへに存へ そのくらゐを天の日數のごとくながらへしめん
Psal JapBungo 89:30  もしその子わが法をはなれ わが審判にしたがひて歩まず
Psal JapBungo 89:31  わが律法をやぶりわが誡命をまもらずば
Psal JapBungo 89:32  われ杖をもてかれらの愆をただし鞭をもてその邪曲をただすべし
Psal JapBungo 89:33  されど彼よりわが憐憫をことごとくはとりさらず わが眞實をおとろへしむることなからん
Psal JapBungo 89:34  われおのれの契約をやぶらず己のくちびるより出しことをかへじ
Psal JapBungo 89:35  われ曩にわが聖をさして誓へり われダビデに虚偽をいはじ
Psal JapBungo 89:36  その裔はとこしへにつづきその座位は日のごとく恒にわが前にあらん
Psal JapBungo 89:37  また月のごとく永遠にたてられん空にある證人はまことなり セラ
Psal JapBungo 89:38  されどその受膏者をとほざけて棄たまへり なんぢ之をいきどほりたまへり
Psal JapBungo 89:39  なんぢ己がしもべの契約をいみ 其かんむりをけがして地にまでおとし給へり
Psal JapBungo 89:40  またその垣をことごとく倒し その保砦をあれすたれしめたまへり
Psal JapBungo 89:41  その道をすぐるすべての者にかすめられ隣人にののしらる
Psal JapBungo 89:42  なんぢかれが敵のみぎの手をたかく擧そのもろもろの仇をよろこばしめたまへり
Psal JapBungo 89:43  なんぢかれの劍の刃をふりかへして戰闘にたつに堪へざらしめたまひき
Psal JapBungo 89:44  またその光輝をけしその座位を地になげおとし
Psal JapBungo 89:45  その年若き日をちぢめ恥をそのうへに覆たまへり セラ
Psal JapBungo 89:46  ヱホバよかくて幾何時をへたまふや自己をとこしへに隠したまふや忿怒は火のもゆるごとくなるべきか
Psal JapBungo 89:47  ねがはくはわが時のいかに短かきかを思ひたまへ 汝いたづらにすべての人の子をつくりたまはんや
Psal JapBungo 89:48  誰かいきて死をみず又おのがたましひを陰府より救ひうるものあらんや セラ
Psal JapBungo 89:49  主よなんぢが眞實をもてダビデに誓ひたまへる昔日のあはれみはいづこにありや
Psal JapBungo 89:50  主よねがはくはなんぢの僕のうくる謗をみこころにとめたまへ ヱホバよ汝のもろもろの仇はわれをそしりなんぢの受膏者のあしあとをそしれり 我もろもろの民のそしりをわが懐中にいだく
Psal JapBungo 89:51  主よねがはくはなんぢの僕のうくる謗をみこころにとめたまへ ヱホバよ汝のもろもろの仇はわれをそしりなんぢの受膏者のあしあとをそしれり 我もろもろの民のそしりをわが懐中にいだく
Psal JapBungo 89:52  ヱホバは永遠にほむべきかな アーメン アーメン
Chapter 90
Psal JapBungo 90:1  主よなんぢは往古より世々われらの居所にてましませり
Psal JapBungo 90:2  山いまだ生いでず汝いまだ地と世界とをつくりたまはざりしとき 永遠よりとこしへまでなんぢは神なり
Psal JapBungo 90:3  なんぢ人を塵にかへらしめて宣はく 人の子よなんぢら歸れと
Psal JapBungo 90:4  なんぢの目前には千年もすでにすぐる昨日のごとく また夜間のひとときにおなじ
Psal JapBungo 90:5  なんぢこれらを大水のごとく流去らしめたまふ かれらは一夜の寝のごとく朝にはえいづる靑草のごとし
Psal JapBungo 90:6  朝にはえいでてさかえ夕にはかられて枯るなり
Psal JapBungo 90:7  われらはなんぢの怒によりて消うせ 汝のいきどほりによりて怖まどふ
Psal JapBungo 90:8  汝われらの不義をみまへに置 われらの隠れたるつみを聖顔のひかりのなかにおきたまへり
Psal JapBungo 90:9  われらのもろもろの日はなんぢの怒によりて過去り われらがすべての年のつくるは一息のごとし
Psal JapBungo 90:10  われらが年をふる日は七十歳にすぎず あるひは壯やかにして八十歳にいたらん されどその誇るところはただ勤勞とかなしみとのみ その去ゆくこと速かにしてわれらもまた飛去れり
Psal JapBungo 90:11  誰かなんぢの怒のちからを知らんや たれか汝をおそるる畏にたくらべて汝のいきどほりをしらんや
Psal JapBungo 90:12  願くはわれらにおのが日をかぞふることををしへて智慧のこころを得しめたまへ
Psal JapBungo 90:13  ヱホバよ歸りたまへ斯ていくそのときを歴たまふや ねがはくは汝のしもべらに係れるみこころを變へたまへ
Psal JapBungo 90:14  ねがはくは朝にわれらを汝のあはれみにてあきたらしめ 世をはるまで喜びたのしませたまへ
Psal JapBungo 90:15  汝がわれらを苦しめたまへるもろもろの日と われらが禍害にかかれるもろもろの年とにたくらべて我儕をたのしませたまへ
Psal JapBungo 90:16  なんぢの作爲をなんぢの僕等に なんぢの榮光をその子等にあらはしたまへ
Psal JapBungo 90:17  斯てわれらの神ヱホバの佳美をわれらのうへにのぞましめ われらの手のわざをわれらのうへに確からしめたまへ 願くはわれらの手のわざを確からしめたまへ
Chapter 91
Psal JapBungo 91:1  至上者のもとなる隠れたるところにすまふその人は全能者の蔭にやどらん
Psal JapBungo 91:2  われヱホバのことを宣て ヱホバはわが避所わが城わがよりたのむ神なりといはん
Psal JapBungo 91:3  そは神なんぢを狩人のわなと毒をながす疫癘よりたすけいだしたまふべければなり
Psal JapBungo 91:4  かれその翮をもてなんぢを庇ひたまはん なんぢその翼の下にかくれん その眞實は盾なり干なり
Psal JapBungo 91:5  夜はおどろくべきことあり晝はとびきたる矢あり
Psal JapBungo 91:6  幽暗にはあゆむ疫癘あり日午にはそこなふ勵しき疾あり されどなんぢ畏るることあらじ
Psal JapBungo 91:7  千人はなんぢの左にたふれ萬人はなんぢの右にたふる されどその災害はなんぢに近づくことなからん
Psal JapBungo 91:8  なんぢの眼はただこの事をみるのみ なんぢ惡者のむくいを見ん
Psal JapBungo 91:9  なんぢ曩にいへりヱホバはわが避所なりと なんぢ至上者をその住居となしたれば
Psal JapBungo 91:10  災害なんぢにいたらず苦難なんぢの幕屋に近づかじ
Psal JapBungo 91:11  そは至上者なんぢのためにその使者輩におほせて 汝があゆむもろもろの道になんぢを守らせ給へばなり
Psal JapBungo 91:12  彼ら手にてなんぢの足の石にふれざらんために汝をささへん
Psal JapBungo 91:13  なんぢは獅と蝮とをふみ壯獅と蛇とを足の下にふみにじらん
Psal JapBungo 91:14  彼その愛をわれにそそげるがゆゑに我これを助けん かれわが名をしるがゆゑに我これを高處におかん
Psal JapBungo 91:15  かれ我をよはば我こたへん 我その苦難のときに偕にをりて之をたすけ之をあがめん
Psal JapBungo 91:16  われ長寿をもてかれを足はしめ且わが救をしめさん
Chapter 92
Psal JapBungo 92:1  いとたかき者よヱホバにかんしやし聖名をほめたたふるは善かな
Psal JapBungo 92:2  あしたに汝のいつくしみをあらはし 夜々なんぢの眞實をあらはすに
Psal JapBungo 92:3  十絃のなりものと筝とをもちゐ 琴の妙なる音をもちゐるはいと善かな
Psal JapBungo 92:4  そはヱホバよ なんぢその作爲をもて我をたのしませたまへり 我なんぢの手のわざをよろこびほこらん
Psal JapBungo 92:5  ヱホバよ汝のみわざは大なるかな汝のもろもろの思念はいとふかし
Psal JapBungo 92:6  無知者はしることなく愚なるものは之をさとらず
Psal JapBungo 92:7  惡きものは草のごとくもえいで 不義をおこなふ衆庶はさかゆるとも 遂にはとこしへにほろびん
Psal JapBungo 92:8  されどヱホバよ汝はとこしへに高處にましませり
Psal JapBungo 92:9  ヱホバよ吁なんぢの仇ああなんぢの仇はほろびん 不義をおこなふ者はことごとく散されん
Psal JapBungo 92:10  されど汝わが角をたかくあげて 野の牛のつののごとくならしめたまへり 我はあたらしき膏をそそがれたり
Psal JapBungo 92:11  又わが目はわが仇につきて願へることを見わが耳はわれにさからひておこりたつ惡をなすものにつきて願へることをききたり
Psal JapBungo 92:12  義しきものは棕櫚の樹のごとく榮え レバノンの香柏のごとくそだつべし
Psal JapBungo 92:13  ヱホバの宮にうゑられしものはわれらの神の大庭にさかえん
Psal JapBungo 92:14  かれらは年老てなほ果をむすび豊かにうるほひ緑の色みちみちて
Psal JapBungo 92:15  ヱホバの直きものなることを示すべし ヱホバはわが巌なりヱホバには不義なし
Chapter 93
Psal JapBungo 93:1  ヱホバは統治たまふ ヱホバは稜威をきたまへり ヱホバは能力をころもとなし帶となしたまへり さればまた世界もかたくたちて動かさるることなし
Psal JapBungo 93:2  なんぢの寳座はいにしへより堅くたちぬ 汝はとこしへより在せり
Psal JapBungo 93:3  大水はこゑをあげたり ヱホバよおほみづは聲をあげたり おほみづは浪をあぐ
Psal JapBungo 93:4  ヱホバは高處にいましてその威力はおほくの水のこゑ海のさかまくにまさりて盛んなり
Psal JapBungo 93:5  なんぢの證詞はいとかたし ヱホバよ聖潔はなんぢの家にとこしへまでも適應なり
Chapter 94
Psal JapBungo 94:1  ヱホバよ仇をかへすは汝にあり神よあたを報すはなんぢにあり ねがはくは光をはなちたまへ
Psal JapBungo 94:2  世をさばきたまふものよ 願くは起てたかぶる者にそのうくべき報をなしたまへ
Psal JapBungo 94:3  ヱホバよ惡きもの幾何のときを經んとするや あしきもの勝誇りていくそのとしを經るや
Psal JapBungo 94:4  かれらはみだりに言をいだして誇りものいふ すべて不義をおこなふ者はみづから高ぶれり
Psal JapBungo 94:5  ヱホバよ彼等はなんぢの民をうちくだき なんぢの業をそこなふ
Psal JapBungo 94:6  かれらは嫠婦と旅人との生命をうしなひ孤子をころす
Psal JapBungo 94:7  かれらはいふ ヤハは見ずヤコブの神はさとらざるべしと
Psal JapBungo 94:8  民のなかなる無知よ なんぢらさとれ 愚かなる者よ いづれのときにか智からん
Psal JapBungo 94:9  みみを植るものきくことをせざらんや 目をつくれるもの見ることをせざらんや
Psal JapBungo 94:10  もろもろの國ををしふる者ただすことを爲ざらんや 人に知識をあたふる者しることなからんや
Psal JapBungo 94:11  ヱホバは人の思念のむなしきを知りたまふ
Psal JapBungo 94:12  ヤハよなんぢの懲めたまふ人なんぢの法ををしへらるる人は さいはひなるかな
Psal JapBungo 94:13  かかる人をわざはひの日よりのがれしめ 惡きもののために坑のほらるるまで これに平安をあたへたまはん
Psal JapBungo 94:14  そはヱホバその民をすてたまはず その嗣業をはなれたまはざるなり
Psal JapBungo 94:15  審判はただしきにかへり心のなほき者はみなその後にしたがはん
Psal JapBungo 94:16  誰かわがために起りたちて惡きものを責んや 誰か我がために立て不義をおこなふ者をせめんや
Psal JapBungo 94:17  もしヱホバ我をたすけたまはざりせば わが霊魂はとくに幽寂ところに住ひしならん
Psal JapBungo 94:18  されどわが足すべりぬといひしとき ヱホバよなんぢの憐憫われをささへたまへり
Psal JapBungo 94:19  わがうちに憂慮のみつる時 なんぢの安慰わがたましひを喜ばせたまふ
Psal JapBungo 94:20  律法をもて害ふことをはかる惡の位はなんぢに親むことを得んや
Psal JapBungo 94:21  彼等はあひかたらひて義人のたましひをせめ罪なき血をつみに定む
Psal JapBungo 94:22  然はあれどヱホバはわがたかき櫓 わが神はわが避所の磐なりき
Psal JapBungo 94:23  神はかれらの邪曲をその身におはしめ かれらをその惡き事のなかに滅したまはん われらの神ヱホバはこれを滅したまはん
Chapter 95
Psal JapBungo 95:1  率われらヱホバにむかひてうたひ すくひの磐にむかひてよろこばしき聲をあげん
Psal JapBungo 95:2  われら感謝をもてその前にゆき ヱホバにむかひ歌をもて歓ばしきこゑをあげん
Psal JapBungo 95:3  そはヱホバは大なる神なり もろもろの神にまされる大なる王なり
Psal JapBungo 95:4  地のふかき處みなその手にあり 山のいただきもまた神のものなり
Psal JapBungo 95:5  うみは神のものその造りたまふところ旱ける地もまたその手にて造りたまへり
Psal JapBungo 95:6  いざわれら拝みひれふし我儕をつくれる主ヱホバのみまへに曲跪くべし
Psal JapBungo 95:7  彼はわれらの神なり われらはその草苑の民その手のひつじなり 今日なんぢらがその聲をきかんことをのぞむ
Psal JapBungo 95:8  なんぢらメリバに在りしときのごとく 野なるマサにありし日の如く その心をかたくなにするなかれ
Psal JapBungo 95:9  その時なんぢらの列祖われをこころみ我をためし 又わがわざをみたり
Psal JapBungo 95:10  われその代のためにうれへて四十年を歴 われいへり かれらは心あやまれる民わが道を知ざりきと
Psal JapBungo 95:11  このゆゑに我いきどほりて彼等はわが安息にいるべからずと誓ひたり
Chapter 96
Psal JapBungo 96:1  あたらしき歌をヱホバにむかひてうたへ 全地よヱホバにむかひて謳ふべし
Psal JapBungo 96:2  ヱホバに向ひてうたひその名をほめよ 日ごとにその救をのべつたへよ
Psal JapBungo 96:3  もろもろの國のなかにその榮光をあらはし もろもろの民のなかにその奇しきみわざを顯すべし
Psal JapBungo 96:4  そはヱホバはおほいなり大にほめたたふべきものなり もろもろの神にまさりて畏るべきものなり
Psal JapBungo 96:5  もろもろの民のすべての神はことごとく虚し されどヱホバはもろもろの天をつくりたまへり
Psal JapBungo 96:6  尊貴と稜威とはその前にあり能と善美とはその聖所にあり
Psal JapBungo 96:7  もろもろの民のやからよ榮光とちからとをヱホバにあたへよヱホバにあたへよ
Psal JapBungo 96:8  その聖名にかなふ榮光をもてヱホバにあたへ 献物をたづさへてその大庭にきたれ
Psal JapBungo 96:9  きよき美しきものをもてヱホバををがめ 全地よその前にをののけ
Psal JapBungo 96:10  もろもろの國のなかにいへ ヱホバは統治たまふ世界もかたくたちて動かさるることなし ヱホバは正直をもてすべての民をさばきたまはんと
Psal JapBungo 96:11  天はよろこび地はたのしみ海とそのなかに盈るものとはなりどよみ
Psal JapBungo 96:12  田畑とその中のすべての物とはよろこぶべし かくて林のもろもろの樹もまたヱホバの前によろこびうたはん
Psal JapBungo 96:13  ヱホバ來りたまふ地をさばかんとて來りたまふ 義をもて世界をさばきその眞實をもてもろもろの民をさばきたまはん
Chapter 97
Psal JapBungo 97:1  ヱホバは統治たまふ 全地はたのしみ多くの島々はよろこぶべし
Psal JapBungo 97:2  雲とくらきとはそり周環にあり 義と公平とはその寳座のもとゐなり
Psal JapBungo 97:3  火ありそのみまへにすすみ その四周の敵をやきつくす
Psal JapBungo 97:4  ヱホバのいなびかりは世界をてらす 地これを見てふるへり
Psal JapBungo 97:5  もろもろの山はヱホバのみまへ全地の主のみまへにて蝋のごとくとけぬ
Psal JapBungo 97:6  もろもろの天はその義をあらはし よろづの民はその榮光をみたり
Psal JapBungo 97:7  すべてきざめる像につかへ虚しきものによりてみづから誇るものは恥辱をうくべし もろもろの神よみなヱホバをふしをがめ
Psal JapBungo 97:8  ヱホバよなんぢの審判のゆゑによりシオンはききてよろこびユダの女輩はみな樂しめり
Psal JapBungo 97:9  ヱホバよなんぢ全地のうへにましまして至高く なんぢもろもろの神のうへにましまして至貴とし
Psal JapBungo 97:10  ヱホバを愛しむものよ惡をにくめ ヱホバはその聖徒のたましひをまもり 之をあしきものの手より助けいだしたまふ
Psal JapBungo 97:11  光はただしき人のためにまかれ 欣喜はこころ直きもののために播れたり
Psal JapBungo 97:12  義人よヱホバにより喜べ そのきよき名に感謝せよ
Chapter 98
Psal JapBungo 98:1  あたらしき歌をヱホバにむかひてうたへ そは妙なる事をおこなひその右の手そのきよき臂をもて 己のために救をなし畢たまへり
Psal JapBungo 98:2  ヱホバはそのすくひを知しめ その義をもろもろの國人の目のまへにあらはし給へり
Psal JapBungo 98:3  又その憐憫と眞實とをイスラエルの家にむかひて記念したまふ 地の極もことごとくわが神のすくひを見たり
Psal JapBungo 98:4  全地よヱホバにむかひて歓ばしき聲をあげよ 聲をはなちてよろこびうたへ讃うたへ
Psal JapBungo 98:5  琴をもてヱホバをほめうたへ 琴の音と歌のこゑとをもてせよ
Psal JapBungo 98:6  ラッパと角笛をふきならし 王ヱホバのみまへによろこばしき聲をあげよ
Psal JapBungo 98:7  海とそのなかに盈るもの 世界とせかいにすむものと鳴響むべし
Psal JapBungo 98:8  大水はその手をうち もろもろの山はあひともにヱホバの前によろこびうたふべし
Psal JapBungo 98:9  ヱホバ地をさばかんために來りたまへばなり ヱホバ義をもて世界をさばき 公平をもてもろもろの民をさばきたまはん
Chapter 99
Psal JapBungo 99:1  ヱホバは統治たまふ もろもろの民はをののくべし ヱホバはケルビムの間にいます 地ふるはん
Psal JapBungo 99:2  ヱホバはシオンにましまして大なり もろもろの民にすぐれてたふとし
Psal JapBungo 99:3  かれらは汝のおほいなる畏るべき名をほめたたふべし ヱホバは聖なるかな
Psal JapBungo 99:4  王のちからは審判をこのみたまふ 汝はかたく公平をたてヤコブのなかに審判と公義とをおこなひたまふ
Psal JapBungo 99:5  われらの神ヱホバをあがめ その承足のもとにて拝みまつれ ヱホバは聖なるかな
Psal JapBungo 99:6  その祭司のなかにモーセとアロンとあり その名をよぶ者のなかにサムエルあり かれらヱホバをよびしに應へたまへり
Psal JapBungo 99:7  ヱホバ雲の柱のうちにましましてかれらに語りたまへり かれらはその證詞とその賜はりたる律法とを守りたりき
Psal JapBungo 99:8  われらの神ヱホバよなんぢ彼等にこたへたまへり かれらのなしし事にむくいたまひたれど また赦免をあたへたまへる神にてましませり
Psal JapBungo 99:9  われらの神ヱホバを崇めそのきよき山にてをがみまつれ そはわれらの神ヱホバは聖なるなり
Chapter 100
Psal JapBungo 100:1  全地よヱホバにむかひて歡ばしき聲をあげよ
Psal JapBungo 100:2  欣喜をいだきてヱホバに事へ うたひつつその前にきたれ
Psal JapBungo 100:3  知れヱホバこそ神にますなれ われらを造りたまへるものはヱホバにましませば我儕はその屬なり われらはその民その草苑のひつじなり
Psal JapBungo 100:4  感謝しつつその門にいり ほめたたへつつその大庭にいれ 感謝してその名をほめたたへよ
Psal JapBungo 100:5  ヱホバはめぐみふかくその憐憫かぎりなく その眞實よろづ世におよぶべければなり
Chapter 101
Psal JapBungo 101:1  われ憐憫と審判とをうたはん ヱホバよ我なんぢを讃うたはん
Psal JapBungo 101:2  われ心をさとくして全き道をまもらん なんぢいづれの時われにきたりたまふや 我なほき心をもてわが家のうちをありかん
Psal JapBungo 101:3  われわが眼前にいやしき事をおかず われ叛くものの業をにくむ そのわざは我につかじ
Psal JapBungo 101:4  僻めるこころは我よりはなれん 惡きものを知ることをこのまず
Psal JapBungo 101:5  隠にその友をそしるものは我これをほろぼさん 高ぶる眼また驕れる心のものは我これをしのばじ
Psal JapBungo 101:6  わが眼は國のうちの忠なる者をみて之をわれとともに住はせん 全き道をあゆむ人はわれに事へん
Psal JapBungo 101:7  欺くことをなす者はわが家のうちに住むことをえず 虚偽をいふものはわが目前にたつことを得じ
Psal JapBungo 101:8  われ朝な朝なこの國のあしき者をことごとく滅し ヱホバの邑より不義をおこなふ者をことごとく絶除かん
Chapter 102
Psal JapBungo 102:1  ヱホバよわが祈をききたまへ 願くはわが號呼のこゑの御前にいたらんことを
Psal JapBungo 102:2  わが窮苦の日みかほを蔽ひたまふなかれ なんぢの耳をわれにかたぶけ 我がよぶ日にすみやかに我にこたへたまへ
Psal JapBungo 102:3  わがもろもろの日は煙のごとくきえ わが骨はたきぎのごとく焚るるなり
Psal JapBungo 102:4  わがこころは草のごとく撃れてしほれたり われ糧をくらふを忘れしによる
Psal JapBungo 102:5  わが歎息のこゑによりてわが骨はわが肉につく
Psal JapBungo 102:6  われは野の鸅鸕のごとく荒たる跡のふくろふのごとくになりぬ
Psal JapBungo 102:7  われ醒てねぶらず ただ友なくして屋蓋にをる雀のごとくなれり
Psal JapBungo 102:8  わが仇はひねもす我をそしる 猖狂ひて我をせむるもの我をさして誓ふ
Psal JapBungo 102:9  われは糧をくらふごとくに灰をくらひ わが飮ものには涙をまじへたり
Psal JapBungo 102:10  こは皆なんぢの怒と忿恚とによりてなり なんぢ我をもたげてなげすて給へり
Psal JapBungo 102:11  わが齡はかたぶける日影のごとし またわれは草のごとく萎れたり
Psal JapBungo 102:12  されどヱホバよなんぢは永遠にながらへ その名はよろづ世にながらへん
Psal JapBungo 102:13  なんぢ起てシオンをあはれみたまはん そはシオンに恩惠をほどこしたまふときなり そのさだまれる期すでに來れり
Psal JapBungo 102:14  なんぢの僕はシオンの石をもよろこび その塵をさへ愛しむ
Psal JapBungo 102:15  もろもろの國はヱホバの名をおそれ 地のもろもろの王はその榮光をおそれん
Psal JapBungo 102:16  ヱホバはシオンをきづき榮光をもてあらはれたまへり
Psal JapBungo 102:17  ヱホバは乏しきものの祈をかへりみ彼等のいのりを藐しめたまはざりき
Psal JapBungo 102:18  來らんとするのちの世のためにこの事をしるさん 新しくつくられたる民はヤハをほめたたふべし
Psal JapBungo 102:19  ヱホバその聖所のたかき所よりみおろし天より地をみたまへり
Psal JapBungo 102:20  こは俘囚のなげきをきき死にさだまれる者をときはなち
Psal JapBungo 102:21  人々のシオンにてヱホバの名をあらはしヱルサレムにてその頌美をあらはさんが爲なり
Psal JapBungo 102:22  かかる時にもろもろの民もろもろの國つどひあつまりてヱホバに事へまつらん
Psal JapBungo 102:23  ヱホバはわがちからを途にておとろへしめ わが齢をみじかからしめ給へり
Psal JapBungo 102:24  我いへりねがはくはわが神よわがすべての日のなかばにて我をとりさりたまふなかれ 汝のよはひは世々かぎりなし
Psal JapBungo 102:25  汝いにしへ地の基をすゑたまへり 天もまたなんぢの手の工なり
Psal JapBungo 102:26  これらは亡びん されど汝はつねに存らへたまはん これらはみな衣のごとくふるびん 汝これらを袍のごとく更たまはん されば彼等はかはらん
Psal JapBungo 102:27  然れども汝はかはることなし なんぢの齢はをはらざるなり
Psal JapBungo 102:28  汝のしもべの子輩はながらへん その裔はかたく前にたてらるべし
Chapter 103
Psal JapBungo 103:1  わが霊魂よヱホバをほめまつれ わが衷なるすべてのものよそのきよき名をほめまつれ
Psal JapBungo 103:2  わがたましひよヱホバを讃まつれ そのすべての恩惠をわするるなかれ
Psal JapBungo 103:3  ヱホバはなんぢがすべての不義をゆるし汝のすべての疾をいやし
Psal JapBungo 103:4  なんぢの生命をほろびより贖ひいだし 仁慈と憐憫とを汝にかうぶらせ
Psal JapBungo 103:5  なんぢの口を嘉物にてあかしめたまふ 斯てなんぢは壯ぎて鷲のごとく新になるなり
Psal JapBungo 103:6  ヱホバはすべて虐げらるる者のために公義と審判とをおこなひたまふ
Psal JapBungo 103:7  おのれの途をモーセにしらしめ おのれの作爲をイスラエルの子輩にしらしめ給へり
Psal JapBungo 103:8  ヱホバはあはれみと恩惠にみちて怒りたまふことおそく仁慈ゆたかにましませり
Psal JapBungo 103:9  恒にせむることをせず永遠にいかりを懐きたまはざるなり
Psal JapBungo 103:10  ヱホバはわれらの罪の量にしたがひて我儕をあしらひたまはず われらの不義のかさにしたがひて報いたまはざりき
Psal JapBungo 103:11  ヱホバをおそるるものにヱホバの賜ふそのあはれみは大にして 天の地よりも高きがごとし
Psal JapBungo 103:12  そのわれらより愆をとほざけたまふことは東の西より遠きがごとし
Psal JapBungo 103:13  ヱホバの己をおそるる者をあはれみたまふことは父がその子をあはれむが如し
Psal JapBungo 103:14  ヱホバは我儕のつくられし状をしり われらの塵なることを念ひ給へばなり
Psal JapBungo 103:15  人のよはひは草のごとく その榮はのの花のごとし
Psal JapBungo 103:16  風すぐれば失てあとなくその生いでし處にとへど尚しらざるなり
Psal JapBungo 103:17  然はあれどヱホバの憐憫はとこしへより永遠まで ヱホバをおそるるものにいたり その公義は子孫のまた子孫にいたらん
Psal JapBungo 103:18  その契約をまもりその訓諭を心にとめて行ふものぞその人なる
Psal JapBungo 103:19  ヱホバはその寳座をもろもろの天にかたく置たまへり その政權はよろづのもののうへにあり
Psal JapBungo 103:20  ヱホバにつかふる使者よ ヱホバの聖言のこゑをきき その聖言をおこなふ勇士よ ヱホバをほめまつれ
Psal JapBungo 103:21  その萬軍よ その聖旨をおこなふ僕等よ ヱホバをほめまつれ
Psal JapBungo 103:22  その造りたまへる萬物よ ヱホバの政權の下なるすべての處にてヱホバをほめよ わがたましひよヱホバを讃まつれ
Chapter 104
Psal JapBungo 104:1  わが霊魂よヱホパをほめまつれ わが神ヱホバよなんぢは至大にして尊貴と稜威とを衣たまへり
Psal JapBungo 104:2  なんぢ光をころものごとくにまとひ天を幕のごとくにはり
Psal JapBungo 104:3  水のなかにおのれの殿の棟梁をおき 雲をおのれの車となし 風の翼にのりあるき
Psal JapBungo 104:4  かぜを使者となし熖のいづる火を僕となしたまふ
Psal JapBungo 104:5  ヱホバは地を基のうへにおきて 永遠にうごくことなからしめたまふ
Psal JapBungo 104:6  衣にておほふがごとく大水にて地をおほひたまへり 水たたへて山のうへをこゆ
Psal JapBungo 104:7  なんぢ叱咤すれば水しりぞき 汝いかづちの聲をはなてば水たちまち去ぬ
Psal JapBungo 104:8  あるひは山にのぼり或ひは谷にくだりて 汝のさだめたまへる所にゆけり
Psal JapBungo 104:9  なんぢ界をたてて之をこえしめず ふたたび地をおほふことなからしむ
Psal JapBungo 104:10  ヱホバはいづみを谷にわきいだし給ふ その流は山のあひだにはしる
Psal JapBungo 104:11  かくて野のもろもろの獣にのましむ 野の驢馬もその渇をやむ
Psal JapBungo 104:12  空の鳥もそのほとりにすみ 樹梢の間よりさえづりうたふ
Psal JapBungo 104:13  ヱホバはその殿よりもろもろの山に灌漑たまふ 地はなんぢのみわざの實によりて飽足ぬ
Psal JapBungo 104:14  ヱホバは草をはえしめて家畜にあたへ 田產をはえしめて人の使用にそなへたまふ かく地より食物をいだしたまふ
Psal JapBungo 104:15  人のこころを歓ばしむる葡萄酒 ひとの顔をつややかならしむるあぶら 人のこころを強からしむる糧どもなり
Psal JapBungo 104:16  ヱホバの樹とその植たまへるレバノンの香柏とは飽足ぬべし
Psal JapBungo 104:17  鳥はそのなかに巣をつくり鶴は松をその棲とせり
Psal JapBungo 104:18  たかき山は山羊のすまひ磐石は山鼠のかくるる所なり
Psal JapBungo 104:19  ヱホバは月をつくりて時をつかさどらせたまへり 日はその西にいることをしる
Psal JapBungo 104:20  なんぢ黑暗をつくりたまへば夜あり そのとき林のけものは皆しのびしのびに出きたる
Psal JapBungo 104:21  わかき獅ほえて餌をもとめ神にくひものをもとむ
Psal JapBungo 104:23  人はいでて工をとりその勤勞はゆふべにまでいたる
Psal JapBungo 104:24  ヱホバよなんぢの事跡はいかに多なる これらは皆なんぢの智慧にてつくりたまへり 汝のもろもろの富は地にみつ
Psal JapBungo 104:25  かしこに大なるひろき海あり そのなかに數しられぬ匍ふもの小なる大なる生るものあり
Psal JapBungo 104:26  舟そのうへをはしり汝のつくりたまへる鰐そのうちにあそびたはぶる
Psal JapBungo 104:27  彼ら皆なんぢを俟望む なんぢ宜時にくひものを之にあたへたまふ
Psal JapBungo 104:28  彼等はなんぢの予へたまふ物をひろふ なんぢ手をひらきたまへばかれら嘉物にあきたりぬ
Psal JapBungo 104:29  なんぢ面をおほひたまへば彼等はあわてふためく 汝かれらの氣息をとりたまへばかれらは死て塵にかへる
Psal JapBungo 104:30  なんぢ霊をいだしたまへば百物みな造らるなんぢ地のおもてを新にしたまふ
Psal JapBungo 104:31  願くはヱホバの榮光とこしへにあらんことを ヱホバそのみわざを喜びたまはんことを
Psal JapBungo 104:32  ヱホバ地をみたまへば地ふるひ山にふれたまへば山は煙をいだす
Psal JapBungo 104:33  生るかぎりはヱホバに向ひてうたひ 我ながらふるほどはわが神をほめうたはん
Psal JapBungo 104:34  ヱホバをおもふわが思念はたのしみ深からん われヱホバによりて喜ぶべし
Psal JapBungo 104:35  罪人は地より絶滅され あしきものは復あらざるべし わが霊魂よヱホバをほめまつれヱホバを讃稱へよ
Chapter 105
Psal JapBungo 105:1  ヱホバに感謝してその名をよび そのなしたまへる事をもろもろの民輩のなかにしらしめよ
Psal JapBungo 105:2  ヱホバにむかひてうたへヱホバを讃うたへ そのもろもろの妙なる事跡をかたれ
Psal JapBungo 105:3  そのきよき名をほこれ ヱホバをたづねもとむるものの心はよろこぶべし
Psal JapBungo 105:4  ヱホバとその能力とをたづねもとめよ つねにその聖顔をたづねよ
Psal JapBungo 105:5  その僕アブラムの裔よヤコブの子輩よ そのえらびたまひし所のものよ そのなしたまへる妙なるみわざと奇しき事跡とその口のさばきとを心にとむれ
Psal JapBungo 105:6  その僕アブラムの裔よヤコブの子輩よ そのえらびたまひし所のものよ そのなしたまへる妙なるみわざと奇しき事跡とその口のさばきとを心にとむれ
Psal JapBungo 105:7  彼はわれらの神ヱホバなり そのみさばきは全地にあり
Psal JapBungo 105:8  ヱホバはたえずその契約をみこころに記たまへり 此はよろづ代に命じたまひし聖言なり
Psal JapBungo 105:9  アブラハムとむすびたまひし契約イサクに與へたまひし誓なり
Psal JapBungo 105:10  之をかたくしヤコブのために律法となし イスラエルのためにとこしへの契約となして
Psal JapBungo 105:11  言たまひけるは我なんぢにカナンの地をたまひてなんぢらの嗣業の分となさん
Psal JapBungo 105:12  この時かれらの數おほからず甚すくなくしてかしこにて旅人となり
Psal JapBungo 105:13  この國よりかの國にゆき この國よりほかの民にゆけり
Psal JapBungo 105:14  人のかれらを虐ぐるをゆるし給はず かれらの故によりて王たちを懲しめて
Psal JapBungo 105:15  宣給くわが受膏者たちにふるるなかれ わが預言者たちをそこなふなかれ
Psal JapBungo 105:16  ヱホバは饑饉たを地にまねき 人の杖とする糧をことごとく碎きたまへり
Psal JapBungo 105:17  又かれらの前にひとりを遣したまへり ヨセフはうられて僕となりぬ
Psal JapBungo 105:18  かれら足械をもてヨセフの足をそこなひ くろかねの鏈をもてその霊魂をつなげり
Psal JapBungo 105:19  斯てそのことばの驗をうるまでに及ぶ ヱホバのみことば彼をこころみたまへり
Psal JapBungo 105:20  王は人をつかはしてこれを解き もろもろの民の長はこれをゆるし
Psal JapBungo 105:21  之をその家司となし その財寶をことごとく司どらせ
Psal JapBungo 105:22  その心のままにかの國のきみたちを縛しめ 長老たちに智慧ををしへしむ
Psal JapBungo 105:23  イスラエルも亦エジプトにゆき ヤコブはハムの地にやどれり
Psal JapBungo 105:24  ヱホバはその民を大にましくはへ之をその敵よりも強くしたまへり
Psal JapBungo 105:25  また敵のこころをかへておのれの民をにくましめ おのれの僕輩をあざむき待さしめたまへり
Psal JapBungo 105:26  又そのしもべモーセとその選びたまへるアロンとを遣したまへり
Psal JapBungo 105:27  かれらはヱホバの預兆をハムの地におこなひ またその國にくすしき事をおこなへり
Psal JapBungo 105:28  ヱホバは闇をつかはして暗くしたまへり かれらその聖言にそむくことをせざりき
Psal JapBungo 105:29  彼等のすべての水を血にかへてその魚をころしたまへり
Psal JapBungo 105:30  かれらの國は蛙むれいでて王の殿のうちにまでみちふさがりぬ
Psal JapBungo 105:31  ヱホバいひたまへば蝿むらがり蚤そのすべての境にいりきたりぬ
Psal JapBungo 105:32  また雨にかへて霰をかれらに與へもゆる火をかれらの國にふらし
Psal JapBungo 105:33  かれらの葡萄の樹といちじくの樹とをうちその境のもろちろの樹ををりくだきたまへり
Psal JapBungo 105:34  ヱホバいひたまへば算しられぬ蝗と蟊賊きたり
Psal JapBungo 105:35  かれらの國のすべての田產をはみつくしその地のすべての實を食つくせり
Psal JapBungo 105:36  ヱホバはかれらの國のすべての首出者をうち かれらのすべての力の始をうちたまへり
Psal JapBungo 105:37  しろかね黄金をたづさへて彼等をいでゆかしめたまへり その家族のうちに一人のよわき者もなかりき
Psal JapBungo 105:38  エジプトはかれらの出るをよろこべり かれらをおそるるの念そのうちにおこりたればなり
Psal JapBungo 105:39  ヱホバは雲をしきて蓋となし夜は火をもて照したまへり
Psal JapBungo 105:40  又かれらの求によりて鶉をきたらしめ天の餅にてかれらを飽しめたまへり
Psal JapBungo 105:41  磐をひらきたまへば水ほどばしりいで 潤ひなきところに川をなして流れいでたり
Psal JapBungo 105:42  ヱホバそのきよき聖言とその僕アブラハムとをおもひいでたまひたればなり
Psal JapBungo 105:43  その民をみちびきて歓びつついでしめ そのえらべる民をみちびきて謳ひつついでしめたまへり
Psal JapBungo 105:44  もろもろの國人の地をかれらに與へたまひしかば 彼等もろもろのたみの勤勞をおのが有とせり
Psal JapBungo 105:45  こは彼等がその律にしたがひその法をまもらんが爲なり ヱホバをほめたたへよ
Chapter 106
Psal JapBungo 106:1  ヱホバをほめたたへヱホバに感謝せよ そのめぐみはふかくその憐憫はかぎりなし
Psal JapBungo 106:2  たれかヱホバの力ある事跡をかたり その讃べきことを悉とくいひあらはし得んや
Psal JapBungo 106:3  審判をまもる人々つねに正義をおこなふ者はさいはひなり
Psal JapBungo 106:4  ヱホバよなんぢの民にたまふ惠をもて我をおぼえ なんぢの救をもてわれに臨みたまへ
Psal JapBungo 106:5  さらば我なんぢの撰びたまへる者のさいはひを見 なんぢの國の歓喜をよろこび なんぢの嗣業とともに誇ることをせん
Psal JapBungo 106:6  われら列祖とともに罪ををかせり 我儕よこしまをなし惡をおこなへり
Psal JapBungo 106:7  われらの列祖はなんぢがエジプトにてなしたまへる奇しき事跡をさとらず 汝のあはれみの豊かなるを心にとめず 海のほとり即ち紅海のほとりにて逆きたり
Psal JapBungo 106:8  されどヱホバはその名のゆゑをもて彼等をすくひたまへり こは大なる能力をしらしめんとてなり
Psal JapBungo 106:9  また紅海を叱咤したまひたれば乾きたり かくて民をみちびきて野をゆくがごとくに淵をすぎしめ
Psal JapBungo 106:10  恨むるものの手よりかれらをすくひ 仇の手よりかれらを贖ひたまへり
Psal JapBungo 106:11  水その敵をおほひたればその一人だにのこりし者なかりき
Psal JapBungo 106:12  このとき彼等そのみことばを信じその頌美をうたへり
Psal JapBungo 106:13  彼等しばしがほどにその事跡をわすれその訓誨をまたず
Psal JapBungo 106:14  野にていたくむさぼり荒野にて神をこころみたりき
Psal JapBungo 106:15  ヱホバはかれらの願欲をかなへたまひしかど その霊魂をやせしめたまへり
Psal JapBungo 106:16  たみは營のうちにてモーセを嫉みヱホパの聖者アロンをねたみしかば
Psal JapBungo 106:17  地ひらけてダタンを呑みアビラムの黨類をおほひ
Psal JapBungo 106:18  火はこのともがらの中にもえおこり熖はあしき者をやきつくせり
Psal JapBungo 106:19  かれらはホレブの山にて犢をつくり鑄たる像ををがみたり
Psal JapBungo 106:20  かくの如くおのが榮光をかへて草をくらふ牛のかたちに似す
Psal JapBungo 106:21  救主なる神はエジプトにて大なるわざをなし
Psal JapBungo 106:22  ハムの地にて奇しき事跡をなし紅海のほとりにて懼るべきことを爲たまへり かれは斯る神をわすれたり
Psal JapBungo 106:23  この故にヱホバかれらを亡さんと宣まへり されど神のえらみたまへる者モーセやぶれの間隙にありてその前にたちその烈怒をひきかへして滅亡をまぬかれしめたり
Psal JapBungo 106:24  かれら美しき地を蔑しそのみことばを信ぜず
Psal JapBungo 106:25  剰さへその幕屋にてつぶやきヱホバの聲をもきかざりき
Psal JapBungo 106:26  この故に手をあげて彼等にむかひたまへり これ野にてかれらを斃れしめんとし
Psal JapBungo 106:27  又もろもろの國のうちにてその裔をたふれしめ もろもろの地にかれらを散さんとしたまへるなり
Psal JapBungo 106:28  彼らはバアルベオルにつきて死るものの祭物をくらひたり
Psal JapBungo 106:29  斯のごとくその行爲をもてヱホバの烈怒をひきいだしければえやみ侵しいりたり
Psal JapBungo 106:30  そのときピネハスたちて裁判をなせり かくて疫癘はやみぬ
Psal JapBungo 106:31  ピネハスは萬代までとこしへにこのことを義とせられたり
Psal JapBungo 106:32  民メリバの水のほとりにてヱホバの烈怒をひきおこししかば かれらの故によりてモーセも禍害にあへり
Psal JapBungo 106:33  かれら神の霊にそむきしかばモーセその口唇にて妄にものいひたればなり
Psal JapBungo 106:34  かれらはヱホバの命じたまへる事にしたがはずしてもろもろの民をほろぼさず
Psal JapBungo 106:35  反てもろもろの國人とまじりをりてその行爲にならひ
Psal JapBungo 106:36  おのが羂となりしその偶像につかへたり
Psal JapBungo 106:38  罪なき血すなはちカナンの偶像にささげたる己がむすこむすめの血をながしぬ 斯てくには血にてけがされたり
Psal JapBungo 106:39  またそのわざは自己をけがし そのおこなふところは姦淫なり
Psal JapBungo 106:40  このゆゑにヱホバの怒その民にむかひて起り その嗣業をにくみて
Psal JapBungo 106:41  かれらをもろもろの國の手にわたしたまへり 彼等はおのれを恨るものに制へられ
Psal JapBungo 106:42  おのれの仇にしへたげられ その手の下にうちふせられたり
Psal JapBungo 106:43  ヱホバはしばしば助けたまひしかどかれらは謀略をまうけて逆き そのよこしまに卑くせられたり
Psal JapBungo 106:44  されどヱホバはかれらの哭聲をききたまひしとき その患難をかへりみ
Psal JapBungo 106:45  その契約をかれらの爲におもひいだし その憐憫のゆたかなるにより聖意をかへさせ給ひて
Psal JapBungo 106:46  かれらを己がとりこにせられたる者どもに憐まるることを得しめたまへり
Psal JapBungo 106:47  われらの神ヱホバよ われらをすくひて列邦のなかより取集めたまへ われらは聖名に謝し なんぢのほむべき事をほこらん
Psal JapBungo 106:48  イスラエルの神ヱホバはとこしへより永遠までほむべきかな すべての民はアーメンととなふべし ヱホバを讃稱へよ
Chapter 107
Psal JapBungo 107:1  ヱホバに感謝せよ ヱホバは惠ふかくましましてその憐憫かぎりなし
Psal JapBungo 107:2  ヱホバの救贖をかうぶる者はみな然いふべきなり
Psal JapBungo 107:3  ヱホバは敵の手よりかれらを贖ひもろもろの地よ東西北南よりとりあつめたまへり
Psal JapBungo 107:4  かれら野にてあれはてたる路にさまよひその住ふべき邑にあはざりき
Psal JapBungo 107:5  かれら饑また渇きそのうちの霊魂おとろへたり
Psal JapBungo 107:6  斯てその困苦のうちにてヱホバをよばはりたればヱホバこれを患難よりたすけいだし
Psal JapBungo 107:7  住ふべき邑にゆかしめんとて直き路にみちびきたまへり
Psal JapBungo 107:8  願くはすべての人はヱホバの惠により人の子になしたまへる奇しき事跡によりてヱホバを讃稱へんことを
Psal JapBungo 107:9  ヱホバは渇きしたふ霊魂をたらはせ饑たるたましひを嘉物にてあかしめ給へばなり
Psal JapBungo 107:10  くらきと死の蔭とに居るもの患難とくろがねとに縛しめらるるもの
Psal JapBungo 107:11  神の言にそむき至高者のをしへを蔑しめければ
Psal JapBungo 107:12  勤勞をもてその心をひくうしたまへり かれら仆れたれど助くるものもなかりき
Psal JapBungo 107:13  斯てその困苦のうちにてヱホバをよばはりたればヱホバこれを患難よりすくひ
Psal JapBungo 107:14  くらきと死のかげより彼等をみちびき出してその械をこぼちたまへり
Psal JapBungo 107:15  願くはすべての人はヱホバの惠により人の子になしたまへる奇しき事跡によりてヱホバを讃稱へんことを
Psal JapBungo 107:16  そはあかがねの門をこぼち くろがねの關木をたちきりたまへり
Psal JapBungo 107:17  愚かなる者はおのが愆の道により己がよこしまによりて惱めり
Psal JapBungo 107:18  かれらの霊魂はすべての食物をきらひて死の門にちかづく
Psal JapBungo 107:19  かくてその困苦のうちにてヱホバをよばふ ヱホバこれを患難よりすくひたまふ
Psal JapBungo 107:20  その聖言をつかはして之をいやし之をその滅亡よりたすけいだしたまふ
Psal JapBungo 107:21  願くはすべての人ヱホバのめぐみにより人の子になしたまへる奇しき事跡によりてヱホバをほめたたへんことを
Psal JapBungo 107:22  かれらは感謝のそなへものをささげ喜びうたひてその事跡をいひあらはすべし
Psal JapBungo 107:23  舟にて海にうかび大洋にて事をいとなむ者は
Psal JapBungo 107:24  ヱホバのみわざを見また淵にてその奇しき事跡をみる
Psal JapBungo 107:25  ヱホバ命じたまへばあらき風おこりてその浪をあぐ
Psal JapBungo 107:26  かれら天にのぼりまた淵にくだり患難によりてその霊魂とけさり
Psal JapBungo 107:27  左た右たにかたぶき酔たる者のごとく踉蹌てなす所をしらず
Psal JapBungo 107:28  かくてその困苦のうちにてヱホバをよばふ ヱホバこれを患難よりたづさへいで
Psal JapBungo 107:29  狂風をしづめて浪をおだやかになし給へり
Psal JapBungo 107:30  かれらはおのが靜かなるをよろこぶ 斯てヱホバはかれらをその望むところの湊にみちびきたまふ
Psal JapBungo 107:31  願くはすべての人ヱホバの惠により人の子になしたまへる奇しき事跡によりてヱホバをほめたたへんことを
Psal JapBungo 107:32  かれら民の會にてこれをあがめ長老の座にてこれを讃稱ふべし
Psal JapBungo 107:33  ヱホバは河を野にかはらせ泉をかわける地に變らせ
Psal JapBungo 107:34  また豊かなる地にすめる民の惡によりてそこを鹵の地にかはらせ給ふ
Psal JapBungo 107:35  野を池にかはらせ乾ける地をいづみにかはらせ
Psal JapBungo 107:36  ここに餓たるものを住はせたまふ されば彼らは己がすまひの邑をたて
Psal JapBungo 107:37  畠にたねをまき葡萄園をまうけてそのむすべる實をえたり
Psal JapBungo 107:38  ヱホバはかれらの甚くふえひろごれるまでに惠をあたへ その牲畜のへることをも許したまはず
Psal JapBungo 107:39  されどまた虐待くるしみ悲哀によりて減ゆき且うなたれたり
Psal JapBungo 107:40  ヱホバもろもろの君に侮辱をそそぎ道なき荒地にさまよはせたまふ
Psal JapBungo 107:41  然はあれど貧しきものを患難のうちより擧てその家族をひつじの群のごとくならしめたまふ
Psal JapBungo 107:42  直きものは之をみて喜びもろもろの不義はその口をふさがん
Psal JapBungo 107:43  すべて慧者はこれらのことに心をよせヱホバの憐憫をさとるべし
Chapter 108
Psal JapBungo 108:1  神よわが心はさだまれり われ謳ひまつらん 稱まつらん わが榮をもてたたへまつらん
Psal JapBungo 108:2  筝よ琴よさむべし われ黎明をよびさまさん
Psal JapBungo 108:3  ヱホバよ我もろもろの民のなかにてなんぢに感謝し もろもろの國のなかにてなんぢをほめうたはん
Psal JapBungo 108:4  そは汝のあはれみは大にして天のうへにあがり なんぢの眞實は雲にまでおよぶ
Psal JapBungo 108:5  神よねがはくはみづからを天よりもたかくし榮光を全地のうへに擧たまへ
Psal JapBungo 108:6  ねがはくは右の手をもて救をほどこし われらに答をなして愛しみたまふものに助をえしめたまへ
Psal JapBungo 108:7  神はその聖をもていひたまへり われ甚くよろこばん我シケムをわかちスコテの谷をはからん
Psal JapBungo 108:8  ギレアデはわがものマナセはわが有なりエフライムも亦わが首のまもりなりユダはわが杖
Psal JapBungo 108:9  モアブはわが足盥なりエドムにはわが履をなげんペリシテよわが故によりて聲をあげよと
Psal JapBungo 108:10  誰かわれを堅固なる邑にすすましめんや 誰かわれをみちびきてエドムにゆきしや
Psal JapBungo 108:11  神よなんぢはわれらを棄たまひしにあらずや 神よなんぢはわれらの軍とともに出ゆきたまはず
Psal JapBungo 108:12  ねがはくは助をわれにあたへて敵にむかはしめたまへ 人のたすけは空しければなり
Psal JapBungo 108:13  われらは神によりて勇しくはたらかん われらの敵をふみたまふものは神なればなり
Chapter 109
Psal JapBungo 109:1  わが讃たたふる神よもだしたまふなかれ
Psal JapBungo 109:2  かれらは惡の口とあざむきの口とをあけて我にむかひ いつはりの舌をもて我にかたり
Psal JapBungo 109:3  うらみの言をもて我をかこみ ゆゑなく我をせめて闘ふことあればなり
Psal JapBungo 109:4  われ愛するにかれら反りてわが敵となる われただ祈るなり
Psal JapBungo 109:5  かれらは惡をもてわが善にむくい恨をもてわが愛にむくいたり
Psal JapBungo 109:6  ねがはくは彼のうへに惡人をたてその右方に敵をたたしめたまへ
Psal JapBungo 109:7  かれが鞫かるるときはその罪をあらはにせられ又そのいのりは罪となり
Psal JapBungo 109:8  その日はすくなく その職はほかの人にえられ
Psal JapBungo 109:9  その子輩はみなしごとなり その妻はやもめとなり
Psal JapBungo 109:10  その子輩はさすらひて乞丐 そのあれたる處よりいできたりて食をもとむべし
Psal JapBungo 109:11  彼のもてるすべてのものは債主にうばはれ かれの勤勞は外人にかすめらるべし
Psal JapBungo 109:12  かれに惠をあたふる人ひとりだになく かれの孤子をあはれむ者もなく
Psal JapBungo 109:13  その裔はたえその名はつぎの世にきえうすべし
Psal JapBungo 109:14  その父等のよこしまはヱホバのみこころに記され その母のつみはきえざるべし
Psal JapBungo 109:15  かれらは恒にヱホバの前におかれ その名は地より斷るべし
Psal JapBungo 109:16  かかる人はあはれみを施すことをおもはず反りて貧しきもの乏しきもの心のいためる者をころさんとして攻たりき
Psal JapBungo 109:17  かかる人は詛ふことをこのむ この故にのろひ己にいたる惠むことをたのしまず この故にめぐみ己にとほざかれり
Psal JapBungo 109:18  かかる人はころものごとくに詛をきる この故にのろひ水のごとくにおのれの衷にいり油のごとくにおのれの骨にいれり
Psal JapBungo 109:19  ねがはくは詛をおのれのきたる衣のごとく帶のごとくなして恒にみづから纏はんことを
Psal JapBungo 109:20  これらの事はわが敵とわが霊魂にさからひて惡言をいふ者とにヱホバのあたへたまふ報なり
Psal JapBungo 109:21  されど主ヱホバよなんぢの名のゆゑをもて我をかへりみたまへ なんぢの憐憫はいとふかし ねがはくは我をたすけたまへ
Psal JapBungo 109:22  われは貧しくして乏し わが心うちにて傷をうく
Psal JapBungo 109:23  わがゆく状はゆふ日の影のごとく また蝗のごとく吹さらるるなり
Psal JapBungo 109:24  わが膝は斷食によりてよろめき わが肉はやせおとろふ
Psal JapBungo 109:25  われは彼等にそしらるる者となれり かれら我をみるときは首をふる
Psal JapBungo 109:26  わが神ヱホバよねがはくは我をたすけその憐憫にしたがひて我をすくひたまへ
Psal JapBungo 109:27  ヱホバよこれらは皆なんぢの手よりいで 汝のなしたまへることなるを彼等にしらしめたまへ
Psal JapBungo 109:28  かれらは詛へども汝はめぐみたまふ かれらの立ときは恥かしめらるれどもなんぢの僕はよろこばん
Psal JapBungo 109:29  わがもろもろの敵はあなどりを衣おのが恥を外袍のごとくにまとふべし
Psal JapBungo 109:30  われはわが口をもて大にヱホバに謝し おほくの人のなかにて讃まつらむ
Psal JapBungo 109:31  ヱホバはまづしきものの右にたちてその霊魂を罪せんとする者より之をすくひたまへり
Chapter 110
Psal JapBungo 110:1  ヱホバわが主にのたまふ 我なんぢの仇をなんぢの承足とするまではわが右にざすべし
Psal JapBungo 110:2  ヱホバはなんぢのちからの杖をシオンよりつきいださしめたまはん 汝はもろもろの仇のなかに王となるべし
Psal JapBungo 110:3  なんぢのいきほひの日になんぢの民は聖なるうるはしき衣をつけ 心よりよろこびて己をささげん なんぢは朝の胎よりいづる壯きものの露をもてり
Psal JapBungo 110:4  ヱホバ誓をたてて聖意をかへさせたまふことなし 汝はメルキセデクの状にひとしくとこしへに祭司たり
Psal JapBungo 110:5  主はなんぢの右にありてそのいかりの日に王等をうちたまへり
Psal JapBungo 110:6  主はもろもろの國のなかにて審判をおこなひたまはん 此處にも彼處にも屍をみたしめ 寛濶なる地をすぶる首領をうちたまへり
Psal JapBungo 110:7  かれ道のほとりの川より汲てのみ斯てかうべを擧ん
Chapter 111
Psal JapBungo 111:1  ヱホバを讃たたへよ 我はなほきものの會あるひは公會にて心をつくしてヱホバに感謝せん
Psal JapBungo 111:2  ヱホバのみわざは大なりすべてその事跡をしたふものは之をかんがへ究む
Psal JapBungo 111:3  その行ひたまふところは榮光ありまた稜威あり その公義はとこしへに失することなし
Psal JapBungo 111:4  ヱホバはその奇しきみわざを人のこころに記しめたまへり ヱホバはめぐみと憐憫とにて充たまふ
Psal JapBungo 111:5  ヱホバは己をおそるるものに糧をあたへたまへり またその契約をとこしへに心にとめたまはん
Psal JapBungo 111:6  ヱホバはもろもろの國の所領をおのれの民にあたへてその作爲のちからを之にあらはしたまへり
Psal JapBungo 111:7  その手のみわざは眞實なり公義なり そのもろもろの訓諭はかたし
Psal JapBungo 111:8  これらは世々かぎりなく堅くたち眞實と正直とにてなれり
Psal JapBungo 111:9  ヱホバはそのたみに救贖をほどこし その契約をとこしへに立たまへり ヱホバの名は聖にしてあがむべきなり
Psal JapBungo 111:10  ヱホバをおそるるは智慧のはじめなり これらを行ふものは皆あきらかなる聰ある人なり ヱホバの頌美はとこしへに失ることなし
Chapter 112
Psal JapBungo 112:1  ヱホバを讃まつれヱホバを畏れてそのもろもろの誡命をいたく喜ぶものはさいはひなり
Psal JapBungo 112:2  かかる人のすゑは地にてつよく直きものの類はさいはひを得ん
Psal JapBungo 112:3  富と財とはその家にあり その公義はとこしへにうすることなし
Psal JapBungo 112:4  直き者のために暗きなかにも光あらはる 彼は惠ゆたかに憐憫にみつる義しきものなり
Psal JapBungo 112:5  惠をほどこし貸ことをなす者はさいはひなり かかる人は審判をうくるときおのが訴をささへうべし
Psal JapBungo 112:6  又とこしへまで動かさるることなからん義者はながく忘れらるることなかるべし
Psal JapBungo 112:7  彼はあしき音信によりて畏れず その心ヱホバに依賴みてさだまれり
Psal JapBungo 112:8  その心かたくたちて懼るることなく敵につきての願望をつひに見ん
Psal JapBungo 112:9  彼はちらして貧者にあたふ その正義はとこしへにうすることなし その角はあがめをうけて擧られん
Psal JapBungo 112:10  惡者はこれを見てうれへもだえ切歯しつつ消さらん また惡きものの願望はほろぶべし
Chapter 113
Psal JapBungo 113:1  ヱホバをほめまつれ汝等ヱホバの僕よほめまつれヱホバの名をほめまつれ
Psal JapBungo 113:2  今より永遠にいたるまでヱホバの名はほむべきかな
Psal JapBungo 113:3  日のいづる處より日のいる處までヱホバの名はほめらるべし
Psal JapBungo 113:4  ヱホバはもろもろの國の上にありてたかく その榮光は天よりもたかし
Psal JapBungo 113:5  われらの神ヱホバにたぐふべき者はたれぞや 寳座をその高處にすゑ己をひくくして天と地とをかへりみ給ふ
Psal JapBungo 113:6  われらの神ヱホバにたぐふべき者はたれぞや 寳座をその高處にすゑ己をひくくして天と地とをかへりみ給ふ
Psal JapBungo 113:7  まづしきものを塵よりあげ乏しきものを糞土よりあげて
Psal JapBungo 113:8  もろもろの諸侯とともにすわらせ その民のきみたちと共にすわらせたまはん
Psal JapBungo 113:9  又はらみなき婦に家をまもらせ おほくの子女のよろこばしき母たらしめたまふ ヱホバを讃まつれ
Chapter 114
Psal JapBungo 114:1  イスラエルの民エジプトをいで ヤコブのいへ異言の民をはなれしとき
Psal JapBungo 114:2  ユダはヱホバの聖所となりイスラエルはヱホバの所領となれり
Psal JapBungo 114:3  海はこれを見てにげヨルダンは後にしりぞき
Psal JapBungo 114:4  山は牡羊のごとくをどり小山はこひつじのごとく躍れり
Psal JapBungo 114:5  海よなんぢ何とてにぐるやヨルダンよなんぢ何とて後にしりぞくや
Psal JapBungo 114:6  山よなにとて牡羊のごとくをどるや小山よなにとて小羊のごとく躍るや
Psal JapBungo 114:7  地よ主のみまへヤコブの神の前にをののけ
Psal JapBungo 114:8  主はいはを池にかはらせ石をいづみに變らせたまへり
Chapter 115
Psal JapBungo 115:1  ヱホバよ榮光をわれらに歸するなかれ われらに歸するなかれ なんぢのあはれみと汝のまこととの故によりてただ名にのみ歸したまへ
Psal JapBungo 115:2  もろもろの國人はいかなればいふ 今かれらの神はいづくにありやと
Psal JapBungo 115:3  然どわれらの神は天にいます 神はみこころのままにすべての事をおこなひ給へり
Psal JapBungo 115:4  かれらの偶像はしろかねと金にして人の手のわざなり
Psal JapBungo 115:5  その偶像は口あれどいはず目あれどみず
Psal JapBungo 115:7  手あれどとらず脚あれどあゆまず喉より聲をいだすことなし
Psal JapBungo 115:8  此をつくる者とこれに依賴むものとは皆これにひとしからん
Psal JapBungo 115:9  イスラエルよなんぢヱホバに依賴め ヱホバはかれらの助かれらの盾なり
Psal JapBungo 115:10  アロンの家よなんぢらヱホバによりたのめ ヱホバはかれらの助かれらの盾なり
Psal JapBungo 115:11  ヱホバを畏るるものよヱホバに依賴め ヱホバはかれらの助かれらの盾なり
Psal JapBungo 115:12  ヱホバは我儕をみこころに記たまへり われらを惠みイスラエルの家をめぐみアロンのいへをめぐみ
Psal JapBungo 115:13  また小なるも大なるもヱホバをおそるる者をめぐみたまはん
Psal JapBungo 115:14  願くはヱホバなんぢらを増加へ なんぢらとなんぢらの子孫とをましくはへ給はんことを
Psal JapBungo 115:15  なんぢらは天地をつくりたまへるヱホバに惠まるる者なり
Psal JapBungo 115:16  天はヱホバの天なり されど地は人の子にあたへたまへり
Psal JapBungo 115:17  死人も幽寂ところに下れるものもヤハを讃稱ふることなし
Psal JapBungo 115:18  然どわれらは今より永遠にいたるまでヱホバを讃まつらむ 汝等ヱホバをほめたたへよ
Chapter 116
Psal JapBungo 116:1  われヱホバを愛しむ そはわが聲とわが願望とをききたまへばなり
Psal JapBungo 116:2  ヱホバみみを我にかたぶけたまひしが故に われ世にあらんかぎりヱホバを呼まつらむ
Psal JapBungo 116:3  死の繩われをまとひ陰府のくるしみ我にのぞめり われは患難とうれへとにあへり
Psal JapBungo 116:4  その時われヱホバの名をよべり ヱホバよ願くはわが霊魂をすくひたまへと
Psal JapBungo 116:5  ヱホバは恩惠ゆたかにして公義ましませり われらの神はあはれみ深し
Psal JapBungo 116:6  ヱホバは愚かなるものを護りたまふ われ卑くせられしがヱホバ我をすくひたまへり
Psal JapBungo 116:7  わが霊魂よなんぢの平安にかへれ ヱホバは豊かになんぢを待ひたまへばなり
Psal JapBungo 116:8  汝はわがたましひを死より わが目をなみだより わが足を顛蹶よりたすけいだしたまひき
Psal JapBungo 116:9  われは活るものの國にてヱホバの前にあゆまん
Psal JapBungo 116:10  われ大になやめりといひつつもなほ信じたり
Psal JapBungo 116:11  われ惶てしときに云らく すべての人はいつはりなりと
Psal JapBungo 116:12  我いかにしてその賜へるもろもろの恩惠をヱホバにむくいんや
Psal JapBungo 116:13  われ救のさかづきをとりてヱホバの名をよびまつらむ
Psal JapBungo 116:14  我すべての民のまへにてヱホバにわが誓をつくのはん
Psal JapBungo 116:15  ヱホバの聖徒の死はそのみまへにて貴とし
Psal JapBungo 116:16  ヱホバよ誠にわれはなんぢの僕なり われはなんぢの婢女の子にして汝のしもべなり なんぢわが縲絏をときたまへり
Psal JapBungo 116:17  われ感謝をそなへものとして汝にささげん われヱホバの名をよばん
Psal JapBungo 116:18  我すべての民のまへにてヱホバにわがちかひを償はん
Psal JapBungo 116:19  ヱルサレムよ汝のなかにてヱホバのいへの大庭のなかにて此をつくのふべし ヱホバを讃まつれ
Chapter 117
Psal JapBungo 117:1  もろもろの國よなんぢらヱホバを讃まつれ もろもろの民よなんぢらヱホバを稱へまつれ
Psal JapBungo 117:2  そはわれらに賜ふその憐憫はおほいなり ヱホバの眞實はとこしへに絶ることなし ヱホバをほめまつれ
Chapter 118
Psal JapBungo 118:1  ヱホバに感謝せよヱホバは恩惠ふかくその憐憫とこしへに絶ることなし
Psal JapBungo 118:2  イスラエルは率いふべし その憐憫はとこしへにたゆることなしと
Psal JapBungo 118:3  アロンの家はいざ言ふべし そのあはれみは永遠にたゆることなしと
Psal JapBungo 118:4  ヱホバを畏るるものは率いふべし その憐憫はとこしへにたゆることなしと
Psal JapBungo 118:5  われ患難のなかよりヱホバをよべば ヱホバこたへて我をひろき處におきたまへり
Psal JapBungo 118:6  ヱホバわが方にいませばわれにおそれなし 人われに何をなしえんや
Psal JapBungo 118:7  ヱホバはわれを助くるものとともに我がかたに坐す この故にわれを憎むものにつきての願望をわれ見ることをえん
Psal JapBungo 118:8  ヱホバに依賴むは人にたよるよりも勝りてよし
Psal JapBungo 118:9  ヱホバによりたのむはもろもろの侯にたよるよりも勝りてよし
Psal JapBungo 118:10  もろもろの國はわれを圍めり われヱホバの名によりて彼等をほろぼさん
Psal JapBungo 118:11  かれらは我をかこめり我をかこめりヱホバの名によりて彼等をほろぼさん
Psal JapBungo 118:12  かれらは蜂のごとく我をかこめり かれらは荊の火のごとく消たり われはヱホバの名によりてかれらを滅さん
Psal JapBungo 118:13  汝われを倒さんとしていたく剌つれど ヱホバわれを助けたまへり
Psal JapBungo 118:14  ヱホバはわが力わが歌にしてわが救となりたまへり
Psal JapBungo 118:15  歓喜とすくひとの聲はただしきものの幕屋にあり ヱホバのみぎの手はいさましき動作をなしたまふ
Psal JapBungo 118:16  ヱホバのみぎの手はたかくあがりヱホバの右の手はいさましき動作をなしたまふ
Psal JapBungo 118:17  われは死ることなからん 存へてヤハの事跡をいひあらはさん
Psal JapBungo 118:18  ヤハはいたく我をこらしたまひしかど死には付したまはざりき
Psal JapBungo 118:19  わがために義の門をひらけ 我そのうちにいりてヤハに感謝せん
Psal JapBungo 118:20  こはヱホバの門なりただしきものはその内にいるべし
Psal JapBungo 118:21  われ汝に感謝せん なんぢ我にこたへてわが救となりたまへばなり
Psal JapBungo 118:22  工師のすてたる石はすみの首石となれり
Psal JapBungo 118:23  これヱホバの成たまへる事にしてわれらの目にあやしとする所なり
Psal JapBungo 118:24  これヱホバの設けたまへる日なり われらはこの日によろこびたのしまん
Psal JapBungo 118:25  ヱホバよねがはくはわれらを今すくひたまへ ヱホバよねがはくは我儕をいま榮えしめたまヘ
Psal JapBungo 118:26  ヱホバの名によりて來るものは福ひなり われらヱホバの家よりなんぢらを祝せり
Psal JapBungo 118:27  ヱホバは神なり われらに光をあたへたまへり 繩をもて祭壇の角にいけにへをつなげ
Psal JapBungo 118:28  なんぢはわが神なり我なんぢに感謝せん なんぢはわが神なり我なんぢを崇めまつらん
Psal JapBungo 118:29  ヱホバにかんしやせよ ヱホバは恩惠ふかくその憐憫とこしへに絶ることなし
Chapter 119
Psal JapBungo 119:1  おのが道をなほくしてヱホバの律法をあゆむ者はさいはひなり
Psal JapBungo 119:2  ヱホバのもろもろの證詞をまもり 心をつくしてヱホバを尋求むるものは福ひなり
Psal JapBungo 119:3  かかる人は不義をおこなはずしてヱホバの道をあゆむなり
Psal JapBungo 119:4  ヱホバよなんぢ訓諭をわれらに命じてねんごろに守らせたまふ
Psal JapBungo 119:5  なんぢわが道をかたくたててその律法をまもらせたまはんことを
Psal JapBungo 119:6  われ汝のもろもろの誡命にこころをとむるときは恥ることあらじ
Psal JapBungo 119:7  われ汝のただしき審判をまなばば 直き心をもてなんぢに感謝せん
Psal JapBungo 119:8  われは律法をまもらん われを棄はてたまふなかれ
Psal JapBungo 119:9  わかき人はなにによりてかその道をきよめん 聖言にしたがひて愼むのほかぞなき
Psal JapBungo 119:10  われ心をつくして汝をたづねもとめたり 願くはなんぢの誡命より迷ひいださしめ給ふなかれ
Psal JapBungo 119:11  われ汝にむかひて罪ををかすまじき爲になんぢの言をわが心のうちに蔵へたり
Psal JapBungo 119:12  讃べきかなヱホバよねがはくは律法をわれに敎へたまへ
Psal JapBungo 119:13  われわが口唇をもてなんぢの口よりいでしもろもろの審判をのべつたへたり
Psal JapBungo 119:14  我もろもろの財貨をよろこぶごとくに汝のあかしの道をよろこべり
Psal JapBungo 119:15  我なんぢの訓諭をおもひ汝のみちに心をとめん
Psal JapBungo 119:16  われは律法をよろこび聖言をわするることなからん
Psal JapBungo 119:17  ねがはくは汝のしもべを豊にあしらひて存へしめたまへ さらばわれ聖言をまもらん
Psal JapBungo 119:18  なんぢわが眼をひらき なんぢの法のうちなる奇しきことを我にみせたまへ
Psal JapBungo 119:19  われは世にある旅客なり 我になんぢの誡命をかくしたまふなかれ
Psal JapBungo 119:20  斷るときなくなんぢの審判をしたふが故にわが霊魂はくだくるなり
Psal JapBungo 119:21  汝はたかぶる者をせめたまへり なんぢの誡命よりまよひづる者はのろはる
Psal JapBungo 119:22  我なんぢの證詞をまもりたり 我より謗とあなどりとを取去たまへ
Psal JapBungo 119:23  又もろもろの侯は坐して相語りわれをそこなはんとせり 然はあれど汝のしもべは律法をふかく思へり
Psal JapBungo 119:24  汝のもろもろの證詞はわれをよろこばせわれをさとす者なり
Psal JapBungo 119:25  わが霊魂は塵につきぬ なんぢの言にしたがひて我をいかしたまへ
Psal JapBungo 119:26  我わがふめる道をあらはししかば汝こたへを我になしたまへり なんぢの律法をわれに敎へたまへ
Psal JapBungo 119:27  なんぢの訓諭のみちを我にわきまへしめたまへ われ汝のくすしき事跡をふかく思はん
Psal JapBungo 119:28  わがたましひ痛めるによりてとけゆく ねがはくは聖言にしたがひて我にちからを予へたまへ
Psal JapBungo 119:29  願くはいつはりの道をわれより遠ざけ なんぢの法をもて我をめぐみたまへ
Psal JapBungo 119:30  われは眞實のみちをえらび 恒になんぢのもろもろの審判をわが前におけり
Psal JapBungo 119:31  我なんぢの證詞をしたひて離れず ヱホバよねがはくは我をはづかしめ給ふなかれ
Psal JapBungo 119:32  われ汝のいましめの道をはしらん その時なんぢわが心をひろく爲たまふべし
Psal JapBungo 119:33  ヱホバよ願くはなんぢの律法のみちを我にをしへたまへ われ終にいたるまで之をまもらん
Psal JapBungo 119:34  われに智慧をあたへ給へ さらば我なんぢの法をまもり心をつくして之にしたがはん
Psal JapBungo 119:35  われに汝のいましめの道をふましめたまへ われその道をたのしめばなり
Psal JapBungo 119:36  わが心をなんぢの證詞にかたぶかしめて 貪利にかたぶかしめ給ふなかれ
Psal JapBungo 119:37  わが眼をほかにむけて虚しきことを見ざらしめ 我をなんぢの途にて活し給へ
Psal JapBungo 119:38  ひたすらに汝をおそるる汝のしもべに 聖言をかたくしたまへ
Psal JapBungo 119:39  わがおそるる謗をのぞきたまへ そはなんぢの審判はきはめて善し
Psal JapBungo 119:40  我なんぢの訓諭をしたへり 願くはなんぢの義をもて我をいかしたまへ
Psal JapBungo 119:41  ヱホバよ聖言にしたがひてなんぢの憐憫なんぢの拯救を我にのぞませたまへ
Psal JapBungo 119:42  さらば我われを謗るものに答ふることをえん われ聖言によりたのめばなり
Psal JapBungo 119:43  又わが口より眞理のことばをことごとく除き給ふなかれ われなんぢの審判をのぞみたればなり
Psal JapBungo 119:44  われたえずいや永久になんぢの法をまもらん
Psal JapBungo 119:45  われなんぢの訓諭をもとめたるにより障なくしてあゆまん
Psal JapBungo 119:46  われまた王たちの前になんぢの證詞をかたりて恥ることあらじ
Psal JapBungo 119:47  我わが愛するなんぢの誡命をもて己をたのしましめん
Psal JapBungo 119:48  われ手をわがあいする汝のいましめに擧げ なんぢの律法をふかく思はん
Psal JapBungo 119:49  ねがはくは汝のしもべに宣ひたる聖言をおもひいだしたまへ 汝われに之をのぞましめ給へり
Psal JapBungo 119:50  なんぢの聖言はわれを活ししがゆゑに 今もなほわが艱難のときの安慰なり
Psal JapBungo 119:51  高ぶる者おほいに我をあざわらへり されど我なんぢの法をはなれざりき
Psal JapBungo 119:52  ヱホバよわれ汝がふるき往昔よりの審判をおもひいだして自から慰めたり
Psal JapBungo 119:53  なんぢの法をすつる惡者のゆゑによりて 我はげしき怒をおこしたり
Psal JapBungo 119:54  なんぢの律法はわが旅の家にてわが歌となれり
Psal JapBungo 119:55  ヱホバよわれ夜間になんぢの名をおもひいだして なんぢの法をまもれり
Psal JapBungo 119:56  われ汝のさとしを守りしによりてこの事をえたるなり
Psal JapBungo 119:57  ヱホバはわがうくべき有なり われ汝のもろもろの言をまもらんといへり
Psal JapBungo 119:58  われ心をつくして汝のめぐみを請求めたり ねがはくは聖言にしたがひて我をあはれみたまへ
Psal JapBungo 119:59  我わがすべての途をおもひ 足をかへしてなんぢの證詞にむけたり
Psal JapBungo 119:60  我なんぢの誡命をまもるに速けくしてたゆたはざりき
Psal JapBungo 119:61  惡きものの繩われに纏ひたれども 我なんぢの法をわすれざりき
Psal JapBungo 119:62  我なんぢのただしき審判のゆゑに 夜半におきてなんぢに感謝せん
Psal JapBungo 119:63  われは汝をおそるる者 またなんぢの訓諭をまもるものの侶なり
Psal JapBungo 119:64  ヱホバよ汝のあはれみは地にみちたり 願くはなんぢの律法をわれにをしへたまへ
Psal JapBungo 119:65  ヱホバよなんぢ聖言にしたがひ惠をもてその僕をあしらひたまへり
Psal JapBungo 119:66  われ汝のいましめを信ず ねがはくはわれに聡明と智識とををしへたまへ
Psal JapBungo 119:67  われ苦しまざる前にはまよひいでぬ されど今はわれ聖言をまもる
Psal JapBungo 119:68  なんぢは善にして善をおこなひたまふ ねがはくは汝のおきてを我にをしへたまへ
Psal JapBungo 119:69  高ぶるもの虚偽をくはだてて我にさからへり われ心をつくしてなんぢの訓諭をまもらん
Psal JapBungo 119:70  かれらの心はこえふとりて脂のごとし されど我はなんぢの法をたのしむ
Psal JapBungo 119:71  困苦にあひたりしは我によきことなり 此によりて我なんぢの律法をまなびえたり
Psal JapBungo 119:72  なんぢの口の法はわがためには千々のこがね白銀にもまされり
Psal JapBungo 119:73  なんぢの手はわれを造りわれを形づくれり ねがはくは智慧をあたへて我になんぢの誡命をまなばしめたまへ
Psal JapBungo 119:74  なんぢを畏るるものは我をみて喜ばん われ聖言によりて望をいたきたればなり
Psal JapBungo 119:75  ヱホバよ我はなんぢの審判のただしく又なんぢが眞實をもて我をくるしめたまひしを知る
Psal JapBungo 119:76  ねがはくは汝のしもべに宣ひたる聖言にしたがひて 汝の仁慈をわが安慰となしたまへ
Psal JapBungo 119:77  なんぢの憐憫をわれに臨ませたまへ さらばわれ生ん なんぢの法はわが樂しめるところなり
Psal JapBungo 119:78  高ぶるものに恥をかうぷらせたまへ かれらは虚偽をもて我をくつがへしたればなり されど我なんぢの訓諭をふかくおもはん
Psal JapBungo 119:79  汝をおそるる者となんぢの證詞をしるものとを我にかへらしめたまへ
Psal JapBungo 119:80  わがこころを全くして汝のおきてを守らしめたまへ さらばわれ恥をかうぶらじ
Psal JapBungo 119:81  わが霊魂はなんぢの救をしたひてたえいるばかりなり 然どわれなほ聖言によりて望をいだく
Psal JapBungo 119:82  なんぢ何のとき我をなぐさむるやといひつつ 我みことばを慕ふによりて眼おとろふ
Psal JapBungo 119:83  我は煙のなかの革嚢のごとくなりぬれども 尚なんぢの律法をわすれず
Psal JapBungo 119:84  汝のしもべの日は幾何ありや 汝いづれのとき我をせむるものに審判をおこなひたまふや
Psal JapBungo 119:85  たかぶる者われを害はんとて阱をほれり かれらはなんぢの法にしたがはず
Psal JapBungo 119:86  なんぢの誡命はみな眞實なり かれらは虚偽をもて我をせむ ねがはくは我をたすけたまへ
Psal JapBungo 119:87  かれらは地にてほとんど我をほろぼせり されど我はなんぢの訓諭をすてざりき
Psal JapBungo 119:88  願くはなんぢの仁慈にしたがひて我をいかしたまへ 然ばわれ御口よりいづる證詞をまもらん
Psal JapBungo 119:89  ヱホバよみことばは天にてとこしえに定まり
Psal JapBungo 119:90  なんぢの眞實はよろづ世におよぶ なんぢ地をかたく立たまへば地はつねにあり
Psal JapBungo 119:91  これらのものはなんぢの命令にしたがひ 恒にありて今日にいたる 萬のものは皆なんぢの僕なればなり
Psal JapBungo 119:92  なんぢの法わがたのしみとならざりしならば我はつひに患難のうちに滅びたるならん
Psal JapBungo 119:93  われ恒になんぢの訓諭をわすれじ 汝これをもて我をいかしたまへばなり
Psal JapBungo 119:94  我はなんぢの有なりねがはくは我をすくひたまへ われ汝のさとしを求めたり
Psal JapBungo 119:95  惡きものは我をほろぼさんとして窺ひぬ われは唯なんぢのもろもろの證詞をおもはん
Psal JapBungo 119:96  我もろもろの純全に限あるをみたり されど汝のいましめはいと廣し
Psal JapBungo 119:97  われなんぢの法をいつくしむこといかばかりぞや われ終日これを深くおもふ
Psal JapBungo 119:98  なんぢの誡命はつねに我とともにありて 我をわが仇にまさりて慧からしむ
Psal JapBungo 119:99  我はなんぢの證詞をふかくおもふが故に わがすべての師にまさりて智慧おほし
Psal JapBungo 119:100  我はなんぢの訓諭をまもるがゆゑに 老たる者にまさりて事をわきまふるなり
Psal JapBungo 119:101  われ聖言をまもらんために わが足をとどめてもろもろのあしき途にゆかしめず
Psal JapBungo 119:102  なんぢ我ををしへたまひしによりて 我なんぢの審判をはなれざりき
Psal JapBungo 119:103  みことばの滋味はわが腭にあまきこといかばかりぞや 蜜のわが口に甘きにまされり
Psal JapBungo 119:104  我なんぢの訓諭によりて智慧をえたり このゆゑに虚偽のすべての途をにくむ
Psal JapBungo 119:105  なんぢの聖言はわがあしの燈火わが路のひかりなり
Psal JapBungo 119:106  われなんぢのただしき審判をまもらんことをちかひ且かたくせり
Psal JapBungo 119:107  われ甚いたく苦しめり ヱホバよねがはくは聖言にしたがひて我をいかしたまヘ
Psal JapBungo 119:108  ヱホバよねがはくは誠意よりするわが口の献物をうけて なんぢの審判ををしへたまへ
Psal JapBungo 119:109  わが霊魂はつねに危険ををかす されど我なんぢの法をわすれず
Psal JapBungo 119:110  あしき者わがために羂をまうけたり されどわれ汝のさとしより迷ひいでざりき
Psal JapBungo 119:111  われ汝のもろもろの證詞をとこしへにわが嗣業とせり これらの證詞はわが心をよろこばしむ
Psal JapBungo 119:112  われ汝のおきてを終までとこしへに守らんとて之にこころを傾けたり
Psal JapBungo 119:113  われ二心のものをにくみ汝のおきてを愛しむ
Psal JapBungo 119:114  なんぢはわが匿るべき所わが盾なり われ聖言によりて望をいだく
Psal JapBungo 119:115  惡きをなすものよ我をはなれされ われわが神のいましめを守らん
Psal JapBungo 119:116  聖言にしたがひ我をささへて生存しめたまへ わが望につきて恥なからしめたまへ
Psal JapBungo 119:117  われを支へたまへ さらばわれ安けかるべし われ恒になんぢの律法にこころをそそがん
Psal JapBungo 119:118  すべて律法よりまよひいづるものを汝かろしめたまへり かれらの欺詐はむなしければなり
Psal JapBungo 119:119  なんぢは地のすべての惡きものを渣滓のごとく除きさりたまふ この故にわれ汝のあかしを愛す
Psal JapBungo 119:120  わが肉體なんぢを懼るるによりてふるふ 我はなんぢの審判をおそる
Psal JapBungo 119:121  われは審判と公義とをおこなふ 我をすてて虐ぐるものに委ねたまふなかれ
Psal JapBungo 119:122  汝のしもべの中保となりて福祉をえしめたまへ 高ぶるものの我をしへたぐるを容したまふなかれ
Psal JapBungo 119:123  わが眼はなんぢの救となんぢのただしき聖言とをしたふによりておとろふ
Psal JapBungo 119:124  ねがはくはなんぢの憐憫にしたがひてなんぢの僕をあしらひ 我になんぢの律法ををしへたまへ
Psal JapBungo 119:125  我はなんぢの僕なり われに智慧をあたへてなんぢの證詞をしらしめたまへ
Psal JapBungo 119:126  彼等はなんぢの法をすてたり 今はヱホバのはたらきたまふべき時なり
Psal JapBungo 119:127  この故にわれ金よりもまじりなき金よりもまさりて汝のいましめを愛す
Psal JapBungo 119:128  この故にもろもろのことに係るなんぢの一切のさとしを正しとおもふ 我すべてのいつはりの途をにくむ
Psal JapBungo 119:129  汝のあかしは妙なり かかるが故にわが霊魂これをまもる
Psal JapBungo 119:130  聖言うちひらくれば光をはなちて 愚かなるものをさとからしむ
Psal JapBungo 119:131  我なんぢの誡命をしたふが故に わが口をひろくあけて喘ぎもとめたり
Psal JapBungo 119:132  ねがはくは聖名を愛するものに恒になしたまふごとく身をかへして我をあはれみたまへ
Psal JapBungo 119:133  聖言をもてわが歩履をととのへ もろもろの邪曲をわれに主たらしめたまふなかれ
Psal JapBungo 119:134  われを人のしへたげより贖ひたまへ さらばわれ訓諭をまもらん
Psal JapBungo 119:135  ねがはくは聖顔をなんぢの僕のうへにてらし 汝のおきてを我にをしへ給へ
Psal JapBungo 119:136  人なんぢの法をまもらざるによりて わが眼のなみだ河のごとくに流る
Psal JapBungo 119:137  ヱホバよなんぢは義しくなんぢの審判はなほし
Psal JapBungo 119:138  汝ただしきと此上なき眞實とをもて その證詞を命じ給へり
Psal JapBungo 119:139  わが敵なんぢの聖言をわすれたるをもて わが熱心われをほろぼせり
Psal JapBungo 119:140  なんぢの聖言はいときよし 此故になんぢの僕はこれを愛す
Psal JapBungo 119:141  われは微なるものにて人にあなどらるれども汝のさとしを忘れず
Psal JapBungo 119:142  なんぢの義はとこしへの義なり汝ののりは眞理なり
Psal JapBungo 119:143  われ患難と憂とにかかれども 汝のいましめはわが喜樂なり
Psal JapBungo 119:144  なんぢの證詞はとこしへに義し ねがはくはわれに智慧をたまへ 我ながらふることを得ん
Psal JapBungo 119:145  われ心をつくしてよばはれり ヱホバよ我にこたへたまへ 我なんぢの律法をまもらん
Psal JapBungo 119:146  われ汝をよばはれり ねがはくはわれを救ひ給へ 我なんぢの證詞をまもらん
Psal JapBungo 119:147  われ詰朝おきいでて呼はれり われ聖言によりて望をいだけり
Psal JapBungo 119:148  夜の更のきたらぬに先だち わが眼はさめて汝のみことばを深くおもふ
Psal JapBungo 119:149  ねがはくはなんぢの仁慈にしたがひてわが聲をききたまへ ヱホバよなんぢの審判にしたがひて我をいかしたまへ
Psal JapBungo 119:150  惡をおひもとむるものは我にちかづけり 彼等はなんぢの法にとほくはなる
Psal JapBungo 119:151  ヱホバよ汝はわれに近くましませり なんぢのすべての誡命はまことなり
Psal JapBungo 119:152  われ早くよりなんぢの證詞によりて汝がこれを永遠にたてたまへることを知れり
Psal JapBungo 119:153  ねがはくはわが患難をみて我をすくひたまへ 我なんぢの法をわすれざればなり
Psal JapBungo 119:154  ねがはくはわが訟をあげつらひて我をあがなひ 聖言にしたがひて我をいかしたまへ
Psal JapBungo 119:155  すくひは惡きものより遠くはなる かれらはなんぢの律法をもとめざればなり
Psal JapBungo 119:156  ヱホバよなんぢの憐憫はおほいなり 願くはなんぢの審判にしたがひて我をいかしたまへ
Psal JapBungo 119:157  我をせむる者われに敵するものおほし 我なんぢの證詞をはなるることなかりき
Psal JapBungo 119:158  虚偽をおこなふもの汝のみことばを守らざるにより 我かれらを見てうれへたり
Psal JapBungo 119:159  ねがはくはわが汝のさとしを愛すること幾何なるをかへりみたまへ ヱホバよなんぢの仁慈にしたがひて我をいかしたまへ
Psal JapBungo 119:160  なんぢのみことばの總計はまことなり 汝のただしき審判はとこしへにいたるまで皆たゆることなし
Psal JapBungo 119:161  もろもろの侯はゆゑなくして我をせむ 然どわが心はただ汝のみことばを畏る
Psal JapBungo 119:162  われ人のおほいなる掠物をえたるごとくに 汝のみことばをよろこぶ
Psal JapBungo 119:163  われ虚偽をにくみ之をいみきらへども 汝ののりを愛す
Psal JapBungo 119:164  われ汝のただしき審判のゆゑをもて 一日に七次なんぢを讃稱ふ
Psal JapBungo 119:165  なんぢの法をあいするものには大なる平安あり かれらには躓礙をあたふる者なし
Psal JapBungo 119:166  ヱホバよ我なんぢの救をのぞみ汝のいましめをおこなへり
Psal JapBungo 119:167  わが霊魂はなんぢの證詞をまもれり 我はいたく之をあいす
Psal JapBungo 119:168  われなんぢの訓諭となんぢの證詞とをまもりぬ わがすべての道はみまへにあればなり
Psal JapBungo 119:169  ヱホバよ願くはわがよぶ聲をみまへにちかづけ 聖言にしたがひて我にちゑをあたへたまへ
Psal JapBungo 119:170  わが願をみまへにいたらせ 聖言にしたがひて我をたすけたまへ
Psal JapBungo 119:171  わがくちびるは讃美をいだすべし 汝われに律法ををしへ給へばなり
Psal JapBungo 119:172  わが舌はみことばを謳ふべし なんぢの一切のいましめは義なればなり
Psal JapBungo 119:173  なんぢの手をつねにわが助となしたまへ われなんぢの訓諭をえらび用ゐたればなり
Psal JapBungo 119:174  ヱホバよ我なんぢの救をしたへり なんぢの法はわがたのしみなり
Psal JapBungo 119:175  願くはわが霊魂をながらへしめたまへ さらば汝をほめたたへん 汝のさばきの我をたすけんことを
Psal JapBungo 119:176  われは亡はれたる羊のごとく迷ひいでぬ なんぢの僕をたづねたまへ われ汝のいましめを忘れざればなり
Chapter 120
Psal JapBungo 120:1  われ困苦にあひてヱホバをよびしかば我にこたへたまへり
Psal JapBungo 120:2  ヱホバよねがはくは虚偽のくちびる欺詐の舌よりわが霊魂をたすけいだしたまへ
Psal JapBungo 120:3  あざむきの舌よなんぢに何をあたへられ 何をくはへらるべきか
Psal JapBungo 120:4  ますらをの利き箭と金萑花のあつき炭となり
Psal JapBungo 120:5  わざはひなるかな我はメセクにやどりケダルの幕屋のかたはらに住めり
Psal JapBungo 120:6  わがたましひは平安をにくむものと偕にすめり
Psal JapBungo 120:7  われは平安をねがふ されど我ものいふときにかれら戰爭をこのむ
Chapter 121
Psal JapBungo 121:1  われ山にむかひて目をあぐ わが扶助はいづこよりきたるや
Psal JapBungo 121:2  わがたすけは天地をつくりたまへるヱホバよりきたる
Psal JapBungo 121:3  ヱホバはなんぢの足のうごかさるるを容したまはず 汝をまもるものは微睡たまふことなし
Psal JapBungo 121:4  視よイスラエルを守りたまふものは微睡こともなく寝ることもなからん
Psal JapBungo 121:5  ヱホバは汝をまもる者なり ヱホバはなんぢの右手をおほふ蔭なり
Psal JapBungo 121:6  ひるは日なんぢをうたず夜は月なんぢを傷じ
Psal JapBungo 121:7  ヱホバはなんぢを守りてもろもろの禍害をまぬかれしめ並なんぢの霊魂をまもりたまはん
Psal JapBungo 121:8  ヱホバは今よりとこしへにいたるまで 汝のいづると入るとをまもりたまはん
Chapter 122
Psal JapBungo 122:1  人われにむかひて率ヱホバのいへにゆかんといへるとき我よろこべり
Psal JapBungo 122:2  ヱルサレムよわれらの足はなんぢの門のうちにたてり
Psal JapBungo 122:3  ヱルサレムよなんぢは稠くつらなりたる邑のごとく固くたてり
Psal JapBungo 122:4  もろもろのやから即ちヤハの支派かしこに上りきたり イスラエルにむかひて證詞をなし またヱホバの名にかんしやをなす
Psal JapBungo 122:5  彼處にさばきの寳座まうけらる これダビデの家のみくらなり
Psal JapBungo 122:6  ヱルサレムのために平安をいのれ ヱルサレムを愛するものは榮ゆべし
Psal JapBungo 122:7  ねがはくはなんぢの石垣のうちに平安あり なんぢの諸殿のうちに福祉あらんことを
Psal JapBungo 122:8  わが兄弟のためわが侶のために われ今なんぢのなかに平安あれといはん
Psal JapBungo 122:9  われらの神ヱホバのいへのために我なんぢの福祉をもとめん
Chapter 123
Psal JapBungo 123:1  天にいますものよ我なんぢにむかひて目をあぐ
Psal JapBungo 123:2  みよ僕その主の手に目をそそぎ 婢女その主母の手に目をそそぐがごとく われらはわが神ヱホバに目をそそぎて そのわれを憐みたまはんことをまつ
Psal JapBungo 123:3  ねがはくはわれらを憐みたまヘ ヱホバよわれらを憐みたまへ そはわれらに軽侮はみちあふれぬ
Psal JapBungo 123:4  おもひわづらひなきものの凌辱と たかぶるものの軽侮とはわれらの霊魂にみちあふれぬ
Chapter 124
Psal JapBungo 124:1  今イスラエルはいふべし ヱホバもしわれらの方にいまさず
Psal JapBungo 124:2  人々われらにさからひて起りたつとき ヱホバもし我儕のかたに在さざりしならんには
Psal JapBungo 124:3  かれらの怒のわれらにむかひておこりし時 われらを生るままにて呑しならん
Psal JapBungo 124:4  また水はわれらをおほひ 流はわれらの霊魂をうちこえ
Psal JapBungo 124:5  高ぶる水はわれらの霊魂をうちこえしならん
Psal JapBungo 124:6  ヱホバはほむべきかな我儕をかれらの歯にわたして噛くらはせたまはざりき
Psal JapBungo 124:7  我儕のたましひは捕鳥者のわなをのがるる鳥のごとくにのがれたり 羅はやぶれてわれらはのがれたり
Psal JapBungo 124:8  われらの助は天地をつくりたまへるヱホバの名にあり
Chapter 125
Psal JapBungo 125:1  ヱホバに依賴むものはシオンの山のうごかさるることなくして永遠にあるがごとし
Psal JapBungo 125:2  ヱルサレムを山のかこめるごとくヱホバも今よりとこしへにその民をかこみたまはん
Psal JapBungo 125:3  惡の杖はただしきものの所領にとどまることなかるべし斯てただしきものはその手を不義にのぶることあらじ
Psal JapBungo 125:4  ヱホバよねがはくは善人とこころ直きものとに福祉をほどこしたまへ
Psal JapBungo 125:5  されどヱホバは轉へりておのが曲れる道にいるものを惡きわざをなすものとともに去しめたまはん 平安はイスラエルのうへにあれ
Chapter 126
Psal JapBungo 126:1  ヱホバ、シオンの俘囚をかへしたまひし時 われらは夢みるもののごとくなりき
Psal JapBungo 126:2  そのとき笑はわれらの口にみち歌はわれらの舌にみてり ヱホバかれらのために大なることを作たまへりといへる者もろもろの國のなかにありき
Psal JapBungo 126:3  ヱホバわれらのために大なることをなしたまひたれば我儕はたのしめり
Psal JapBungo 126:4  ヱホバよ願くはわれらの俘囚をみなみの川のごとくに歸したまへ
Psal JapBungo 126:5  涙とともに播くものは歡喜とともに穫らん
Psal JapBungo 126:6  その人は種をたづさへ涙をながしていでゆけど禾束をたづさへ喜びてかへりきたらん
Chapter 127
Psal JapBungo 127:1  ヱホバ家をたてたまふにあらずば 建るものの勤勞はむなしく ヱホバ城をまもりたまふにあらずば衛士のさめをるは徒勞なり
Psal JapBungo 127:2  なんぢら早くおき遅くいねて辛苦の糧をくらふはむなしきなり 斯てヱホバその愛しみたまふものに寝をあたへたまふ
Psal JapBungo 127:3  みよ子輩はヱホバのあたへたまふ嗣業にして 胎の實はその報のたまものなり
Psal JapBungo 127:4  年壯きころほひの子はますらをの手にある矢のごとし
Psal JapBungo 127:5  矢のみちたる箙をもつ人はさいはひなり かれら門にありて仇とものいふとき恥ることあらじ
Chapter 128
Psal JapBungo 128:1  ヱホバをおそれその道をあゆむものは皆さいはひなり
Psal JapBungo 128:2  そはなんぢおのが手の勤勞をくらふべければなり なんぢは福祉をえまた安處にをるべし
Psal JapBungo 128:3  なんぢの妻はいへの奧にをりておほくの實をむすぶ葡萄の樹のごとく汝の子輩はなんぢの筵に円居してかんらんの若樹のごとし
Psal JapBungo 128:4  見よヱホバをおそるる者はかく福祉をえん
Psal JapBungo 128:5  ヱホバはシオンより惠をなんぢに賜はん なんぢ世にあらんかぎりヱルサレムの福祉をみん
Psal JapBungo 128:6  なんぢおのが子輩の子をみるべし 平安はイスラエルの上にあり
Chapter 129
Psal JapBungo 129:1  今イスラエルはいふべし彼等はしばしば我をわかきときより惱めたり
Psal JapBungo 129:2  かれらはしばしば我をわかきときより惱めたり されどわれに勝ことを得ざりき
Psal JapBungo 129:3  耕すものはわが背をたがへしてその畎をながくせり
Psal JapBungo 129:4  ヱホバは義し あしきものの繩をたちたまへり
Psal JapBungo 129:5  シオンをにくむ者はみな恥をおびてしりぞかせらるべし
Psal JapBungo 129:6  かれらは長たざるさきにかるる屋上の草のごとし
Psal JapBungo 129:7  これを刈るものはその手にみたず 之をつかぬるものはその束ふところに盈ざるなり
Psal JapBungo 129:8  かたはらを過るものはヱホバの惠なんぢの上にあれといはず われらヱホバの名によりてなんぢらを祝すといはず
Chapter 130
Psal JapBungo 130:1  ああヱホバよわれふかき淵より汝をよべり
Psal JapBungo 130:2  主よねがはくはわが聲をきき汝のみみをわが懇求のこゑにかたぶけたまへ
Psal JapBungo 130:3  ヤハよ主よなんぢ若もろもろの不義に目をとめたまはば誰たれかよく立ことをえんや
Psal JapBungo 130:4  されどなんぢに赦あれば人におそれかしこまれ給ふべし
Psal JapBungo 130:5  我ヱホバを俟望む わが霊魂はまちのぞむ われはその聖言によりて望をいだく
Psal JapBungo 130:6  わがたましひは衛士があしたを待にまさり 誠にゑじが旦をまつにまさりて主をまてり
Psal JapBungo 130:7  イスラエルよヱホバによりて望をいだけ そはヱホバにあはれみあり またゆたかなる救贖あり
Psal JapBungo 130:8  ヱホバはイスラエルをそのもろもろの邪曲よりあがなひたまはん
Chapter 131
Psal JapBungo 131:1  ヱホバよわが心おごらずわが目たかぶらず われは大なることと我におよばぬ奇しき事とをつとめざりき
Psal JapBungo 131:2  われはわが霊魂をもださしめまた安からしめたり 乳をたちし嬰兒のその母にたよるごとく 我がたましひは乳をたちし嬰兒のごとくわれに恃れり
Psal JapBungo 131:3  イスラエルよ今よりとこしへにヱホバにたよりて望をいだけ
Chapter 132
Psal JapBungo 132:1  ヱホバよねがはくはダビデの爲にそのもろもろの憂をこころに記たまへ
Psal JapBungo 132:2  ダビデ、ヱホバにちかひヤコブの全能者にうけひていふ
Psal JapBungo 132:3  われヱホバのために處をたづねいだし ヤコブの全能者のために居所をもとめうるまでは 我家の幕屋にいらず わが臥床にのぼらず わが目をねぶらしめず わが眼瞼をとぢしめざるべしと
Psal JapBungo 132:4  われヱホバのために處をたづねいだし ヤコブの全能者のために居所をもとめうるまでは 我家の幕屋にいらず わが臥床にのぼらず わが目をねぶらしめず わが眼瞼をとぢしめざるべしと
Psal JapBungo 132:5  われヱホバのために處をたづねいだし ヤコブの全能者のために居所をもとめうるまでは 我家の幕屋にいらず わが臥床にのぼらず わが目をねぶらしめず わが眼瞼をとぢしめざるべしと
Psal JapBungo 132:6  われらエフラタにて之をききヤアルの野にて見とめたり
Psal JapBungo 132:7  われらはその居所にゆきて その承足のまへに俯伏さん
Psal JapBungo 132:8  ヱホバよねがはくは起きて なんぢの稜威の櫃とともになんぢの安居所にいりたまへ
Psal JapBungo 132:9  なんぢの祭司たちは義を衣 なんぢの聖徒はみな歓びよばふべし
Psal JapBungo 132:10  なんぢの僕ダビデのためになんぢの受膏者の面をしりぞけたまふなかれ
Psal JapBungo 132:11  ヱホバ眞實をもてダビデに誓ひたまひたれば之にたがふことあらじ 曰くわれなんぢの身よりいでし者をなんぢの座位にざせしめん
Psal JapBungo 132:12  なんぢの子輩もしわがをしふる契約と證詞とをまもらばかれらの子輩もまた永遠になんぢの座位にざすべしと
Psal JapBungo 132:13  ヱホバはシオンを擇びておのが居所にせんとのぞみたまへり
Psal JapBungo 132:14  曰くこれは永遠にわが安居處なり われここに住ん そはわれ之をのぞみたればなり
Psal JapBungo 132:15  われシオンの糧をゆたかに祝し くひものをもてその貧者をあかしめん
Psal JapBungo 132:16  われ救をもてその祭司たちに衣せん その聖徒はみな聲たからかによろこびよばふべし
Psal JapBungo 132:17  われダビデのためにかしこに一つの角をはえしめん わが受膏者のために燈火をそなへたり
Psal JapBungo 132:18  われかれの仇にはぢを衣せん されどかれはその冠弁さかゆべし
Chapter 133
Psal JapBungo 133:1  觀よはらから相睦てともにをるはいかに善いかに樂きかな
Psal JapBungo 133:2  首にそそがれたる貴きあぶら鬚にながれ アロンの鬚にながれ その衣のすそにまで流れしたたるるがごとく
Psal JapBungo 133:3  またヘルモンの露くだりてシオンの山にながるるがごとし そはヱホバかしこに福祉をくだし窮なき生命をさへあたへたまへり
Chapter 134
Psal JapBungo 134:1  夜間ヱホバの家にたちヱホバに事ふるもろもろの僕よ ヱホバをほめまつれ
Psal JapBungo 134:2  なんぢら聖所にむかひ手をあげてヱホバをほめまつれ
Psal JapBungo 134:3  ねがはくはヱホバ天地をつくりたまへるもの シオンより汝をめぐみたまはんことを
Chapter 135
Psal JapBungo 135:1  なんぢらヱホバを讃稱へよ ヱホバの名をほめたたへよ ヱホバの僕等ほめたたへよ
Psal JapBungo 135:2  ヱホバの家われらの神のいへの大庭にたつものよ讃稱へよ
Psal JapBungo 135:3  ヱホバは惠ふかし なんぢらヱホバをほめたたへよ その聖名はうるはし讃うたへ
Psal JapBungo 135:4  そはヤハおのがためにヤコブをえらみ イスラエルをえらみてその珍寳となしたまへり
Psal JapBungo 135:5  われヱホバの大なるとわれらの主のもろもろの神にまされるとをしれり
Psal JapBungo 135:6  ヱホバその聖旨にかなふことを天にも地にも海にも淵にもみなことごとく行ひ給ふなり
Psal JapBungo 135:7  ヱホバは地のはてより霧をのぼらせ 雨のために電光をつくりその庫より風をいだしたまふ
Psal JapBungo 135:8  ヱホバは人より畜類にいたるまでエジプトの首出をうちたまへり
Psal JapBungo 135:9  エジプトよヱホバはなんぢの中にしるしと奇しき事跡とをおくりて パロとその僕とに臨ませ給へり
Psal JapBungo 135:10  ヱホバはおほくの國々をうち 又いきほひある王等をころし給へり
Psal JapBungo 135:11  アモリ人のわうシホン、バシヤンの王オグならびにカナンの國々なり
Psal JapBungo 135:12  かれらの地をゆづりとしその民イスフルの嗣業としてあたへ給へり
Psal JapBungo 135:13  ヱホバよなんぢの名はとこしへに絶ることなし ヱホバよなんぢの記念はよろづ世におよばん
Psal JapBungo 135:14  ヱホバはその民のために審判をなしその僕等にかかはれる聖意をかへたまふ可ればなり
Psal JapBungo 135:15  もろもろのくにの偶像はしろかねと金にして人の手のわざなり
Psal JapBungo 135:16  そのぐうざうは口あれどいはず目あれど見ず
Psal JapBungo 135:17  耳あれどきかず またその口に氣息あることなし
Psal JapBungo 135:18  これを造るものと之によりたのむものとは皆これにひとしからん
Psal JapBungo 135:19  イスラエルの家よヱホバをほめまつれ アロンのいへよヱホバをほめまつれ
Psal JapBungo 135:20  レビの家よヱホバをほめまつれ ヱホバを畏るるものよヱホバをほめまつれ
Psal JapBungo 135:21  ヱルサレムにすみたまふヱホバはシオンにて讃まつるべきかな ヱホバをほめたたへよ
Chapter 136
Psal JapBungo 136:1  ヱホバに感謝せよヱホバはめぐみふかし その憐憫はとこしへに絶ることなければなり
Psal JapBungo 136:2  もろもろの神の神にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:3  もろもろの主の主にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:4  ただ獨りおほいなる奇跡なしたまふものに感謝せよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:5  智慧をもてもろもろの天をつくりたまへるものに感謝せよ そのあはれみはとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:6  地を水のうへに布たまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:7  巨大なる光をつくりたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり
Psal JapBungo 136:8  晝をつかさどらするために日をつくりたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:9  夜をつかさどらするために月ともろもろの星とをつくりたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:10  もろもろの首出をうちてエジプトを責たまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:11  イスラエルを率てエジプト人のなかより出したまへる者にかんしやせよ そのあはれみはとこしへに絶ることなければなり
Psal JapBungo 136:12  臂をのばしつよき手をもて之をひきいだしたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:13  紅海をふたつに分たまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:14  イスラエルをしてその中をわたらしめ給へるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:15  パロとその軍兵とを紅海のうちに仆したまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:16  その民をみちびきて野をすぎしめたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:17  大なる王たちを撃たまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:18  名ある王等をころしたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり
Psal JapBungo 136:19  アモリ人のわうシホンをころしたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:20  バシヤンのわうオグを誅したまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:21  かれらの地を嗣業としてあたへたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:22  その僕イスラエルにゆづりとして之をあたへたまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり
Psal JapBungo 136:23  われらが微賤かりしときに記念したまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり
Psal JapBungo 136:24  わが敵よりわれらを助けいだしたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり
Psal JapBungo 136:25  すべての生るものに食物をあたへたまふものに感謝せよ そのあはれみはとこしへに絶ることなければなり
Psal JapBungo 136:26  天の神にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり
Chapter 137
Psal JapBungo 137:1  われらバビロンの河のほとりにすわり シオンをおもひいでて涙をながしぬ
Psal JapBungo 137:2  われらそのあたりの柳にわが琴をかけたり
Psal JapBungo 137:3  そはわれらを虜にせしものわれらに歌をもとめたり 我儕をくるしむる者われらにおのれを歓ばせんとて シオンのうた一つうたへといへり
Psal JapBungo 137:4  われら外邦にありていかでヱホバの歌をうたはんや
Psal JapBungo 137:5  エルサレムよもし我なんぢをわすれなばわが右の手にその巧をわすれしめたまへ
Psal JapBungo 137:6  もしわれ汝を思ひいでず もしわれヱルサレムをわがすべての歓喜の極となさずばわが舌をわが腭につかしめたまヘ
Psal JapBungo 137:7  ヱホバよねがはくはヱルサレムの日にエドムの子輩がこれを掃除けその基までもはらひのぞけといへるを聖意にとめたまへ
Psal JapBungo 137:8  ほろぼさるべきバビロンの女よ なんぢがわれらに作しごとく汝にむくゆる人はさいはひなるべし
Psal JapBungo 137:9  なんぢの嬰兒をとりて岩のうへになげうつものは福ひなるべし
Chapter 138
Psal JapBungo 138:1  われはわが心をつくしてなんぢに感謝し もろもろの神のまへにて汝をほめうたはん
Psal JapBungo 138:2  我なんぢのきよき宮にむかひて伏拝み なんぢの仁慈とまこととの故によりて聖名にかんしやせん そは汝そのみことばをもろもろの聖名にまさりて高くしたまひたればなり
Psal JapBungo 138:3  汝わがよばはりし日にわれにこたへ わが霊魂にちからをあたへて雄々しからしめたまへり
Psal JapBungo 138:4  ヱホバよ地のすべての王はなんぢに感謝せん かれらはなんぢの口のもろもろの言をききたればなり
Psal JapBungo 138:5  かれらはヱホバのもろもろの途についてうたはん ヱホバの榮光おほいなればなり
Psal JapBungo 138:6  ヱホバは高くましませども卑きものを顧みたまふ されど亦おごれるものを遠よりしりたまへり
Psal JapBungo 138:7  縦ひわれ患難のなかを歩むとも汝われをふたたび活し その手をのばしてわが仇のいかりをふせぎ その右の手われをすくひたまふべし
Psal JapBungo 138:8  ヱホバはわれに係れることを全うしたまはん ヱホバよなんぢの憐憫はとこしへにたゆることなし願くはなんぢの手のもろもろの事跡をすてたまふなかれ
Chapter 139
Psal JapBungo 139:1  ヱホバよなんぢは我をさぐり我をしりたまへり
Psal JapBungo 139:2  なんぢはわが坐るをも立をもしり 又とほくよりわが念をわきまへたまふ
Psal JapBungo 139:3  なんぢはわが歩むをもわが臥をもさぐりいだし わがもろもろの途をことごとく知たまへり
Psal JapBungo 139:4  そはわが舌に一言ありとも觀よヱホバよなんぢことごとく知たまふ
Psal JapBungo 139:5  なんぢは前より後よりわれをかこみ わが上にその手をおき給へり
Psal JapBungo 139:6  かかる知識はいとくすしくして我にすぐ また高くして及ぶことあたはず
Psal JapBungo 139:7  我いづこにゆきてなんぢの聖霊をはなれんや われいづこに往てなんぢの前をのがれんや
Psal JapBungo 139:8  われ天にのぼるとも汝かしこにいまし われわが榻を陰府にまうくるとも 觀よなんぢ彼處にいます
Psal JapBungo 139:9  我あけぼのの翼をかりて海のはてにすむとも
Psal JapBungo 139:10  かしこにて尚なんぢの手われをみちびき汝のみぎの手われをたもちたまはん
Psal JapBungo 139:11  暗はかならす我をおほひ 我をかこめる光は夜とならんと我いふとも
Psal JapBungo 139:12  汝のみまへには暗ものをかくすことなく 夜もひるのごとくに輝けり なんぢにはくらきも光もことなることなし
Psal JapBungo 139:13  汝はわがはらわたをつくり 又わがははの胎にわれを組成たまひたり
Psal JapBungo 139:14  われなんぢに感謝す われは畏るべく奇しくつくられたり なんぢの事跡はことごとくくすし わが霊魂はいとつばらに之をしれり
Psal JapBungo 139:15  われ隠れたるところにてつくられ地の底所にて妙につづりあはされしとき わが骨なんぢにかくるることなかりき
Psal JapBungo 139:16  わが體いまだ全からざるに なんぢの目ははやくより之をみ 日々かたちづくられしわが百體の一だにあらざりし時に ことごとくなんぢの冊にしるされたり
Psal JapBungo 139:17  神よなんぢりもろもろの思念はわれに寶きこといかばかりぞや そのみおもひの總計はいかに多きかな
Psal JapBungo 139:18  我これを算へんとすれどもそのかずは沙よりもおほし われ眼さむるときも尚なんぢとともにをる
Psal JapBungo 139:19  神よなんぢはかならず惡者をころし給はん されば血をながすものよ我をはなれされ
Psal JapBungo 139:20  かれらはあしき企圖をもて汝にさからひて言ふ なんぢの仇はみだりに聖名をとなふるなり
Psal JapBungo 139:21  ヱホバよわれは汝をにくむ者をにくむにあらずや なんぢに逆ひておこりたつものを厭ふにあらずや
Psal JapBungo 139:22  われ甚くかれらをにくみてわが仇とす
Psal JapBungo 139:23  神よねがはくは我をさぐりてわが心をしり 我をこころみてわがもろもろの思念をしりたまへ
Psal JapBungo 139:24  ねがはくは我によこしまなる途のありやなしやを見て われを永遠のみちに導きたまへ
Chapter 140
Psal JapBungo 140:1  ヱホバよねがはくは惡人よりわれを助けいだし 我をまもりて強暴人よりのがれしめたまへ
Psal JapBungo 140:2  かれらは心のうちに殘害をくはだて たえず戰闘をおこす
Psal JapBungo 140:3  かれらは蛇のごとくおのが舌を利す そのくちびるのうちに蝮の毒あり セラ
Psal JapBungo 140:4  ヱホバよ願くはわれを保ちてあしきひとの手よりのがれしめ 我をまもりてわが足をつまづかせんと謀るあらぶる人よりのがれしめ給へ
Psal JapBungo 140:5  高ぶるものはわがために羂と索とをふせ 路のほとりに網をはり かつ機をまうけたり セラ
Psal JapBungo 140:6  われヱホバにいへらく汝はわが神なり ヱホバよねがはくはわが祈のこゑをきき給へ
Psal JapBungo 140:7  わが救のちからなる主の神よ なんぢはたたかひの日にわが首をおほひたまへり
Psal JapBungo 140:8  ヱホバよあしきひとの欲のままにすることをゆるしたまふなかれ そのあしき企圖をとげしめたまふなかれ おそらくは彼等みづから誇らん セラ
Psal JapBungo 140:9  われを圍むものの首はおのれのくちびるの殘害におほはるべし
Psal JapBungo 140:10  もえたる炭はかれらのうへにおち かれらは火になげいれられ ふかき穴になげいれられて再びおきいづることあたはざるべし
Psal JapBungo 140:11  惡言をいふものは世にたてられず 暴ぶるものはわざはひに追及れてたふさるべし
Psal JapBungo 140:12  われは苦しむものの訴とまづしきものの義とをヱホバの守りたまふを知る
Psal JapBungo 140:13  義者はかならず聖名にかんしやし直者はみまへに住ん
Chapter 141
Psal JapBungo 141:1  ヱホバよ我なんぢを呼ふ ねがはくは速かにわれにきたりたまへ われ汝をよばふときわが聲に耳をかたぶけたまへ
Psal JapBungo 141:2  われは薫物のごとくにわが祈をみまへにささげ 夕のそなへものの如くにわが手をあげて聖前にささげんことをねがふ
Psal JapBungo 141:3  ヱホバよねがはくはわが口に門守をおきて わがくちびるの戸をまもりたまへ
Psal JapBungo 141:4  惡事にわがこころを傾かしめて邪曲をおこなふ者とともに惡きわざにあづからしめ給ふなかれ 又かれらの珍饈をくらはしめたまふなかれ
Psal JapBungo 141:5  義者われをうつとも我はこれを愛しみとしその我をせむるを頭のあぶらとせん わが頭はこれを辭まず かれらが禍害にあふときもわが祈はたえじ
Psal JapBungo 141:6  その審士ははほの崕になげられん かれらわがことばの甘美によりて聽ことをすべし
Psal JapBungo 141:7  人つちを耕しうがつがごとく我儕のほねははかの口にちらさる
Psal JapBungo 141:8  されど主ヱホバよわが目はなほ汝にむかふ 我なんぢに依賴めり ねがはくはわが霊魂をともしきままに捨おきたまなかれ
Psal JapBungo 141:9  我をまもりてかれらがわがためにまうくる羂とよこしまを行ふものの機とをまぬかれしめたまへ
Psal JapBungo 141:10  われは全くのがれん あしきものをおのれの網におちいらしめたまへ
Chapter 142
Psal JapBungo 142:1  われ聲をいだしてヱホバによばはり 聲をいだしてヱホバにこひもとむ
Psal JapBungo 142:2  われはその聖前にわが歎息をそそぎいだし そのみまへにわが患難をあらはす
Psal JapBungo 142:3  わが霊魂わがうちにきえうせんとするときも汝わがみちを識たまへり 人われをとらへんとてわがゆくみちに羂をかくせり
Psal JapBungo 142:4  願くはわがみぎの手に目をそそぎて見たまへ 一人だに我をしるものなし われには避所なくまたわが霊魂をかへりみる人なし
Psal JapBungo 142:5  ヱホバよわれ汝をよばふ 我いへらく汝はわがさけどころ有生の地にてわがうべき分なりと
Psal JapBungo 142:6  ねがはくはわが號呼にみこころをとめたまへ われいたく卑くせられたればなり 我をせむる者より助けいだしたまへ 彼等はわれにまさりて強ければなり
Psal JapBungo 142:7  願くはわがたましひを囹圄よりいだし われに聖名を感謝せしめたまへ なんぢ豊かにわれを待ひたまふべければ 義者われをめぐらん
Chapter 143
Psal JapBungo 143:1  ヱホバよねがはくはわが祈をきき わが懇求にみみをかたぶけたまへ なんぢの眞實なんぢの公義をもて我にこたへたまへ
Psal JapBungo 143:2  汝のしもべの審判にかかつらひたまふなかれ そはいけるもの一人だにみまへに義とせらるるはなし
Psal JapBungo 143:3  仇はわがたましひを迫めわが生命を地にうちすて 死てひさしく世を經たるもののごとく我をくらき所にすまはせたり
Psal JapBungo 143:4  又わがたましひはわが衷にきえうせんとし わが心はわがうちに曠さびれたり
Psal JapBungo 143:5  われはいにしへの日をおもひいで 汝のおこなひたまひし一切のことを考へ なんぢの手のみわざをおもふ
Psal JapBungo 143:6  われ汝にむかひてわが手をのべ わがたましひは燥きおとろへたる地のごとく汝をしたへり セラ
Psal JapBungo 143:7  ヱホバよ速かにわれにこたへたまへ わが霊魂はおとろふ われに聖顔をかくしたまふなかれ おそらくはわれ穴にくだるもののごとくならん
Psal JapBungo 143:8  朝になんぢの仁慈をきかしめたまへ われ汝によりたのめばなり わが歩むべき途をしらせたまへ われわが霊魂をなんぢに擧ればなり
Psal JapBungo 143:9  ヱホバよねがはくは我をわが仇よりたすけ出したまへ われ匿れんとして汝にはしりゆく
Psal JapBungo 143:10  汝はわが神なり われに聖旨をおこなふことををしへたまへ 惠ふかき聖霊をもて我をたひらかなる國にみちびきたまへ
Psal JapBungo 143:11  ヱホバよねがはくは聖名のために我をいかし なんぢの義によりてわがたましひを患難よりいだしたまへ
Psal JapBungo 143:12  又なんぢの仁慈によりてわが仇をたち 霊魂をくるしむる者をことごとく滅したまへ そは我なんぢの僕なり
Chapter 144
Psal JapBungo 144:1  戰することをわが手にをしへ 闘ふことをわが指にをしへたまふ わが磐ヱホバはほむべきかな
Psal JapBungo 144:2  ヱホバはわが仁慈わが城なり わがたかき櫓われをすくひたまふ者なり わが盾わが依賴むものなり ヱホバはわが民をわれにしたがはせたまふ
Psal JapBungo 144:3  ヱホバよ人はいかなる者なれば之をしり 人の子はいかなる者なれば之をみこころに記たまふや
Psal JapBungo 144:4  人は氣息にことならず その存らふる日はすぎゆく影にひとし
Psal JapBungo 144:5  ヱホバよねがはくはなんぢの天をたれてくだり 手を山につけて煙をたたしめたまへ
Psal JapBungo 144:6  電光をうちいだして彼等をちらし なんぢの矢をはなちてかれらを敗りたまへ
Psal JapBungo 144:7  上より手をのべ我をすくひて 大水より外人の手よりたすけいだしたまへ
Psal JapBungo 144:8  かれらの口はむなしき言をいひ その右の手はいつはりのみぎの手なり
Psal JapBungo 144:9  神よわれ汝にむかひて新らしき歌をうたひ 十絃の琴にあはせて汝をほめうたはん
Psal JapBungo 144:10  なんぢは王たちに救をあたへ 僕ダビデをわざはひの劍よりすくひたまふ神なり
Psal JapBungo 144:11  ねがはくは我をすくひて外人の手よりたすけいだしたまへ かれらの口はむなしき言をいひ その右の手はいつはりのみぎの手なり
Psal JapBungo 144:12  われらの男子はとしわかきとき育ちたる草木のごとくわれらの女子は宮のふりにならひて刻みいだしし隅の石のごとくならん
Psal JapBungo 144:13  われらの倉はみちたらひてさまざまのものをそなへ われらの羊は野にて千萬の子をうみ
Psal JapBungo 144:14  われらの牡牛はよく物をおひ われらの衢にはせめいることなく亦おしいづることなく叫ぶこともなからん
Psal JapBungo 144:15  かかる状の民はさいはひなり ヱホバをおのが神とする民はさいはひなり
Chapter 145
Psal JapBungo 145:1  わがかみ王よわれ汝をあがめ 世かぎりなく聖名をほめまつらん
Psal JapBungo 145:2  われ日ごとに汝をほめ世々かぎりなく聖名をはめたたへん
Psal JapBungo 145:3  ヱホバは大にましませば最もほむべきかな その大なることは尋ねしることかたし
Psal JapBungo 145:4  この代はかの代にむかひてなんぢの事跡をほめたたへ なんぢの大能のはたらきを宣つたへん
Psal JapBungo 145:5  われ汝のほまれの榮光ある稜威となんぢの奇しきみわざとを深くおもはん
Psal JapBungo 145:6  人はなんぢのおそるべき動作のいきほひをかたり 我はなんぢの大なることを宣つたへん
Psal JapBungo 145:7  かれらはなんぢの大なる惠の跡をいひいで なんぢの義をほめうたはん
Psal JapBungo 145:8  ヱホバは惠ふかく憐憫みち また怒りたまふことおそく憐憫おほいなり
Psal JapBungo 145:9  ヱホバはよろづの者にめぐみあり そのふかき憐憫はみわざの上にあまねし
Psal JapBungo 145:10  ヱホバよ汝のすべての事跡はなんぢに感謝し なんぢの聖徒はなんぢをほめん
Psal JapBungo 145:11  かれらは御國のえいくわうをかたり汝のみちからを宣つたへて
Psal JapBungo 145:12  その大能のはたらきとそのみくにの榮光あるみいづとを人の子輩にしらすべし
Psal JapBungo 145:13  なんぢの國はとこしへの國なり なんぢの政治はよろづ代にたゆることなし
Psal JapBungo 145:14  ヱホバはすべて倒れんとする者をささへ かがむものを直くたたしめたまふ
Psal JapBungo 145:15  よろづのものの目はなんぢを待 なんぢは時にしたがひてかれらに糧をあたへ給ふ
Psal JapBungo 145:16  なんぢ手をひらきてもろもろの生るものの願望をあかしめたまふ
Psal JapBungo 145:17  ヱホバはそのすべての途にただしく そのすべての作爲にめぐみふかし
Psal JapBungo 145:18  すべてヱホバをよぶもの 誠をもて之をよぶものに ヱホバは近くましますなり
Psal JapBungo 145:19  ヱホバは己をおそるるものの願望をみちたらしめ その號呼をききて之をすくひたまふ
Psal JapBungo 145:20  ヱホバはおのれを愛しむものをすべて守りたまへど 惡者をことごとく滅したまはん
Psal JapBungo 145:21  わが口はヱホバの頌美をかたり よろづの民は世々かぎりなくそのきよき名をほめまつるべし
Chapter 146
Psal JapBungo 146:1  ヱホバを讃稱へよ わがたましひよヱホバをほめたたへよ
Psal JapBungo 146:2  われ生るかぎりはヱホバをほめたたへ わがながらふるほどはわが神をほめうたはん
Psal JapBungo 146:3  もろもろの君によりたのむことなく 人の子によりたのむなかれ かれらに助あることなし
Psal JapBungo 146:4  その氣息いでゆけばかれ土にかへる その日かれがもろもろの企圖はほろびん
Psal JapBungo 146:5  ヤコブの神をおのが助としその望をおのが神ヱホバにおくものは福ひなり
Psal JapBungo 146:6  此はあめつちと海とそのなかなるあらゆるものを造り とこしへに眞實をまもり
Psal JapBungo 146:7  虐げらるるもののために審判をおこなひ 饑ゑたるものに食物をあたへたまふ神なり ヱホバはとらはれたる人をときはなちたまふ
Psal JapBungo 146:8  ヱホバはめしひの目をひらき ヱホバは屈者をなほくたたせ ヱホバは義しきものを愛しみたまふ
Psal JapBungo 146:9  ヱホバは他邦人をまもり 孤子と寡婦とをささへたまふ されど惡きものの徑はくつがへしたまふなり
Psal JapBungo 146:10  ヱホバはとこしへに統治めたまはん シオンよなんぢの神はよろづ代まで統治めたまはん ヱホバをほめたたへよ
Chapter 147
Psal JapBungo 147:1  ヱホバをほめたたへよ われらの神をほめうたふは善ことなり樂しきことなり 稱へまつるはよろしきに適へり
Psal JapBungo 147:2  ヱホバはヱルサレムをきづきイスラエルのさすらへる者をあつめたまふ
Psal JapBungo 147:3  ヱホバは心のくだけたるものを醫しその傷をつつみたまふ
Psal JapBungo 147:4  ヱホバはもろもろの星の數をかぞへてすべてこれに名をあたへたまふ
Psal JapBungo 147:5  われらの主はおほいなりその能力もまた大なりその智慧はきはまりなし
Psal JapBungo 147:6  ヱホバは柔和なるものをささへ惡きものを地にひきおとし給ふ
Psal JapBungo 147:7  ヱホバに感謝してうたへ琴にあはせてわれらの神をほめうたヘ
Psal JapBungo 147:8  ヱホバは雲をもて天をおほひ地のために雨をそなへ もろもろの山に草をはえしめ
Psal JapBungo 147:9  くひものを獣にあたへ並なく小鴉にあたへたまふ
Psal JapBungo 147:10  ヱホバは馬のちからを喜びたまはず 人の足をよみしたまはず
Psal JapBungo 147:11  ヱホバはおのれを畏るるものと おのれの憐憫をのぞむものとを好したまふ
Psal JapBungo 147:12  ヱルサレムよヱホバをほめたたへよ シオンよなんぢの神をほめたたへよ
Psal JapBungo 147:13  ヱホバはなんぢの門の關木をかたうし 汝のうちなる子輩をさきはひ給ひたればなり
Psal JapBungo 147:14  ヱホバは汝のすべての境にやはらぎをあたへ いと嘉麥をもて汝をあかしめたまふ
Psal JapBungo 147:15  ヱホバはそのいましめを地にくだしたまふ その聖言はいとすみやかにはしる
Psal JapBungo 147:16  ヱホバは雪をひつじの毛のごとくふらせ霜を灰のごとくにまきたまふ
Psal JapBungo 147:17  ヱホバは氷をつちくれのごとくに擲ちたまふ たれかその寒冷にたふることをえんや
Psal JapBungo 147:18  ヱホバ聖言をくだしてこれを消し その風をふかしめたまへばもろもろの水はながる
Psal JapBungo 147:19  ヱホバはそのみことばをヤコブに示し そのもろもろの律法とその審判とをイスラエルにしめしたまふ
Psal JapBungo 147:20  ヱホバはいづれの國をも如此あしらひたまひしにあらず ヱホバのもろもろの審判をかれらはしらざるなり ヱホバをほめたたへよ
Chapter 148
Psal JapBungo 148:1  ヱホバをほめたたへよ もろもろの天よりヱホバをほめたたへよ もろもろの高所にてヱホバをほめたたへよ
Psal JapBungo 148:2  その天使よみなヱホバをほめたたへよ その萬軍よみなヱホバをほめたたへよ
Psal JapBungo 148:3  日よ月よヱホバをほめたたへよ ひかりの星よみなヱホバをほめたたへよ
Psal JapBungo 148:4  もろもろの天のてんよ 天のうへなる水よ ヱホバをほめたたへよ
Psal JapBungo 148:5  これらはみなヱホバの聖名をほめたたふべし そはヱホバ命じたまひたればかれらは造られたり
Psal JapBungo 148:6  ヱホバまた此等をいやとほながに立たまひたり 又すぎうすまじき詔命をくだしたまへり
Psal JapBungo 148:7  龍よ すべての淵よ地よりヱホバをほめたたへよ
Psal JapBungo 148:8  火よ霰よ雪よ霧よみことばにしたがふ狂風よ
Psal JapBungo 148:9  もろもろの山もろもろのをか實をむすぶ樹すべての香柏よ
Psal JapBungo 148:10  獣もろもろの牲畜はふもの翼ある鳥よ
Psal JapBungo 148:11  地の王たち もろもろのたみ 地の諸侯よ 地のもろもろの審士よ
Psal JapBungo 148:12  少きをのこ 若きをみな 老たる人 をさなきものよ
Psal JapBungo 148:13  みなヱホバの聖名をほめたたふべし その聖名はたかくして類なく そのえいくわうは地よりも天よりもうへにあればなり
Psal JapBungo 148:14  ヱホバはその民のために一つの角をあげたまへり こはそもろもろの聖徒のほまれ ヱホバにちかき民なるイスラエルの子輩のほまれなり ヱホバを讃稱へよ
Chapter 149
Psal JapBungo 149:1  ヱホバをほめたたへよ ヱホバに對ひてあたらしき歌をうたへ 聖徒のつどひにてヱホバの頌美をうたへ
Psal JapBungo 149:2  イスラエルはおのれを造りたまひしものをよろこび シオンの子輩は己が王のゆゑによりて樂しむべし
Psal JapBungo 149:3  かれらをどりつつその聖名をほめたたへ 琴鼓にてヱホバをほめうたべし
Psal JapBungo 149:4  ヱホバはおのが民をよろこび 救にて柔和なるものを美しくしたまへばなり
Psal JapBungo 149:5  聖徒はえいくわうの故によりてよろこび その寝牀にてよろこびうたふべし
Psal JapBungo 149:6  その口に神をほむるうたあり その手にもろはの劍あり
Psal JapBungo 149:7  こはもろもろの國に仇をかへし もろもろの民をつみなひ
Psal JapBungo 149:8  かれらの王たちを鏈にてかれらの貴人をくろかねの械にていましめ
Psal JapBungo 149:9  録したる審判をかれらに行ふべきためなり 斯るほまれはそのもろもろの聖徒にあり ヱホバをほめたたへよ
Chapter 150
Psal JapBungo 150:1  ヱホバをほめたたへよ その聖所にて神をほめたたへよ その能力のあらはるる穹蒼にて神をほめたたへよ
Psal JapBungo 150:2  その大能のはたらきのゆゑをもて神をほめたたへよ その秀ておほいなることの故によりてヱホバをほめたたへよ
Psal JapBungo 150:3  ラッパの聲をもて神をほめたたへよ 筝と琴とをもて神をほめたたへよ
Psal JapBungo 150:4  つづみと蹈舞とをもて神をほめたたへよ 絃簫をもて神をほめたたへよ
Psal JapBungo 150:5  音のたかき鐃鈸をもて神をほめたたへよ なりひびく鐃鈸をもて神をほめたたへよ
Psal JapBungo 150:6  氣息あるものは皆ヤハをほめたたふべし なんぢらヱホバをほめたたへよ